第13節 相模原×富山 マッチレポート■勝ち切るしぶとさみせ2連勝
- 2016/06/20
- 10:29
【第13節 相模原0―1富山 ▽得点者:前半41分・北井(富)】
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
カターレは自分たちのリズムでプレーした時間帯が短く、試合後には監督、選手がそろって「力の半分も出せなかった」と反省した。そんな苦しい試合を制しての2連勝。「こういう試合は1年を通してみれば必ずある。そこで落とさなかったのは強さが身に付いてきているのだと感じる」(FW木本敬介)。7位から4位へと浮上し、首位・鹿児島との勝点差も2に縮まった。
立ち上がりからプレーにスムーズさを欠いていた。相模原は前節の完敗から立て直してプレスの出足が鋭く、中盤でボールを奪われるシーンが相次いだ。半面で「最近はトレーニングでうまくいっているからか、少し余裕を持ち過ぎるところがある」(MF衛藤裕)というカターレ側の問題点もあったという。ボールロストから速攻を浴びるかたちで攻め込まれるシーンが続いた。6分にはサイドチェンジから相模原の左サイドバック保崎淳にクロスを上げられ、MF岩渕良太にヘディングで合わせられるピンチがあったがGK永井堅梧が好セーブで防いだ。
相模原は前半、「相手を引き込んでカウンターを狙っていた。とにかく失点をしないサッカーを今のうちのチームは心掛けており、あまりリスクをかけて前へというかたちではなかった」(薩川了洋監督)。それでも、ただ人数をかける守りではなく、奪えるとみるやボールホルダーに一気に3人が寄せるなどめりはりと意思統一が感じられた。
20分前後からはカターレが持ち直して相手を上回る好機をつくるようになった。スペースに走り込んだ味方に次々につないでビルドアップし、クロスやシュートまで持ち込んだ。流れを引き寄せたこの時間帯に先制点を奪取。41分、右CKに飛び込んだDF代健司が相手GK川口能活に競り勝ち、こぼれ球に素早く反応したDF北井佑季が頭で合わせて自身今季初ゴールを決めた。
しかし、ハーフタイムを挟んで再び主導権を渡してしまった。後半8分に自陣中央でボールを失ってMF曽我部慶太に決定機を許したのをはじめ、ミスなどで自らピンチを招いて相手を勢いづかせてしまった。同14分にもFKのクリアがFW普光院誠にこぼれてシュートを浴びる。この後半2度の窮地も永井が好守で救った。
同29分にMF窪田良が投入されるとともにフォーメーションを[4-3-1-2]から[4-4-2]に変更して守りを改善する。すると相模原は40分を過ぎて身長188㎝のFW服部康平を入れてパワープレーを敢行し、クロスやロングスローからゴールに迫った。「(終盤に長身FWに同点弾を決められた)盛岡戦と同様に勝点1で終わっていてもおかしくない展開だった」と三浦泰年監督も認めるピンチの連続だったがなんとかしのいで勝点3を手にした。後半にもう少し攻撃の時間を長くしたり、あるいは数回あったカウンターでの好機を得点に結び付けたりできなかったのが今後の課題だろう。
相模原は好選手が多いだけでなく、新任の薩川監督のもとで良い守備から良い攻撃へという戦い方の基礎ができつつあるようだ。カターレと同様にシーズンの中盤、終盤を見据えながらチーム力を積み上げてくるだろう。次回の対戦は11月20日の最終節だ。手ごわい敵を再び倒せるように歩を進めていきたい。
※ダイジェスト映像あり(J公式サイト)
カターレは自分たちのリズムでプレーした時間帯が短く、試合後には監督、選手がそろって「力の半分も出せなかった」と反省した。そんな苦しい試合を制しての2連勝。「こういう試合は1年を通してみれば必ずある。そこで落とさなかったのは強さが身に付いてきているのだと感じる」(FW木本敬介)。7位から4位へと浮上し、首位・鹿児島との勝点差も2に縮まった。
立ち上がりからプレーにスムーズさを欠いていた。相模原は前節の完敗から立て直してプレスの出足が鋭く、中盤でボールを奪われるシーンが相次いだ。半面で「最近はトレーニングでうまくいっているからか、少し余裕を持ち過ぎるところがある」(MF衛藤裕)というカターレ側の問題点もあったという。ボールロストから速攻を浴びるかたちで攻め込まれるシーンが続いた。6分にはサイドチェンジから相模原の左サイドバック保崎淳にクロスを上げられ、MF岩渕良太にヘディングで合わせられるピンチがあったがGK永井堅梧が好セーブで防いだ。
相模原は前半、「相手を引き込んでカウンターを狙っていた。とにかく失点をしないサッカーを今のうちのチームは心掛けており、あまりリスクをかけて前へというかたちではなかった」(薩川了洋監督)。それでも、ただ人数をかける守りではなく、奪えるとみるやボールホルダーに一気に3人が寄せるなどめりはりと意思統一が感じられた。
20分前後からはカターレが持ち直して相手を上回る好機をつくるようになった。スペースに走り込んだ味方に次々につないでビルドアップし、クロスやシュートまで持ち込んだ。流れを引き寄せたこの時間帯に先制点を奪取。41分、右CKに飛び込んだDF代健司が相手GK川口能活に競り勝ち、こぼれ球に素早く反応したDF北井佑季が頭で合わせて自身今季初ゴールを決めた。
しかし、ハーフタイムを挟んで再び主導権を渡してしまった。後半8分に自陣中央でボールを失ってMF曽我部慶太に決定機を許したのをはじめ、ミスなどで自らピンチを招いて相手を勢いづかせてしまった。同14分にもFKのクリアがFW普光院誠にこぼれてシュートを浴びる。この後半2度の窮地も永井が好守で救った。
同29分にMF窪田良が投入されるとともにフォーメーションを[4-3-1-2]から[4-4-2]に変更して守りを改善する。すると相模原は40分を過ぎて身長188㎝のFW服部康平を入れてパワープレーを敢行し、クロスやロングスローからゴールに迫った。「(終盤に長身FWに同点弾を決められた)盛岡戦と同様に勝点1で終わっていてもおかしくない展開だった」と三浦泰年監督も認めるピンチの連続だったがなんとかしのいで勝点3を手にした。後半にもう少し攻撃の時間を長くしたり、あるいは数回あったカウンターでの好機を得点に結び付けたりできなかったのが今後の課題だろう。
相模原は好選手が多いだけでなく、新任の薩川監督のもとで良い守備から良い攻撃へという戦い方の基礎ができつつあるようだ。カターレと同様にシーズンの中盤、終盤を見据えながらチーム力を積み上げてくるだろう。次回の対戦は11月20日の最終節だ。手ごわい敵を再び倒せるように歩を進めていきたい。
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