第39節 琉球×富山 琉球・薩川了洋監督の会見コメント
- 2015/11/23
- 18:32
★質疑内容を追加しました
●琉球・薩川了洋監督
前半、よい流れの中でサッカーができていたし、選手もスカウティングを踏まえてしっかりやってくれた。主導権を握った中で1点奪えたのはすごくよかった。しかし後半、2点目を取りにいき、セットプレーが続いてオウンゴールで失点するのはうちらしいというか。自分のゴールに入れるのも初めてではないし驚きもしなかったけれど。
選手たちは厳しい環境の中で、アルバイトもしながら1年間よく最後まで走ってくれた。それはすごく評価してあげたい。自分の力はまだ足りない部分がある。自分が本当に良い監督なら、5位か6位に選手たちを上げられた。4位もあったと思う。力のなさを感じた。今後もしっかりよい経験を積んで、沖縄からまたオファーがもらえるようになれたらよい。
(きょうは)惜しい勝点1だったのか、それともよく勝点1を取ったのかは微妙だが、1年間選手が走ってくれた。サポーターも遠い所まで、そして暑い中でも応援してくれて非常に感謝している。
Q:ラスト采配でもあった本日。試合前に選手になにを話したのか。
きょうはこのメンバーでやる最後のゲームなので笑って終われるように、そのためには何をやらなければいけないのは分かっているよねと。頑張れと。勝って終わる。それだけできょうは伝わるでしょ。
Q:3年間指揮を執り、チームとして底上げできたところは。
今は得点が取れている。だがディフェンスが落ち着かなかった。ディフェンスが落ち着いている時には得点がとれない。このバランスが3巡目の対戦に入って悪かった。もちろん運も引き付けなければいけないのがサッカーで、それは無駄とも思える選手の走りであったり、途中交代であったり。自分ももっとできたかなと思う。でもそれって後の祭りなんだよね。そこではベストを尽くし、反省している。でもサッカーに同じシチュエーションは(何度も)でてこない。
監督経験は7年ぐらいだが、ここ沖縄に来て厳しい環境の中で、厳しいからこそ楽しさもある。楽しさを見つけなければいけない。この厳しさも経験として自分に刻めたと思う。けっして無駄な試合もなかったし、無駄な練習の1日もなかった。いい選手、いいチームだと思う。
Q:FC琉球がさらに上を目指すには。沖縄に必要なものは。
FC琉球として、サッカーを普及させなきゃいけない。選手たちが商品だと、もっと売り出さなければいけない。これからはそういうこともやっていくと聞いている。もっと琉球の選手の商品としての価値を高めてあげてほしい。
そうった「琉球は選手を大切にしてくれる」というのは大事なこと。遠い所なので選んでもらうのは難しいクラブだから。選手も僕らもクラブに感謝しなければいけない。一方で、フロントのみなさんにはこの暑い中で走ってくれる選手に感謝してほしいし、価値を上げてあげてほしい。
Q:サポーターへのメッセージを。
あっというまの3年間だったが、もう少し自分に力があり判断できていればもう少し上の順位で終わらせることができた。そこははっきりしていて申し訳ない。
今の自分として、本当によいチームをつくれたとは思う。雰囲気がよく、腐らず一生懸命にやる選手がいる。そういう環境づくりはできたのかなと。これはひとつの経験として、次のチームがあれば生かしていきたい。
沖縄から(アウェイに)1人で応援に来てくれたサポーターもいた。太鼓を持って1人で叩いてくれた。熱く応援してもらえた。感謝している。ありがとうございました。
Q:2013年の就任時、「明るくやろう」「明るいサッカーをしよう」と盛んに言っていた。実現できたか。
明るい雰囲気だけではだめで、選手が一番いい笑顔をだすのは試合で勝った時。練習はきつくやらなければいけないし、叱咤激励もしなければいけなかったけれど、最後まで選手は明るくやってくれた。
最後は負けてもよいと思っていた。監督としてどうかと思うかもしれないが、最後まで勝ちにこだわったサッカーをしてほしいと思っていた。だから点を取りに行けと。相手のシュートがポストに当たった時にはどきどきした。自分らしいサッカーはなにかといえば、点を取ってお客さんがワッと沸くよう、やっぱりきょうは1点ではなく、2点、3点取りたかった。先の相模原戦のような4-6でもよいからとにかく攻撃的なサッカーをみせたかった。ゴールに向かう姿勢は出せたと思う。
