第3節 盛岡×富山レポート■アウェイの洗礼再び。大苦戦も守護神の奮闘で勝点加算
- 2015/03/30
- 05:23
【J3第3節 盛岡0―0富山】
カターレ富山は負け試合で勝点1を拾った。パスがつながらず、逆にカウンターを食らって次々と決定機をつくられた。記録上のシュート数は盛岡の11本に対して3本、CKも同6本に対し1本。GK江角浩司の好セーブなどでなんとかしのいだ。ホームに戻って迎える次節の町田戦に向けて立て直しが求められる。
カターレの立ち上がりはスムーズにみえた。しかし前半14分、盛岡の3バックの左で先発した木村勝太がゴール前に斜めから進入したのにパスが合いかけてヒヤリとさせられる。20分過ぎにはほぼイーブンに攻め合う展開になった。
盛岡が前節とはフォーメーション、メンバーを変更。守備時は[5-3-2]になる [3-1-4-2]からツートップの益子義浩、吉岡航平とツーシャドーに厳しくプレッシャーをかけられ、カターレはパス回しにリズムがでなかった。ビルドアップの途中でボールを失う場面が目立ってくるとともにピンチが増えていった。
32分に相手陣でのボールロストから最初の決定機を許す。盛岡のアンカー小井手翔太が右サイドから左に弧を描くスルーパスをゴール前に通し、MF松田賢太が躍り出る。江角のセーブに救われた。38分には左からのクロスのこぼれ球を益子に押し込まそうになったが、DF吉川拓也がヘディングで防いだ。
ハーフタイムに岸野靖之監督は「球際をもっと強く。マイボールにして早く展開しよう」などの指示を伝え、後半14分にはFW苔口卓也とMF木本敬介を一度に投入したがゲームの流れは変わらなかった。途中で失っては全力で守備に戻るの繰り返しが響き、運動量も上がらない。ボールを奪いにいって交わされてピンチになるケースも多かった。同24分にMF森泰次郎の浮き球のパスで木本が裏に抜けたのがカターレにとって唯一の決定機だったがシュートはわずかに左に外れた。
同28分に盛岡のミドルシュートが枠内に飛んだがGK江角が弾き出す。30分過ぎにはCKからの混戦で木村に押し込まれそうになったがこれも江角が抑える。さらには34分にペナルティーエリア外に飛び出して体を張り決定機を阻止。退場ではなく警告にとどまったジャッジに相手が抗議する際どいプレーだった。
後半途中に主審の負傷交代があってアディショナルタイムは7分あったが、カターレは最後の波状攻撃も実らず今季初の無得点に終わった。
試合後の会見で岸野監督は「後ろからしっかりボールを動かしていきたかったができなかった。そう簡単にできるものではないが、続けていかなければ強いチームにはなれない。辛抱、我慢が必要」と語った。
一方で盛岡の出来の良さも称えなければならない。初戦の前節が低調だったため、豹変ぶりに驚いた地元記者から「なぜ」との質問が監督会見で相次いだ。鳴尾直軌監督は要因のひとつとしてツートップの献身的な守りを挙げ、「チーム全体のコミュニケーションはまだ成熟していないが、前線で走る選手がきっかけをつくってくれると連動することは可能なのだと感じた」と述べている。初戦でつまずいた後にホーム開幕のカターレ戦で巻き返すパターンは、カターレが前節対戦した鳥取と同じ。鳥取が今節で連勝を飾ったように、盛岡も自信をつけ浮上へのきっかけにするかもしれない。
J3は第3節を終えて早くも無敗が今節試合のなかった2連勝中の山口だけになった。混戦の予感が漂い始めており、カターレは今回のような苦戦の経験を成長につなげたい。
カターレ富山は負け試合で勝点1を拾った。パスがつながらず、逆にカウンターを食らって次々と決定機をつくられた。記録上のシュート数は盛岡の11本に対して3本、CKも同6本に対し1本。GK江角浩司の好セーブなどでなんとかしのいだ。ホームに戻って迎える次節の町田戦に向けて立て直しが求められる。
カターレの立ち上がりはスムーズにみえた。しかし前半14分、盛岡の3バックの左で先発した木村勝太がゴール前に斜めから進入したのにパスが合いかけてヒヤリとさせられる。20分過ぎにはほぼイーブンに攻め合う展開になった。
盛岡が前節とはフォーメーション、メンバーを変更。守備時は[5-3-2]になる [3-1-4-2]からツートップの益子義浩、吉岡航平とツーシャドーに厳しくプレッシャーをかけられ、カターレはパス回しにリズムがでなかった。ビルドアップの途中でボールを失う場面が目立ってくるとともにピンチが増えていった。
32分に相手陣でのボールロストから最初の決定機を許す。盛岡のアンカー小井手翔太が右サイドから左に弧を描くスルーパスをゴール前に通し、MF松田賢太が躍り出る。江角のセーブに救われた。38分には左からのクロスのこぼれ球を益子に押し込まそうになったが、DF吉川拓也がヘディングで防いだ。
ハーフタイムに岸野靖之監督は「球際をもっと強く。マイボールにして早く展開しよう」などの指示を伝え、後半14分にはFW苔口卓也とMF木本敬介を一度に投入したがゲームの流れは変わらなかった。途中で失っては全力で守備に戻るの繰り返しが響き、運動量も上がらない。ボールを奪いにいって交わされてピンチになるケースも多かった。同24分にMF森泰次郎の浮き球のパスで木本が裏に抜けたのがカターレにとって唯一の決定機だったがシュートはわずかに左に外れた。
同28分に盛岡のミドルシュートが枠内に飛んだがGK江角が弾き出す。30分過ぎにはCKからの混戦で木村に押し込まれそうになったがこれも江角が抑える。さらには34分にペナルティーエリア外に飛び出して体を張り決定機を阻止。退場ではなく警告にとどまったジャッジに相手が抗議する際どいプレーだった。
後半途中に主審の負傷交代があってアディショナルタイムは7分あったが、カターレは最後の波状攻撃も実らず今季初の無得点に終わった。
試合後の会見で岸野監督は「後ろからしっかりボールを動かしていきたかったができなかった。そう簡単にできるものではないが、続けていかなければ強いチームにはなれない。辛抱、我慢が必要」と語った。
一方で盛岡の出来の良さも称えなければならない。初戦の前節が低調だったため、豹変ぶりに驚いた地元記者から「なぜ」との質問が監督会見で相次いだ。鳴尾直軌監督は要因のひとつとしてツートップの献身的な守りを挙げ、「チーム全体のコミュニケーションはまだ成熟していないが、前線で走る選手がきっかけをつくってくれると連動することは可能なのだと感じた」と述べている。初戦でつまずいた後にホーム開幕のカターレ戦で巻き返すパターンは、カターレが前節対戦した鳥取と同じ。鳥取が今節で連勝を飾ったように、盛岡も自信をつけ浮上へのきっかけにするかもしれない。
J3は第3節を終えて早くも無敗が今節試合のなかった2連勝中の山口だけになった。混戦の予感が漂い始めており、カターレは今回のような苦戦の経験を成長につなげたい。
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- 盛岡にて
- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:第3節△0-0盛岡