第10節 富山×栃木 マッチレポート■猛攻みせるも無得点。今季初の連敗
- 2016/05/23
- 11:06
【第10節 富山0―1栃木 ▽得点者:前半3分・広瀬健(栃)】
※記録、ダイジェスト映像はこちら(J公式サイト)
攻め続けたが決め切れず、相手の一発に沈んだかたち。今季初の2連敗を喫した。一番の敗因は無得点に終わったこと。しかし、始まっていきなり栃木に先制点をもたらしたDF広瀬健太のスーパーゴールがゲームを難しくしたのは間違いない。「ここで富山に離されると優勝もJ2復帰も厳しくなると思い『なにがなんでも勝つ』という気持ちだった」(廣瀬浩二)という栃木は勢いづき、守りの集中力と忍耐力が増した。
対するカターレは守りを固める相手を一方的に攻めたが、いつもとは少し勝手が違う展開だったかもしれない。「きょうのサッカーはちぐはぐだったかなと思う。ボールの動かし方やテンポ、リズムが良くなかったし、もっと敵や味方をみてプレーしなければいけなかった」とMF三上陽輔が振り返っている。
それでも同点、逆転が可能なだけのチャンスは十分につくっていた。苔口卓也、古巣相手に今季初先発した西川優大のツートップがスルーパスでDF裏に抜けてゴールに迫り、ワンタッチのパス交換で複数人が絡む崩しも再三にわたりみられた。シュートのコースやタイミング、クロスの精度や出し手と受け手との呼吸などが少し異なればゴールインしていてもおかしくない場面がいくつもあった。
しかし、ボールを回して敵を動かしながらより決定的なチャンスをつくる、という今季目指している理想的な攻めは多くはなかったと自己分析しているようだ。三浦泰年監督は「わたしが(この試合を)どうみたかと言えば、結果ではなく、やっているサッカーに不満を持つ試合だった」と振り返っている。
ここまでの戦いで三浦監督はチームの成長に手ごたえを感じている。だからこそ要求水準は高まっている。「しっかり戦って結果を出せば(J2復帰への)チャンスはふくらんでくるし、そうでなければ弱いところを強くしてより成長していくことを再認識しなければならない」と位置付けて今節に挑み、まだ力不足であることが示された。プレー内容にこだわる姿勢を変えずに指揮官と選手たちの取り組みは続いていく。
栃木は開始40秒でゴール正面約25mの地点でFKを得た。選手5人が集まってしばらく相談してリスタート。キッカーが右に流したボールに広瀬健が右足を振り抜くと、浮き上がるようなストレートの弾道のシュートがクロスバーを直撃してゴール内で弾んだ。決めた本人が「『お前が蹴ろ』と言われて驚いた」と言う。相手の意表をつき、かつ鮮やかな先制ゴールだった。
カターレは前半11分にスルーパスから抜けた苔口が左から持ち込みシュートを放つ。同13分には西川がこぼれ球を拾ってドリブルで仕掛けてミドルレンジから狙う。同15分にはDF代健司からのスルーパスで西川が抜けてGKと1対1になるが、ボールをコントロールし切れずに絶好機を逃した。同20分はDF國吉貴博のクロスに西川が頭で合わせるがGKの正面。同25分にMF衛藤裕が右からペナルティーエリア内に進入、同36分にはMF北井佑季のクロスで好機をつくるが得点には至らなかった。
後半も立ち上がりからカターレが攻めて同5分にCKがゴール前を横切る。同10分には前線へのパスのこぼれ球を拾って西川がループシュートで狙うが右に外れる。同15分に衛藤がボレーシュートを放ち、同19分には三上にシュートチャンスが巡ってきたがともに枠外へ。時間が経過するにつれてロングボールを使った攻めが増えたが、栃木DF陣にも疲れがみられ、前線でこぼれ球を拾い直してゴールに迫るシーンが続いた。
栃木は同41分に右からのクロスにMF杉本真が合わせてゴールネットを揺らすがオフサイド。同45分にはカウンターからFW大石治寿がGKと1対1になったが永井堅梧が好セーブして追加点を阻んだ。
アディショナルタイムの3分間にも衛藤がカットインからミドルシュートを放つ。最後はロングフィードをFW中西倫也がヘディングで落としたボールをGKが押さえてタイムアップとなった。