きょうのメンバーの8人がまだ仕事をしている。その状態の中で全員がプロのカターレとしっかり戦った。体は向こうが強かったけれど、最後までしっかり走った。
Q:明るくやれたか。
やったつもりだけど。評価はみなさんがするもの。まだまだ足りないものもあったかもしれない。個人で打開できる選手おらずパスで崩すというのを表現してくれたのではないか。
Q:クラブに何を残せたと思うか。
なんでしょう。最初に来た年も大変だったし、今も大変だけれど、選手が競争して試合に出ていくというチームは出来上がったのではないかと思う。きょうは藤澤が調子が良いから起用して、あのように結果を残す。選手の3分の2がアマチュア契約なのだが、しっかりとプロ意識をもってサッカーに取り組むようになったのではないか。それぞれがプロ契約できるように頑張っていくのだろうが、気持ちの部分はしっかり植え付けられたのではないか。
Q:サポーターからはまたいつか戻ってきてほしいとの声があった。
これを経験に、もう一度、パワーアップした薩川を沖縄で披露できたらよい。
狭いサッカー界の中でまた一緒にやる選手がでてくるかもしれない。一緒にやれるようにまた就職活動をしたい。友人として、サッカー仲間として付き合えたらよい。選手たちはまだ人脈も乏しいだろうからなにか助けてあげられたらよい。お金を稼ぐだけが選手の意義ではない。サッカーをやっていて悔いなく辞められるように。少し力になってあげたい。
Q:けがなどもあってメンバーが固定できなかったのでは。
僕が選手を選ぶのは紅白戦。(そこでのパフォーマンスで次の試合のスタメンが変わる)それぐらいの差しかない。4バック、3バックのどちらもできるようになったのはプラスアルファになったが、基本的には相手に合わせるのではなく、自分たちのサッカーを相手にぶつけて昨季も今季もやってきた。
やっぱり落ち着けなかったのは、点が取れている時に点を取られる。1点とっても2失点する、2点とっても3失点するというのが流れになってしまった。でも、ディフェンスにいくと点が取れなくなる。このバランスが3巡目は悪かった。
選手起用は競争の中で、差がないのでそうなった。もちろん各ポジションの中での競争なのだが、できる技術のある選手には幅を広げさせるという意味でもいろんな位置で経験を積ませた。調子を良い選手を使うシンプルな考えだ。
Q:セレモニーで「沖縄に来てよかった」とおっしゃったが本音ですか。
苦しい中でどんな楽しみを見つけるか。苦しい中でどうしようか。途中補強もできない。
選手がうまくなっていくこと、チームが成長していくのを見るのが一番楽しい。そして監督は自由にできる。昨季も今季も、選手が競争してくれて腐る選手が本当にひとりもいなかった。思いはいろいろあったとだろうが練習で力を抜く選手はほどんどいなかった。
沖縄に来て、いろんな人と出会えた。厳しい状況のクラブでチームを率いていろんなことを勉強できた。(この経験があればほかの)どこでもできるんじゃないかなと思う。だが、責任は感じており、しっかり反省して勉強したい。
Q:Jリーグ(J2)を目指すために沖縄に必要なものは。
良い指導者が増えるとよい。良いの定義は分からないが、例えば子供たちを教えている父親コーチが今よりも少し勉強すると、もっと良い選手が育つと思う。静岡はそう。FC琉球が強くなるには、お金をかけて選手を集めてくるのでは無理。(地元から良い選手が育つように)根付かせるには良い指導者が増えるのがよい。静岡の清水商から1校で70人のJリーガーがでている。地域に能力のある子が集まるというよりも、能力を引き出している。指導者と環境が大事。Jリーグ(J2)を目指すなら、そこもFC琉球として大事になる。
3年間、ありがとうございました。ハローワークに行きます(笑い)。
●琉球・薩川了洋監督
