第15節 藤枝×富山 富山・三浦泰年監督の会見コメント
- 2016/07/03
- 19:49
★質疑内容を追加しました
●富山・三浦泰年監督
見ての通り醜いというか、恥をかいて成長すればよいのかなとは思うが…。負けても、負けから得ることは多いが、きょうの敗戦にはなにもない。
子どもが発表会で失敗したようなゲームだ。一生懸命に練習し、努力し、先生に怒られながら、それでも喜んでもらえたなら報われるはずの日に、やはり本番ではできないというような。原因がどういう部分なのか確認しなければいけない。クラブとしてできることを彼らと向き合ってやっている。運よくすぐ1週間後に試合があるので、次の準備をしっかりやるしかないのかなと思う。
静岡は自分の生まれた場所。W杯の会場にもなったエコパで試合ができることは、わたしにとっては大きなモチベーションだった。大事な場所、選手時代は経験できなかったピッチでもある。指揮を執って、サッカーを見る目のこえた人たちに伝わるサッカーができたらよい、伝わるサッカーができると思っていた。勝利を収められるかどうかは紙一重であっても、伝わるものは残したいと思っていたが、ベンチから見ていてもその伝わりが薄かったのは悔しい。エコパだからではなく、どこであっても、それを目指してはいるが、記者のみなさんにも知っている顔があるように、もう少し良いコメントを残せる試合にしたかったなと思う。
このあと選手としっかり向き合って話をして次のステージに向かうのが大事。次節のカターレを期待して見ていてほしい。
Q:前半にリズムをつかめず、ハーフタイムに交代枠を2つ使った。投入した窪田、中西の両選手にどんな期待をしたのか。
彼らは数試合前にはレギュラーだった。窪田は出場停止がきっかけで、中西は出場機会がありながら得点がなく、それぞれ衛藤や木本に代わって先発を外された。あえて彼らをその2人と代えることでリバウンドメンタリティーや、動きを見たかった。彼らがあの状況でどうチームを変えることができるのかを見たかった。
また、このようになぜか15時開始のスケジューリングなのだから、暑さの中で消耗するとしたら(ベテランの)衛藤と木本であるかもしれないから、新しく出ていく選手に長い時間を与えたほうが何かを残せるのかな、というポジティブなイメージで手を打ったつもりだが、目に映ったものは少し異なっていた。1週間のトレーニングで2人を観察し、精度はパーフェクトではなくとも取り組む姿勢などをみて悪くない準備をしているなと思っていた。ある程度いけると計算もしていたが少し残念。
Q:もっとボールを保持して主導権を握りたかったのでは。
誰でもつかめるような主導権のつかみ方ではなく、少しでも相手に脅威を与えながら、ゴールに向かいながら主導権を握らなければいけない。しかし、それ以前に目の前のパスがミスパスになっていた。平出が立ち上がり何本もミスパスをし、脇本が何回もボールを止められず、三上が何度もボールを食われた。こういう立ち上がりをすると主導権を取るかどうかの問題ではない。
後半もそのままのメンバーでやれば主導権を握れるのは分かっていたが、それよりももっとアグレッシブな、もっと躍動するような、そういう姿にならなければいけないと感じていた。ただ主導権を握るだけのサッカーはもうそれほど良いものではない。しかし握れないし、勝利をこじ開けることもできなかった。握るだけでも次につながったのかもしれないが…。しっかり静岡で勝利を取りにいくための判断をしたつもり。選手にそれが伝わっていたかどうかは考えなければいけない。
Q:3バックの藤枝にサイドをうまく使われたのではないか。
自分たちがボールを持っていれば、相手とのシステム上のミスマッチなどは関係ない。自分たちがボールを動かし、良い判断をしてビルドアップしていくことがあまりにもレベルが低かった。うまく脇を使われるなどしても、その時は彼らの力でイメージして守備をしなさいと伝えていた。フォーメーションを変えて4-4の2列で守ってもよいが、攻撃の時には自分たちのイメージをしっかり戻すようにと伝えてあった。(できなかったのは)能力だと思うのでまたトライしていきたい。
リーグ戦が半分終わって相手に研究もされる。選手がどこか満足している感じがきょうのプレーには見えるので、改善していかなければ難しいシーズンになる。またトライしていこうかなと思う。
Q:J3を指揮して前半戦を終えた。これまでの取り組みや感じた課題は。
J3だからと言って何かが変わるものではない。J元年に10チームからスタートして50数チームになり、選手数も1チーム30人としても300人から1500人になる。それに携わる人も増え、パイは少しずつ大きくなっていく中で、レフェリーの人数も5倍になる。その一番下のカテゴリーになにも問題がないわけがない。
選手としっかり向き合って、現状維持ではなく、より成長し、より上を目指すんだというふうに変化していくこと。クラブがJ3では恥ずかしいからJ2に上がりたいというだけではなく、北陸、北信越において新潟や松本、金沢と肩を並べ負けないよう、より上のクラブになっていくんだというふうに、自分がカターレに来て選手と向き合うことで少しずつ変化すればよいと思っている。なかなか難しい環境であるのは確かだが、言い訳なしで、日々より魅力あるチームに、選手がやらされているのではなく躍動していく、自ら動き出していくチームを目指している。選手もそれを理解している中でのこのパフォーマンスなので。理解してもそれを体で表現するサッカーが難しいことは承知している。過剰評価せず現状を見極めて、ひとつでも多くのことを残していけたらよい。
