第6節 琉球×富山 マッチレポート■執念の同点弾。複数得点のクラブ記録を更新
- 2016/04/25
- 10:13
【第6節 琉球2―2富山 ▽得点者:前半41分・代(富)、後半5分・田辺(琉)、同14分・田中(琉)、同41分・三上(富)】
試合前に雨が降り、暑さが和らいだ中でのキックオフ。両チームのサポーターがそれぞれ震災のあった熊本、九州への連帯を示す横断幕を掲げ、沖縄からもエールが発信された。
序盤はカターレがペースをつかんだ。中盤でしっかり寄せてボールを奪うと前線の動きをみて縦につなぎ攻め込んだ。琉球はファールが多くなり、カターレはセットプレーからもゴールに迫った。11分にはCKにニアポストからFW中西倫也が頭で合わせたがGKに防がれた。
20分ごろからは琉球が押し返す。FWパブロにボールを当てながら前を向いて複数人が絡んでいく攻めからリズムをつくった。ミスが増えたカターレがシュートまで持ち込めなくなったのも加わり、相手に流れが傾いていった。「もっと俺たちでボールを持つぞ」というMF窪田良の掛け声がスタンドの記者席まで聞こえた。
カターレは41分、右サイドで得たFKからDF代健司の2試合連続ゴールで先制した。しかし、前半のわずかな残り時間で琉球に押し込まれ、2度の得点チャンスを与えた。ハーフタイムを挟んでも琉球の勢いを止めることができない。後半5分にクロスのこぼれ球を中央からMF田辺圭佑にグラウンダーのミドルシュートで沈められて同点に追い付かれた。
直後にカターレはFW萱沼優聖の決定的なシュートをGKに阻まれると、その後も琉球のボール回しにプレスがかからず押し込まれ、同14分に逆転まで許してしまった。右CKの流れから上げ直されたクロスが逆サイドに流れ、MF田中恵太のシュートがニアサイドのゴールポストとGKとのすき間を抜いた。
カターレは布陣変更や交代選手の投入で反撃を試みる。パスワークの巧みな琉球に対して苦労しながらも運動量を上げて徐々に好機をつくるようになった。同28分、FKに代が飛び込む。同33分には左から右へと展開し、DF三上陽輔が好機と迎えるがシュートは上に外れる。同37分にはMF北井佑季がドリブルでペナルティーエリア内に進入し、シュートがクロスバーを直撃した。相手を押し込んでの連続攻撃が実ったのは同41分、國吉の左からのクロスが逆サイドに流れ、収めた三上が左足で同点ゴールを決めた。
その後、両チームに1度ずつチャンスがあったが決め切れずタイムアップ。試合の流れ、スコアともに大きく揺れ動いた激戦は引き分けで決着した。
カターレはせっかく先制したにもかかわらず、その後20分足らずで逆転されてしまったのが悔やまれる。代は「ミスをして簡単にボールを相手に渡して守勢に回るようではこれからの戦いは厳しい。ひとつひとつのプレーの精度を上げていかなければいけない」と話す。リードしてなお主導権を握り続けられるレベルにまでパスワークを磨きたい。
一方で同点に追い付いたしぶとさは評価できる。その後の残り時間はわずかだったが、勝ち越しを狙う意欲も伝わってきた。FW西川優大は「相手の運動量が落ちていたので3点目のチャンスはあった。3点目を取らなくちゃいけない試合だったと捉えている」と話す。三浦泰年監督も試合後の会見の冒頭で、3点目を目指した最後の攻撃の精度や判断を今後の課題に挙げていた。もちろん失点は少ないほうがよいにきまっているが、今季は攻撃的なサッカーを目指している。戦術だけでなく、意識の面でも変化が生まれ始めているのかもしれない。
これで第3節のG大阪U-23戦から3試合連続して複数のゴールを奪ったことになる。実はカターレ、2009年にJリーグに入会してからこれまで、2点以上を挙げた試合が3つ続いたことがなかった。2試合連続の複数得点さえ昨季までの7シーズンで14回しかない(年またぎの2回を含む)。まだ誇れる数字ではないが、クラブ記録を塗り替えたのは事実。歩みは確かだ。


