第4節 富山×町田 マッチレポート■試合内容で圧倒もライバルに白星献上
- 2015/04/06
- 09:47
【富山1-2町田 ▽得点者 前半7分・宮崎(町)、同39分・日高(富)、後半16分・鈴木崇(町)】
カターレは終始に主導権を握り攻め続けた。圧倒的と言えるほどに。だが、カウンターアタックからの2失点に沈んだ。チャンスで決め切れず、ミス絡みであっさりと失点してしまう。試合運びが拙く、好内容を結果につなげられない。乗り越えなければならない課題の大きさをあらためて痛感させられた。
試合後の会見、岸野靖之監督は言葉を選びながら丁寧に話した。敗北の悔しさに流されず、プレー内容は今季最も良かったこと、失敗しながら成長しなければならない時期であることにもふれた。結果を急ぐ人々に対し、現状を正しく伝えなければならないという意志が感じられた。
「これまでも言ってきたように簡単な試合はない。難しい試合がこれからもまだまだ続く。勝ちを計算できるほどのチーム力はない。若い選手の力不足もはっきりしている。それを伸ばしていかなければいけない。辛抱強く。これからまだまだいろんなことがある。覚悟してやっていかなければいけない」。自分に、選手に、見守る人々に、言い聞かせるような話しぶりだった。
カターレはDF日高拓磨がけがから復帰したのに合わせてキャンプから取り組んできた[4-4-2]のフォーメーションで臨んだ。けがで出遅れていたFW苔口卓也、MF木本敬介も今季初先発。あらためて今季のチーム力を測る一戦だったといえる。強風のもと風上のエンドを選んだ前半からハイプレスで相手を押し込んだ。
しかし7分、町田が最初のチャンスを先制点に結びつける。右サイドでのボール奪取から素早く展開し、ボランチの李漢宰が右足のアウトサイドで前線に送る。左サイドから中央に走り込んだMF宮崎泰右が受けてドリブルで1人交わすと前が空き、トゥキックのシュートがゴール右へきれいに決まった。
カターレは変わらず前からプレスをかける。町田も負けずに対抗して激しいボール争奪戦が繰り広げられるが、カターレの圧力が上回ってほとんどを敵陣でプレーした。たまらず町田はファウルが増え、18分までに両センターバックが警告を受けた。カターレは出足の鋭さだけでなく、テクニックも披露。ワンタッチパスを交えて複数人が連係し、思い切りよくゴールに迫るシーンが数多く見られた。仕掛けが成功せずにボールを失っても切り替えて再び奪い返し、目指しているアグレッシブさが体現されていた。
39分に左CKからニアに飛び込んだ日高が頭で流し込んで同点に追い付く。これでさらに勢いがつき、逆風となった後半も立ち上がりから攻めた。同4分に木本からのパスを受けてペナルティーエリア内に入りかけたMF田中寛己が倒され、これで2枚目のイエローカードを受けたDFが退場。町田を数的不利の状況に陥れた。
後半11分にDF國吉貴博のクロスに苔口が合わせるがシュートはGK正面。どうやってゴールを奪うかに焦点が移りかけていた。しかし、同16分に逆に勝ち越し点を奪われた。町田はFW遠藤敬佑がDFに寄せてキックをブロックしたボールを左タッチラインぎりぎりのところで自ら拾ってカウンターアタックへ。戻りながら対応した富山がクロスをクリアし切れず、走り込んだMF鈴木崇文が押し込んだ。カターレは同24分にMF森泰次郎のスルーパスで裏に抜けたMF大西容平が折り返すがGKに押さえられる。最後まで攻め切れず、再びカウンターでゴールを脅かされる場面もあった。
町田は最後までハードワークし、しっかりボールホルダーに寄せる守りで逃げ切った。一時は苦境に立たされただけに、勝点3は望外の成果といえるだろう。相馬直樹監督は「今日のような勝ち方が今後に向けて大きなプラスになる。ここからゴールデンウイーク明けまで試合が続くが、(今回が)ひとつ弾みとなるゲームにできるようやっていきたい」と話した。
カターレにも、弾み、きっかけが必要だ。1つの得点、1つの勝利を目指して努力し、その時を引き寄せたい。次節は試合がなく、2週間後にアウェイで首位の山口と対戦する。
