第12節 富山×C大阪U-23 マッチレポート■いきなり失点もすぐに追いつき初の逆転勝利
- 2016/06/13
- 10:42
【第12節 富山2―1C大阪U-23 ▽得点者:前半4分・オウンゴール(C大阪U-23)、同5分・萱沼(富)、同35分・萱沼(富)】
※J公式HPにハイライト映像あり
今季初の逆転勝ちで4試合ぶりの白星を手にした。開始直後の失点をすぐに取り返して前半のうちに逆転するたくましさをみせた半面、後半は決定機を逃し続けて追加点が奪えなかった。同点になっていてもおかしくないピンチもあり、最後まで油断ができない展開だった。三浦泰年監督は「こういう試合を1つ経験したことが、今後のプラスになってほしい」と話した。
カターレは出場停止のMF窪田良に代わってアンカーにMF衛藤裕が入る[4-3-1-2]のフォーメーションで臨んだ。C大阪U-23は前節のスタメンからDF藤本康太とMF木本恭生がJ2に帯同しており3人を変更し、オーバーエイジ枠でDF椋原健太が今季初出場した。
C大阪U-23はツートップが前線からアグレッシブにプレスをかけ勢いよくスタート。ボールを奪うと大きなサイドチェンジやドリブル、ミドルシュートを繰り出して3分に右CKを獲得し、これをオウンゴールによる先制点に結びつけた。カターレはペナルティーエリア中央で競った味方に不意にボールが当たりゴールの隅に飛ぶ不運があったとはいえ、この後もCKから危ない場面が何度もあった。次節に向けて検証が必要だろう。
いきなりつまずいたカターレだったが、すぐに同点に追い付いて暗雲を振り払った。MF三上陽輔とDF北井佑季のコンビネーションで右サイドを攻め、北井が左足でゴール前の空間にライナー性のクロスを供給。トップ下の萱沼優聖が走り込んで頭で合わせた。三浦監督は「目が覚めたというか、スイッチが入ったというか。サポートのスピードや人数とか、テンポが入りとは違っていた」とみている。今季のカターレは、失点しても気落ちせず攻勢に転じることができている。すぐに取り返した今回は象徴的なケースになった。
その後、C大阪U-23がボールを保持しながらゆっくりと攻め手を探る時間をつくり、五分五分の展開になりつつあったが、前半35分にカターレが逆転に成功する。左サイドに攻め入った衛藤からの戻しを受けたMF脇本晃成がクロスを入れ、再び萱沼がヘディングで決めた。ペナルティーエリアには逆サイドから北井も入り込んで4人が待ち構えており、相手の注意が分散したところを真ん中から合わせた。
後半はC大阪U-23が「相手がパスをつなぐところを意図的に寸断できるように高い位置でプレスをかけた」(大熊裕司監督)。これにより中盤でのボール争奪戦が激しくなり、そこから互いにショートカウンターを繰り出して攻め合う展開になった。その中でもカターレが上回って同7分に萱沼のミドルシュートが枠を捉え、同12分に脇本のクロスをMF木本敬介が落として好機を演出。同15分にはカウンターから粘った萱沼がGKと1対1になり狙いすましてシュートを放ったがクロスバーに当たって決め切れない。21分にも脇本のミドルがGK武田博行の好セーブに阻まれた。
しのいだC大阪U-23に同点のチャンスが訪れたのが同22分。自陣ゴール前からこぼれ球を拾ってつなぎFW岸本武流が独走。カターレはDF平出涼が食い下がって守る。同26分にもDF小暮大器のラストパスで岸本が裏に抜けたがGK永井堅梧に間合いを詰められ阻まれた。アディショナルタイムにもCKを得て、GKの武田も攻め上がってゴールを目指したがカターレが守り切ってタイムアップとなった。
カターレU-15出身でC大阪U-18のFW松岡大智がベンチ入りし、後半43分にJリーグ初出場を果たした。カターレファミリーの広がりを改めて感じるうれしい出来事だった。今後のさらなる飛躍を期待している。
※J公式HPにハイライト映像あり