※記録、ダイジェスト映像はこちら(J公式サイト)
攻め続けたが決め切れず、相手の一発に沈んだかたち。今季初の2連敗を喫した。一番の敗因は無得点に終わったこと。しかし、始まっていきなり栃木に先制点をもたらしたDF広瀬健太のスーパーゴールがゲームを難しくしたのは間違いない。「ここで富山に離されると優勝もJ2復帰も厳しくなると思い『なにがなんでも勝つ』という気持ちだった」(廣瀬浩二)という栃木は勢いづき、守りの集中力と忍耐力が増した。
対するカターレは守りを固める相手を一方的に攻めたが、いつもとは少し勝手が違う展開だったかもしれない。「きょうのサッカーはちぐはぐだったかなと思う。ボールの動かし方やテンポ、リズムが良くなかったし、もっと敵や味方をみてプレーしなければいけなかった」とMF三上陽輔が振り返っている。
それでも同点、逆転が可能なだけのチャンスは十分につくっていた。苔口卓也、古巣相手に今季初先発した西川優大のツートップがスルーパスでDF裏に抜けてゴールに迫り、ワンタッチのパス交換で複数人が絡む崩しも再三にわたりみられた。シュートのコースやタイミング、クロスの精度や出し手と受け手との呼吸などが少し異なればゴールインしていてもおかしくない場面がいくつもあった。
しかし、ボールを回して敵を動かしながらより決定的なチャンスをつくる、という今季目指している理想的な攻めは多くはなかったと自己分析しているようだ。三浦泰年監督は「わたしが(この試合を)どうみたかと言えば、結果ではなく、やっているサッカーに不満を持つ試合だった」と振り返っている。
ここまでの戦いで三浦監督はチームの成長に手ごたえを感じている。だからこそ要求水準は高まっている。「しっかり戦って結果を出せば(J2復帰への)チャンスはふくらんでくるし、そうでなければ弱いところを強くしてより成長していくことを再認識しなければならない」と位置付けて今節に挑み、まだ力不足であることが示された。プレー内容にこだわる姿勢を変えずに指揮官と選手たちの取り組みは続いていく。
栃木は開始40秒でゴール正面約25mの地点でFKを得た。選手5人が集まってしばらく相談してリスタート。キッカーが右に流したボールに広瀬健が右足を振り抜くと、浮き上がるようなストレートの弾道のシュートがクロスバーを直撃してゴール内で弾んだ。決めた本人が「『お前が蹴ろ』と言われて驚いた」と言う。相手の意表をつき、かつ鮮やかな先制ゴールだった。
カターレは前半11分にスルーパスから抜けた苔口が左から持ち込みシュートを放つ。同13分には西川がこぼれ球を拾ってドリブルで仕掛けてミドルレンジから狙う。同15分にはDF代健司からのスルーパスで西川が抜けてGKと1対1になるが、ボールをコントロールし切れずに絶好機を逃した。同20分はDF國吉貴博のクロスに西川が頭で合わせるがGKの正面。同25分にMF衛藤裕が右からペナルティーエリア内に進入、同36分にはMF北井佑季のクロスで好機をつくるが得点には至らなかった。
後半も立ち上がりからカターレが攻めて同5分にCKがゴール前を横切る。同10分には前線へのパスのこぼれ球を拾って西川がループシュートで狙うが右に外れる。同15分に衛藤がボレーシュートを放ち、同19分には三上にシュートチャンスが巡ってきたがともに枠外へ。時間が経過するにつれてロングボールを使った攻めが増えたが、栃木DF陣にも疲れがみられ、前線でこぼれ球を拾い直してゴールに迫るシーンが続いた。
栃木は同41分に右からのクロスにMF杉本真が合わせてゴールネットを揺らすがオフサイド。同45分にはカウンターからFW大石治寿がGKと1対1になったが永井堅梧が好セーブして追加点を阻んだ。
アディショナルタイムの3分間にも衛藤がカットインからミドルシュートを放つ。最後はロングフィードをFW中西倫也がヘディングで落としたボールをGKが押さえてタイムアップとなった。
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