カターレは終始に主導権を握り攻め続けた。圧倒的と言えるほどに。だが、カウンターアタックからの2失点に沈んだ。チャンスで決め切れず、ミス絡みであっさりと失点してしまう。試合運びが拙く、好内容を結果につなげられない。乗り越えなければならない課題の大きさをあらためて痛感させられた。
試合後の会見、岸野靖之監督は言葉を選びながら丁寧に話した。敗北の悔しさに流されず、プレー内容は今季最も良かったこと、失敗しながら成長しなければならない時期であることにもふれた。結果を急ぐ人々に対し、現状を正しく伝えなければならないという意志が感じられた。
「これまでも言ってきたように簡単な試合はない。難しい試合がこれからもまだまだ続く。勝ちを計算できるほどのチーム力はない。若い選手の力不足もはっきりしている。それを伸ばしていかなければいけない。辛抱強く。これからまだまだいろんなことがある。覚悟してやっていかなければいけない」。自分に、選手に、見守る人々に、言い聞かせるような話しぶりだった。
カターレはDF日高拓磨がけがから復帰したのに合わせてキャンプから取り組んできた[4-4-2]のフォーメーションで臨んだ。けがで出遅れていたFW苔口卓也、MF木本敬介も今季初先発。あらためて今季のチーム力を測る一戦だったといえる。強風のもと風上のエンドを選んだ前半からハイプレスで相手を押し込んだ。
しかし7分、町田が最初のチャンスを先制点に結びつける。右サイドでのボール奪取から素早く展開し、ボランチの李漢宰が右足のアウトサイドで前線に送る。左サイドから中央に走り込んだMF宮崎泰右が受けてドリブルで1人交わすと前が空き、トゥキックのシュートがゴール右へきれいに決まった。
カターレは変わらず前からプレスをかける。町田も負けずに対抗して激しいボール争奪戦が繰り広げられるが、カターレの圧力が上回ってほとんどを敵陣でプレーした。たまらず町田はファウルが増え、18分までに両センターバックが警告を受けた。カターレは出足の鋭さだけでなく、テクニックも披露。ワンタッチパスを交えて複数人が連係し、思い切りよくゴールに迫るシーンが数多く見られた。仕掛けが成功せずにボールを失っても切り替えて再び奪い返し、目指しているアグレッシブさが体現されていた。
39分に左CKからニアに飛び込んだ日高が頭で流し込んで同点に追い付く。これでさらに勢いがつき、逆風となった後半も立ち上がりから攻めた。同4分に木本からのパスを受けてペナルティーエリア内に入りかけたMF田中寛己が倒され、これで2枚目のイエローカードを受けたDFが退場。町田を数的不利の状況に陥れた。
後半11分にDF國吉貴博のクロスに苔口が合わせるがシュートはGK正面。どうやってゴールを奪うかに焦点が移りかけていた。しかし、同16分に逆に勝ち越し点を奪われた。町田はFW遠藤敬佑がDFに寄せてキックをブロックしたボールを左タッチラインぎりぎりのところで自ら拾ってカウンターアタックへ。戻りながら対応した富山がクロスをクリアし切れず、走り込んだMF鈴木崇文が押し込んだ。カターレは同24分にMF森泰次郎のスルーパスで裏に抜けたMF大西容平が折り返すがGKに押さえられる。最後まで攻め切れず、再びカウンターでゴールを脅かされる場面もあった。
町田は最後までハードワークし、しっかりボールホルダーに寄せる守りで逃げ切った。一時は苦境に立たされただけに、勝点3は望外の成果といえるだろう。相馬直樹監督は「今日のような勝ち方が今後に向けて大きなプラスになる。ここからゴールデンウイーク明けまで試合が続くが、(今回が)ひとつ弾みとなるゲームにできるようやっていきたい」と話した。
カターレにも、弾み、きっかけが必要だ。1つの得点、1つの勝利を目指して努力し、その時を引き寄せたい。次節は試合がなく、2週間後にアウェイで首位の山口と対戦する。
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- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:第4節●1-2町田