前半、よい流れの中でサッカーができていたし、選手もスカウティングを踏まえてしっかりやってくれた。主導権を握った中で1点奪えたのはすごくよかった。しかし後半、2点目を取りにいき、セットプレーが続いてオウンゴールで失点するのはうちらしいというか。自分のゴールに入れるのも初めてではないし驚きもしなかったけれど。
選手たちは厳しい環境の中で、アルバイトもしながら1年間よく最後まで走ってくれた。それはすごく評価してあげたい。自分の力はまだ足りない部分がある。自分が本当に良い監督なら、5位か6位に選手たちを上げられた。4位もあったと思う。力のなさを感じた。今後もしっかりよい経験を積んで、沖縄からまたオファーがもらえるようになれたらよい。
(きょうは)惜しい勝点1だったのか、それともよく勝点1を取ったのかは微妙だが、1年間選手が走ってくれた。サポーターも遠い所まで、そして暑い中でも応援してくれて非常に感謝している。
Q:ラスト采配でもあった本日。試合前に選手になにを話したのか。
きょうはこのメンバーでやる最後のゲームなので笑って終われるように、そのためには何をやらなければいけないのは分かっているよねと。頑張れと。勝って終わる。それだけできょうは伝わるでしょ。
Q:3年間指揮を執り、チームとして底上げできたところは。
今は得点が取れている。だがディフェンスが落ち着かなかった。ディフェンスが落ち着いている時には得点がとれない。このバランスが3巡目の対戦に入って悪かった。もちろん運も引き付けなければいけないのがサッカーで、それは無駄とも思える選手の走りであったり、途中交代であったり。自分ももっとできたかなと思う。でもそれって後の祭りなんだよね。そこではベストを尽くし、反省している。でもサッカーに同じシチュエーションは(何度も)でてこない。
監督経験は7年ぐらいだが、ここ沖縄に来て厳しい環境の中で、厳しいからこそ楽しさもある。楽しさを見つけなければいけない。この厳しさも経験として自分に刻めたと思う。けっして無駄な試合もなかったし、無駄な練習の1日もなかった。いい選手、いいチームだと思う。
Q:FC琉球がさらに上を目指すには。沖縄に必要なものは。
FC琉球として、サッカーを普及させなきゃいけない。選手たちが商品だと、もっと売り出さなければいけない。これからはそういうこともやっていくと聞いている。もっと琉球の選手の商品としての価値を高めてあげてほしい。
そうった「琉球は選手を大切にしてくれる」というのは大事なこと。遠い所なので選んでもらうのは難しいクラブだから。選手も僕らもクラブに感謝しなければいけない。一方で、フロントのみなさんにはこの暑い中で走ってくれる選手に感謝してほしいし、価値を上げてあげてほしい。
Q:サポーターへのメッセージを。
あっというまの3年間だったが、もう少し自分に力があり判断できていればもう少し上の順位で終わらせることができた。そこははっきりしていて申し訳ない。
今の自分として、本当によいチームをつくれたとは思う。雰囲気がよく、腐らず一生懸命にやる選手がいる。そういう環境づくりはできたのかなと。これはひとつの経験として、次のチームがあれば生かしていきたい。
沖縄から(アウェイに)1人で応援に来てくれたサポーターもいた。太鼓を持って1人で叩いてくれた。熱く応援してもらえた。感謝している。ありがとうございました。
Q:2013年の就任時、「明るくやろう」「明るいサッカーをしよう」と盛んに言っていた。実現できたか。
明るい雰囲気だけではだめで、選手が一番いい笑顔をだすのは試合で勝った時。練習はきつくやらなければいけないし、叱咤激励もしなければいけなかったけれど、最後まで選手は明るくやってくれた。
最後は負けてもよいと思っていた。監督としてどうかと思うかもしれないが、最後まで勝ちにこだわったサッカーをしてほしいと思っていた。だから点を取りに行けと。相手のシュートがポストに当たった時にはどきどきした。自分らしいサッカーはなにかといえば、点を取ってお客さんがワッと沸くよう、やっぱりきょうは1点ではなく、2点、3点取りたかった。先の相模原戦のような4-6でもよいからとにかく攻撃的なサッカーをみせたかった。ゴールに向かう姿勢は出せたと思う。
