第7節 大分×富山 マッチレポート■中身の詰まった快勝劇
- 2016/05/02
- 09:39
【第7節 大分0―1富山 ▽得点者:後半16分・三上(富)】
激しさ、冷静さ、正確さが備わった内容の濃いゲームを展開し、アウェイで強敵の大分を倒した。大分の片野坂知宏監督が「運動量にしても球際にしても、(サッカーをする)ベースの部分で富山のほうが上回っていた。チームとしても富山が上だったと思う」。三浦泰年監督は「選手の努力によって手にした勝利」と語り、「あまりほめると(本当はよくないのかもしれない、)次の試合もあるからなぁ」と笑みを浮かべた。
前半は一進一退の攻防が続いた。ボールをつなぎながら相手陣で長くプレーしたのはカターレのほうだったがアタッキングサードでの精度が不足して決定機まで持ち込めない。7分に左のFKからFW萱沼優聖がゴールを捉えたがGK上福元直人の好セーブに阻まれた。
逆に大分はカターレFW陣のスピードを警戒してスペースを与えないように守り、そこから縦に速い攻撃を繰り出す。正確なロングパスを前線につなぎ、よりゴールの可能性を感じさせるビッグチャンスを次々に創出した。10分、13分にFW後藤優介が立て続けに好機を迎えるがシュートを打ち切れない。18分にはCKからDFダニエルがヘディングシュートを放つ。28分にはMF松本怜からのスルーパスで後藤がDF裏に抜け出すがGK永井堅梧が間合いを詰めて阻み、こぼれ球をDF平出涼がゴールライン直前でかき出した。37分にも再び後藤が、40分にはMF千明聖典がそれぞれミドルレンジから狙うが枠を捉えられなかった。
カターレはここで踏ん張って前半の終了間際に逆襲。44分に相手ゴール前でボールを奪い返してMF窪田良がミドルシュートを放つがGKに防がれる。直後にもクロスがゴール前を横切る惜しいチャンスを2度にわたりつくった。
勝負の流れを決定づけたのは後半冒頭からのカターレの攻勢だった。前節の琉球戦では後半立ち上がりに2失点しており、「前節はリードして折り返して守りに入って失敗したので、それはやめようという気持ちがみんなにあった。『攻撃的にいこう』と話していた」(DF三上陽輔)。その三上が後半はサイドバックからトリプルボランチの右に移ったことでパスワークに変化が生まれ、攻撃のバリエーションが広がった。セカンドボールの球際でも連続して競り勝つようになり、相手を押し込む時間が長くなった。
後半3分、DF國吉貴博のアーリークロスに頭で合わせたFW中西倫也のシュートがクロスバーを直撃する。同15分にはDFの背後を狙ったロングボールに中西が競り勝ち決定機をつくる。自身のシュートのこぼれ球をつなぎ、FW苔口卓也がフリーでゴール左隅を狙ったが決め切れない。ゴールマウスで体を張ったダニエルに阻止された。
しかし、直後の同16分に先制点が挙がった。國吉のクロスに対応しようとした相手DFの横から飛び込んで中西がマイボールにし、後方のスペースへ流す。三上が受けてペナルティアークの右から狙いすましたグラウンダーのシュートをゴール右隅へ決めた。
リードした後の試合運びでも前節を教訓にした進歩を示した。体力的には消耗していたはずだが攻守にアグレッシブな姿勢を持続。特に球際での粘りは目立ち、最後まであきらめずに足を伸ばして相手のパスワークを寸断し、逆にマイボールにしてカウンターアタックに持ち込む場面も多かった。大分もホームで意地をみせたかったはずだが、終盤も主導権を渡さなかった。スコアは1-0だが、快勝という表現がふさわしい。
激しさ、冷静さ、正確さが備わった内容の濃いゲームを展開し、アウェイで強敵の大分を倒した。大分の片野坂知宏監督が「運動量にしても球際にしても、(サッカーをする)ベースの部分で富山のほうが上回っていた。チームとしても富山が上だったと思う」。三浦泰年監督は「選手の努力によって手にした勝利」と語り、「あまりほめると(本当はよくないのかもしれない、)次の試合もあるからなぁ」と笑みを浮かべた。
前半は一進一退の攻防が続いた。ボールをつなぎながら相手陣で長くプレーしたのはカターレのほうだったがアタッキングサードでの精度が不足して決定機まで持ち込めない。7分に左のFKからFW萱沼優聖がゴールを捉えたがGK上福元直人の好セーブに阻まれた。
逆に大分はカターレFW陣のスピードを警戒してスペースを与えないように守り、そこから縦に速い攻撃を繰り出す。正確なロングパスを前線につなぎ、よりゴールの可能性を感じさせるビッグチャンスを次々に創出した。10分、13分にFW後藤優介が立て続けに好機を迎えるがシュートを打ち切れない。18分にはCKからDFダニエルがヘディングシュートを放つ。28分にはMF松本怜からのスルーパスで後藤がDF裏に抜け出すがGK永井堅梧が間合いを詰めて阻み、こぼれ球をDF平出涼がゴールライン直前でかき出した。37分にも再び後藤が、40分にはMF千明聖典がそれぞれミドルレンジから狙うが枠を捉えられなかった。
カターレはここで踏ん張って前半の終了間際に逆襲。44分に相手ゴール前でボールを奪い返してMF窪田良がミドルシュートを放つがGKに防がれる。直後にもクロスがゴール前を横切る惜しいチャンスを2度にわたりつくった。
勝負の流れを決定づけたのは後半冒頭からのカターレの攻勢だった。前節の琉球戦では後半立ち上がりに2失点しており、「前節はリードして折り返して守りに入って失敗したので、それはやめようという気持ちがみんなにあった。『攻撃的にいこう』と話していた」(DF三上陽輔)。その三上が後半はサイドバックからトリプルボランチの右に移ったことでパスワークに変化が生まれ、攻撃のバリエーションが広がった。セカンドボールの球際でも連続して競り勝つようになり、相手を押し込む時間が長くなった。
後半3分、DF國吉貴博のアーリークロスに頭で合わせたFW中西倫也のシュートがクロスバーを直撃する。同15分にはDFの背後を狙ったロングボールに中西が競り勝ち決定機をつくる。自身のシュートのこぼれ球をつなぎ、FW苔口卓也がフリーでゴール左隅を狙ったが決め切れない。ゴールマウスで体を張ったダニエルに阻止された。
しかし、直後の同16分に先制点が挙がった。國吉のクロスに対応しようとした相手DFの横から飛び込んで中西がマイボールにし、後方のスペースへ流す。三上が受けてペナルティアークの右から狙いすましたグラウンダーのシュートをゴール右隅へ決めた。
リードした後の試合運びでも前節を教訓にした進歩を示した。体力的には消耗していたはずだが攻守にアグレッシブな姿勢を持続。特に球際での粘りは目立ち、最後まであきらめずに足を伸ばして相手のパスワークを寸断し、逆にマイボールにしてカウンターアタックに持ち込む場面も多かった。大分もホームで意地をみせたかったはずだが、終盤も主導権を渡さなかった。スコアは1-0だが、快勝という表現がふさわしい。
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