今季初の逆転勝ちで4試合ぶりの白星を手にした。開始直後の失点をすぐに取り返して前半のうちに逆転するたくましさをみせた半面、後半は決定機を逃し続けて追加点が奪えなかった。同点になっていてもおかしくないピンチもあり、最後まで油断ができない展開だった。三浦泰年監督は「こういう試合を1つ経験したことが、今後のプラスになってほしい」と話した。
カターレは出場停止のMF窪田良に代わってアンカーにMF衛藤裕が入る[4-3-1-2]のフォーメーションで臨んだ。C大阪U-23は前節のスタメンからDF藤本康太とMF木本恭生がJ2に帯同しており3人を変更し、オーバーエイジ枠でDF椋原健太が今季初出場した。
C大阪U-23はツートップが前線からアグレッシブにプレスをかけ勢いよくスタート。ボールを奪うと大きなサイドチェンジやドリブル、ミドルシュートを繰り出して3分に右CKを獲得し、これをオウンゴールによる先制点に結びつけた。カターレはペナルティーエリア中央で競った味方に不意にボールが当たりゴールの隅に飛ぶ不運があったとはいえ、この後もCKから危ない場面が何度もあった。次節に向けて検証が必要だろう。
いきなりつまずいたカターレだったが、すぐに同点に追い付いて暗雲を振り払った。MF三上陽輔とDF北井佑季のコンビネーションで右サイドを攻め、北井が左足でゴール前の空間にライナー性のクロスを供給。トップ下の萱沼優聖が走り込んで頭で合わせた。三浦監督は「目が覚めたというか、スイッチが入ったというか。サポートのスピードや人数とか、テンポが入りとは違っていた」とみている。今季のカターレは、失点しても気落ちせず攻勢に転じることができている。すぐに取り返した今回は象徴的なケースになった。
その後、C大阪U-23がボールを保持しながらゆっくりと攻め手を探る時間をつくり、五分五分の展開になりつつあったが、前半35分にカターレが逆転に成功する。左サイドに攻め入った衛藤からの戻しを受けたMF脇本晃成がクロスを入れ、再び萱沼がヘディングで決めた。ペナルティーエリアには逆サイドから北井も入り込んで4人が待ち構えており、相手の注意が分散したところを真ん中から合わせた。
後半はC大阪U-23が「相手がパスをつなぐところを意図的に寸断できるように高い位置でプレスをかけた」(大熊裕司監督)。これにより中盤でのボール争奪戦が激しくなり、そこから互いにショートカウンターを繰り出して攻め合う展開になった。その中でもカターレが上回って同7分に萱沼のミドルシュートが枠を捉え、同12分に脇本のクロスをMF木本敬介が落として好機を演出。同15分にはカウンターから粘った萱沼がGKと1対1になり狙いすましてシュートを放ったがクロスバーに当たって決め切れない。21分にも脇本のミドルがGK武田博行の好セーブに阻まれた。
しのいだC大阪U-23に同点のチャンスが訪れたのが同22分。自陣ゴール前からこぼれ球を拾ってつなぎFW岸本武流が独走。カターレはDF平出涼が食い下がって守る。同26分にもDF小暮大器のラストパスで岸本が裏に抜けたがGK永井堅梧に間合いを詰められ阻まれた。アディショナルタイムにもCKを得て、GKの武田も攻め上がってゴールを目指したがカターレが守り切ってタイムアップとなった。
カターレU-15出身でC大阪U-18のFW松岡大智がベンチ入りし、後半43分にJリーグ初出場を果たした。カターレファミリーの広がりを改めて感じるうれしい出来事だった。今後のさらなる飛躍を期待している。
- 関連記事
-
- 相模原にて
- 【第13節vs相模原プレビュー】組織力全面に難敵から初勝利狙う
- 第12節 富山×C大阪U-23 マッチレポート■いきなり失点もすぐに追いつき初の逆転勝利
- 第12節 富山×C大阪U-23 C大阪U-23・大熊裕司監督の会見コメント
- 第12節 富山×C大阪U-23 富山・三浦泰年監督の会見コメント