試合前に雨が降り、暑さが和らいだ中でのキックオフ。両チームのサポーターがそれぞれ震災のあった熊本、九州への連帯を示す横断幕を掲げ、沖縄からもエールが発信された。
序盤はカターレがペースをつかんだ。中盤でしっかり寄せてボールを奪うと前線の動きをみて縦につなぎ攻め込んだ。琉球はファールが多くなり、カターレはセットプレーからもゴールに迫った。11分にはCKにニアポストからFW中西倫也が頭で合わせたがGKに防がれた。
20分ごろからは琉球が押し返す。FWパブロにボールを当てながら前を向いて複数人が絡んでいく攻めからリズムをつくった。ミスが増えたカターレがシュートまで持ち込めなくなったのも加わり、相手に流れが傾いていった。「もっと俺たちでボールを持つぞ」というMF窪田良の掛け声がスタンドの記者席まで聞こえた。
カターレは41分、右サイドで得たFKからDF代健司の2試合連続ゴールで先制した。しかし、前半のわずかな残り時間で琉球に押し込まれ、2度の得点チャンスを与えた。ハーフタイムを挟んでも琉球の勢いを止めることができない。後半5分にクロスのこぼれ球を中央からMF田辺圭佑にグラウンダーのミドルシュートで沈められて同点に追い付かれた。
直後にカターレはFW萱沼優聖の決定的なシュートをGKに阻まれると、その後も琉球のボール回しにプレスがかからず押し込まれ、同14分に逆転まで許してしまった。右CKの流れから上げ直されたクロスが逆サイドに流れ、MF田中恵太のシュートがニアサイドのゴールポストとGKとのすき間を抜いた。
カターレは布陣変更や交代選手の投入で反撃を試みる。パスワークの巧みな琉球に対して苦労しながらも運動量を上げて徐々に好機をつくるようになった。同28分、FKに代が飛び込む。同33分には左から右へと展開し、DF三上陽輔が好機と迎えるがシュートは上に外れる。同37分にはMF北井佑季がドリブルでペナルティーエリア内に進入し、シュートがクロスバーを直撃した。相手を押し込んでの連続攻撃が実ったのは同41分、國吉の左からのクロスが逆サイドに流れ、収めた三上が左足で同点ゴールを決めた。
その後、両チームに1度ずつチャンスがあったが決め切れずタイムアップ。試合の流れ、スコアともに大きく揺れ動いた激戦は引き分けで決着した。
カターレはせっかく先制したにもかかわらず、その後20分足らずで逆転されてしまったのが悔やまれる。代は「ミスをして簡単にボールを相手に渡して守勢に回るようではこれからの戦いは厳しい。ひとつひとつのプレーの精度を上げていかなければいけない」と話す。リードしてなお主導権を握り続けられるレベルにまでパスワークを磨きたい。
一方で同点に追い付いたしぶとさは評価できる。その後の残り時間はわずかだったが、勝ち越しを狙う意欲も伝わってきた。FW西川優大は「相手の運動量が落ちていたので3点目のチャンスはあった。3点目を取らなくちゃいけない試合だったと捉えている」と話す。三浦泰年監督も試合後の会見の冒頭で、3点目を目指した最後の攻撃の精度や判断を今後の課題に挙げていた。もちろん失点は少ないほうがよいにきまっているが、今季は攻撃的なサッカーを目指している。戦術だけでなく、意識の面でも変化が生まれ始めているのかもしれない。
これで第3節のG大阪U-23戦から3試合連続して複数のゴールを奪ったことになる。実はカターレ、2009年にJリーグに入会してからこれまで、2点以上を挙げた試合が3つ続いたことがなかった。2試合連続の複数得点さえ昨季までの7シーズンで14回しかない(年またぎの2回を含む)。まだ誇れる数字ではないが、クラブ記録を塗り替えたのは事実。歩みは確かだ。


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