第14節 富山×YS横浜 マッチレポート■先制パンチ鮮やか。KOは逃すも勝点3を加算
- 2016/06/27
- 11:47
【第14節 富山1―0YS横浜 ▽得点者:前半12分・苔口(富)】
※スカパー!ダイジェスト映像
戦う前に勝点を勘定することの浅はかさを選手もサポーターもよく知っている。やはり最後の笛が鳴るまで油断のできないゲームになった。それでも勝ち切れたのは地力がついてきた証し。順位は4位で変わらなかったが、この一歩が確実に目的地へとつながっていく。
スピード自慢のアタッカー陣がそろうカターレに対し、YS横浜はひるまず高い位置でコンパクトに布陣して踏みとどまろうとする。しかし、彼らの想定を上回る攻めで序盤に先制点を奪った。ツートップに加えてトップ下の萱沼優聖も裏を狙い続け、それに合わせるパスの出どころも多彩で次々と相手の最終ラインを突破した。
開始10分にDF代健司から萱沼に入り、そこからの縦パスでFW苔口卓也が裏に抜ける。センタリングをFW木本敬介が決めにかかるがGKに防がれた。直後には代が持ち上がりながら出した1本のパスで萱沼が抜け出してGKと1対1に。これがファウルを誘いPKを獲得。ベンチから指名された苔口が右上に蹴り込んでリードした。
その後もカターレがボールを長く保持して追加点をうかがう展開。しかし、YS横浜もフォーメーションを変更するなどして守りを修正して持ちこたえる。YS横浜はボールをつないで攻める姿勢をみせ、右サイドのMF大泉和也がドリブルでペナルティーエリア内に進入したり、敵陣でボールを奪ってミドルシュートを放ったりした。
カターレは前半20分にCK、同27分にFKでゴールに迫り観客を沸かせたが、流れの中からのチャンスは減少。三浦泰年監督は「『このぐらいで大丈夫だろう。このぐらいのアプローチで無失点でいけるだろう』という守備になっていたように思う。ボールを奪いにいくところでも相手に脅威を与えなければ、良い攻撃のリズムにはならない」と振り返った。
監督は今節に向け、「相手が途中で戦意を喪失するぐらいにボールを持って圧倒する必要性がある」と話していた。苔口は「決めるところで決めないと、1点差では相手も気持ちが落ちてこない。『まだやれるぞ』という気持ちにさせてしまった」と言う。
YS横浜は試合終了の瞬間に4人がピッチにひざを落とすほど力を振り絞っていた。攻撃面はもちろんだが、守備面でも途中で力の違いや隙のなさをみせつけて一気にノックアウトしておくべきだったのかもしれない。
後半は追いかけるYS横浜がプレッシャーを強めたため中盤でのボール争奪戦が激化。相手にも攻撃機会を与えて自陣で守る時間が増えたが、半面でボール奪取からの素早い攻めで再びビッグチャンスを量産するようになった。同11分にDF北井佑季のクロスに頭で合わせたMF脇本晃成のシュートが枠を捉える。同31分にはカウンターからMF衛藤裕のラストパスに走り込んだ萱沼のシュートが左ポストを叩く。直後に脇本が決定機を迎えるがシュートが上に外れ、同36分には北井の右からのシュートがクロスバーを直撃した。
最後まで追加点は奪えなかったが、相手の勝負パスの精度が低かったのもありヒヤリとするようなピンチはなくタイムアップ。今季初の3連勝を飾った。3連勝はクラブ最長タイ記録で2015年の第9-11節以来5度目。
木本は今回がJリーグ通算200試合目の出場(J2:172、J3:28)。苔口は今回の得点がJリーグ50点目(J1:2、J2:38、J3:10)。
※スカパー!ダイジェスト映像
戦う前に勝点を勘定することの浅はかさを選手もサポーターもよく知っている。やはり最後の笛が鳴るまで油断のできないゲームになった。それでも勝ち切れたのは地力がついてきた証し。順位は4位で変わらなかったが、この一歩が確実に目的地へとつながっていく。
スピード自慢のアタッカー陣がそろうカターレに対し、YS横浜はひるまず高い位置でコンパクトに布陣して踏みとどまろうとする。しかし、彼らの想定を上回る攻めで序盤に先制点を奪った。ツートップに加えてトップ下の萱沼優聖も裏を狙い続け、それに合わせるパスの出どころも多彩で次々と相手の最終ラインを突破した。
開始10分にDF代健司から萱沼に入り、そこからの縦パスでFW苔口卓也が裏に抜ける。センタリングをFW木本敬介が決めにかかるがGKに防がれた。直後には代が持ち上がりながら出した1本のパスで萱沼が抜け出してGKと1対1に。これがファウルを誘いPKを獲得。ベンチから指名された苔口が右上に蹴り込んでリードした。
その後もカターレがボールを長く保持して追加点をうかがう展開。しかし、YS横浜もフォーメーションを変更するなどして守りを修正して持ちこたえる。YS横浜はボールをつないで攻める姿勢をみせ、右サイドのMF大泉和也がドリブルでペナルティーエリア内に進入したり、敵陣でボールを奪ってミドルシュートを放ったりした。
カターレは前半20分にCK、同27分にFKでゴールに迫り観客を沸かせたが、流れの中からのチャンスは減少。三浦泰年監督は「『このぐらいで大丈夫だろう。このぐらいのアプローチで無失点でいけるだろう』という守備になっていたように思う。ボールを奪いにいくところでも相手に脅威を与えなければ、良い攻撃のリズムにはならない」と振り返った。
監督は今節に向け、「相手が途中で戦意を喪失するぐらいにボールを持って圧倒する必要性がある」と話していた。苔口は「決めるところで決めないと、1点差では相手も気持ちが落ちてこない。『まだやれるぞ』という気持ちにさせてしまった」と言う。
YS横浜は試合終了の瞬間に4人がピッチにひざを落とすほど力を振り絞っていた。攻撃面はもちろんだが、守備面でも途中で力の違いや隙のなさをみせつけて一気にノックアウトしておくべきだったのかもしれない。
後半は追いかけるYS横浜がプレッシャーを強めたため中盤でのボール争奪戦が激化。相手にも攻撃機会を与えて自陣で守る時間が増えたが、半面でボール奪取からの素早い攻めで再びビッグチャンスを量産するようになった。同11分にDF北井佑季のクロスに頭で合わせたMF脇本晃成のシュートが枠を捉える。同31分にはカウンターからMF衛藤裕のラストパスに走り込んだ萱沼のシュートが左ポストを叩く。直後に脇本が決定機を迎えるがシュートが上に外れ、同36分には北井の右からのシュートがクロスバーを直撃した。
最後まで追加点は奪えなかったが、相手の勝負パスの精度が低かったのもありヒヤリとするようなピンチはなくタイムアップ。今季初の3連勝を飾った。3連勝はクラブ最長タイ記録で2015年の第9-11節以来5度目。
木本は今回がJリーグ通算200試合目の出場(J2:172、J3:28)。苔口は今回の得点がJリーグ50点目(J1:2、J2:38、J3:10)。
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