きょうのメンバーの8人がまだ仕事をしている。その状態の中で全員がプロのカターレとしっかり戦った。体は向こうが強かったけれど、最後までしっかり走った。
Q:明るくやれたか。
やったつもりだけど。評価はみなさんがするもの。まだまだ足りないものもあったかもしれない。個人で打開できる選手おらずパスで崩すというのを表現してくれたのではないか。
Q:クラブに何を残せたと思うか。
なんでしょう。最初に来た年も大変だったし、今も大変だけれど、選手が競争して試合に出ていくというチームは出来上がったのではないかと思う。きょうは藤澤が調子が良いから起用して、あのように結果を残す。選手の3分の2がアマチュア契約なのだが、しっかりとプロ意識をもってサッカーに取り組むようになったのではないか。それぞれがプロ契約できるように頑張っていくのだろうが、気持ちの部分はしっかり植え付けられたのではないか。
Q:サポーターからはまたいつか戻ってきてほしいとの声があった。
これを経験に、もう一度、パワーアップした薩川を沖縄で披露できたらよい。
狭いサッカー界の中でまた一緒にやる選手がでてくるかもしれない。一緒にやれるようにまた就職活動をしたい。友人として、サッカー仲間として付き合えたらよい。選手たちはまだ人脈も乏しいだろうからなにか助けてあげられたらよい。お金を稼ぐだけが選手の意義ではない。サッカーをやっていて悔いなく辞められるように。少し力になってあげたい。
Q:けがなどもあってメンバーが固定できなかったのでは。
僕が選手を選ぶのは紅白戦。(そこでのパフォーマンスで次の試合のスタメンが変わる)それぐらいの差しかない。4バック、3バックのどちらもできるようになったのはプラスアルファになったが、基本的には相手に合わせるのではなく、自分たちのサッカーを相手にぶつけて昨季も今季もやってきた。
やっぱり落ち着けなかったのは、点が取れている時に点を取られる。1点とっても2失点する、2点とっても3失点するというのが流れになってしまった。でも、ディフェンスにいくと点が取れなくなる。このバランスが3巡目は悪かった。
選手起用は競争の中で、差がないのでそうなった。もちろん各ポジションの中での競争なのだが、できる技術のある選手には幅を広げさせるという意味でもいろんな位置で経験を積ませた。調子を良い選手を使うシンプルな考えだ。
Q:セレモニーで「沖縄に来てよかった」とおっしゃったが本音ですか。
苦しい中でどんな楽しみを見つけるか。苦しい中でどうしようか。途中補強もできない。
選手がうまくなっていくこと、チームが成長していくのを見るのが一番楽しい。そして監督は自由にできる。昨季も今季も、選手が競争してくれて腐る選手が本当にひとりもいなかった。思いはいろいろあったとだろうが練習で力を抜く選手はほどんどいなかった。
沖縄に来て、いろんな人と出会えた。厳しい状況のクラブでチームを率いていろんなことを勉強できた。(この経験があればほかの)どこでもできるんじゃないかなと思う。だが、責任は感じており、しっかり反省して勉強したい。
Q:Jリーグ(J2)を目指すために沖縄に必要なものは。
良い指導者が増えるとよい。良いの定義は分からないが、例えば子供たちを教えている父親コーチが今よりも少し勉強すると、もっと良い選手が育つと思う。静岡はそう。FC琉球が強くなるには、お金をかけて選手を集めてくるのでは無理。(地元から良い選手が育つように)根付かせるには良い指導者が増えるのがよい。静岡の清水商から1校で70人のJリーガーがでている。地域に能力のある子が集まるというよりも、能力を引き出している。指導者と環境が大事。Jリーグ(J2)を目指すなら、そこもFC琉球として大事になる。
3年間、ありがとうございました。ハローワークに行きます(笑い)。
- 関連記事
-
- 第39節 琉球×富山 マッチレポート■象徴的なドローでの終幕
- 第39節 琉球×富山 琉球・薩川了洋監督の会見コメント
- 第39節 琉球×富山 試合後の選手コメント
- 第39節 琉球×富山 富山・澤入重雄監督の会見コメント
- いよいよ今季ラストゲーム
- テーマ:沖縄
- ジャンル:地域情報
- カテゴリ:第39節△1-1琉球