●富山・三浦泰年監督
見ての通り醜いというか、恥をかいて成長すればよいのかなとは思うが…。負けても、負けから得ることは多いが、きょうの敗戦にはなにもない。
子どもが発表会で失敗したようなゲームだ。一生懸命に練習し、努力し、先生に怒られながら、それでも喜んでもらえたなら報われるはずの日に、やはり本番ではできないというような。原因がどういう部分なのか確認しなければいけない。クラブとしてできることを彼らと向き合ってやっている。運よくすぐ1週間後に試合があるので、次の準備をしっかりやるしかないのかなと思う。
静岡は自分の生まれた場所。W杯の会場にもなったエコパで試合ができることは、わたしにとっては大きなモチベーションだった。大事な場所、選手時代は経験できなかったピッチでもある。指揮を執って、サッカーを見る目のこえた人たちに伝わるサッカーができたらよい、伝わるサッカーができると思っていた。勝利を収められるかどうかは紙一重であっても、伝わるものは残したいと思っていたが、ベンチから見ていてもその伝わりが薄かったのは悔しい。エコパだからではなく、どこであっても、それを目指してはいるが、記者のみなさんにも知っている顔があるように、もう少し良いコメントを残せる試合にしたかったなと思う。
このあと選手としっかり向き合って話をして次のステージに向かうのが大事。次節のカターレを期待して見ていてほしい。
Q:前半にリズムをつかめず、ハーフタイムに交代枠を2つ使った。投入した窪田、中西の両選手にどんな期待をしたのか。
彼らは数試合前にはレギュラーだった。窪田は出場停止がきっかけで、中西は出場機会がありながら得点がなく、それぞれ衛藤や木本に代わって先発を外された。あえて彼らをその2人と代えることでリバウンドメンタリティーや、動きを見たかった。彼らがあの状況でどうチームを変えることができるのかを見たかった。
また、このようになぜか15時開始のスケジューリングなのだから、暑さの中で消耗するとしたら(ベテランの)衛藤と木本であるかもしれないから、新しく出ていく選手に長い時間を与えたほうが何かを残せるのかな、というポジティブなイメージで手を打ったつもりだが、目に映ったものは少し異なっていた。1週間のトレーニングで2人を観察し、精度はパーフェクトではなくとも取り組む姿勢などをみて悪くない準備をしているなと思っていた。ある程度いけると計算もしていたが少し残念。
Q:もっとボールを保持して主導権を握りたかったのでは。
誰でもつかめるような主導権のつかみ方ではなく、少しでも相手に脅威を与えながら、ゴールに向かいながら主導権を握らなければいけない。しかし、それ以前に目の前のパスがミスパスになっていた。平出が立ち上がり何本もミスパスをし、脇本が何回もボールを止められず、三上が何度もボールを食われた。こういう立ち上がりをすると主導権を取るかどうかの問題ではない。
後半もそのままのメンバーでやれば主導権を握れるのは分かっていたが、それよりももっとアグレッシブな、もっと躍動するような、そういう姿にならなければいけないと感じていた。ただ主導権を握るだけのサッカーはもうそれほど良いものではない。しかし握れないし、勝利をこじ開けることもできなかった。握るだけでも次につながったのかもしれないが…。しっかり静岡で勝利を取りにいくための判断をしたつもり。選手にそれが伝わっていたかどうかは考えなければいけない。
Q:3バックの藤枝にサイドをうまく使われたのではないか。
自分たちがボールを持っていれば、相手とのシステム上のミスマッチなどは関係ない。自分たちがボールを動かし、良い判断をしてビルドアップしていくことがあまりにもレベルが低かった。うまく脇を使われるなどしても、その時は彼らの力でイメージして守備をしなさいと伝えていた。フォーメーションを変えて4-4の2列で守ってもよいが、攻撃の時には自分たちのイメージをしっかり戻すようにと伝えてあった。(できなかったのは)能力だと思うのでまたトライしていきたい。
リーグ戦が半分終わって相手に研究もされる。選手がどこか満足している感じがきょうのプレーには見えるので、改善していかなければ難しいシーズンになる。またトライしていこうかなと思う。
Q:J3を指揮して前半戦を終えた。これまでの取り組みや感じた課題は。
J3だからと言って何かが変わるものではない。J元年に10チームからスタートして50数チームになり、選手数も1チーム30人としても300人から1500人になる。それに携わる人も増え、パイは少しずつ大きくなっていく中で、レフェリーの人数も5倍になる。その一番下のカテゴリーになにも問題がないわけがない。
選手としっかり向き合って、現状維持ではなく、より成長し、より上を目指すんだというふうに変化していくこと。クラブがJ3では恥ずかしいからJ2に上がりたいというだけではなく、北陸、北信越において新潟や松本、金沢と肩を並べ負けないよう、より上のクラブになっていくんだというふうに、自分がカターレに来て選手と向き合うことで少しずつ変化すればよいと思っている。なかなか難しい環境であるのは確かだが、言い訳なしで、日々より魅力あるチームに、選手がやらされているのではなく躍動していく、自ら動き出していくチームを目指している。選手もそれを理解している中でのこのパフォーマンスなので。理解してもそれを体で表現するサッカーが難しいことは承知している。過剰評価せず現状を見極めて、ひとつでも多くのことを残していけたらよい。
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