第35節 富山×鳥取 マッチレポート■連勝逃すも進歩は示す
- 2015/10/26
- 13:32
【第35節 富山1―1鳥取 ▽得点者:前半10分・進藤(富)、同45+1分・廣田(鳥)】
最後までどちらに転ぶか分からない熱戦だった。カターレはまたしても連勝を逃したが、プレー内容には良化がみられた。残り3試合はそれを勝利につなげていきたい。
開始直後からカターレが相手の裏を狙った速攻で立て続けに決定機をつくった。前半7分にMF北井佑季、FW苔口卓也とつなぎ、FW木本敬介の放ったシュートがクロスバーを直撃。同9分にはDF國吉貴博からのミドルパスで苔口が抜けて再び木本が狙ったがシュートはGK正面を突いた。この勢いのまま同10分に先制点を奪う。自陣で相手のパスミスを拾ったMF森泰次郎が苔口に当て北井がドリブルで仕掛ける。シュートをGKが弾いたところをMF進藤誠司が頭で押し込んだ。
進藤は試合直前にMF朝日大輔が負傷したため急きょ先発に回っていた。前回の鳥取戦の終了間際に自身J初得点を挙げており、またもラッキーボーイになった。
カターレはその後も数多くの好機をつくった。森を筆頭に視野広く縦に効果的なボールが出ていたし、木本ら前線がスイッチ役となってプレスにも連動性があった。同40分には苔口が裏に抜けて北井がクロスを押し込んだがオフサイドの判定。「狙い通りというか、それ以上にできた」(國吉)という前半のうちに追加点を奪えなかったことが惜しまれる。
鳥取の松波正信監督は「富山はもう少し長いボールが多いとイメージしていたが、少しつないできた中で、プレッシングのタイミングやポジショニングがずれた」と振り返った。守備時は[5-1-3-1]のフォーメーションでスタートしたが、カターレの最終ラインに対するプレッシャーが弱かった。途中から[5-1-2-2]あるいは[5-3-2]にもみえる布陣に移行し、パスの出どころを抑えにかかった。
前半のラストプレーで同点に追い付いたことも鳥取を元気づけた。右CKからペナルティーアーク付近へふわりと浮かんだこぼれ球をMF廣田隆治がダイレクトで狙い、左隅に叩き込んだ。そうお目にはかかれないスーパーゴールだった。「前半最後」という心理も働いたのだろう。思い切りの良さがチームに4試合ぶりの得点をもたらした。
後半は鳥取ペースで進んだが、そこで存在感を示したのが2試合連続の先発出場だったGK永井堅梧だった。同8分にMFフェルナンジーニョのドリブルからのシュートを左足でセーブ。同18分には廣田、フェルナンジーニョの連続ミドルシュートを好セーブで防いだ。
残り15分はお互いが勝ち切りを目指して積極的にゴールに向かった。鳥取は39分にフェルナンジーニョを起点にしてゴール前で混戦をつくったが決められない。一方のカターレは相手を上回るチャンスをつくったが攻め切れなかった。しかし、同41分にはカウンター攻撃でペナルティーエリアに4人が走り込む場面があった。中央突破を狙った同43分のように複数人のパス交換による攻撃も試合を通じてみられた。「今回のような崩しができればあとは点を決めるだけだと思う」と森も手ごたえを感じているようだった。
5位に浮上はしたが残り試合数を考えれば9位の琉球までが横一線に並んでいる。残り3試合を全勝し、5位あわよくば4位でのフィニッシュを期待しよう。
最後までどちらに転ぶか分からない熱戦だった。カターレはまたしても連勝を逃したが、プレー内容には良化がみられた。残り3試合はそれを勝利につなげていきたい。
開始直後からカターレが相手の裏を狙った速攻で立て続けに決定機をつくった。前半7分にMF北井佑季、FW苔口卓也とつなぎ、FW木本敬介の放ったシュートがクロスバーを直撃。同9分にはDF國吉貴博からのミドルパスで苔口が抜けて再び木本が狙ったがシュートはGK正面を突いた。この勢いのまま同10分に先制点を奪う。自陣で相手のパスミスを拾ったMF森泰次郎が苔口に当て北井がドリブルで仕掛ける。シュートをGKが弾いたところをMF進藤誠司が頭で押し込んだ。
進藤は試合直前にMF朝日大輔が負傷したため急きょ先発に回っていた。前回の鳥取戦の終了間際に自身J初得点を挙げており、またもラッキーボーイになった。
カターレはその後も数多くの好機をつくった。森を筆頭に視野広く縦に効果的なボールが出ていたし、木本ら前線がスイッチ役となってプレスにも連動性があった。同40分には苔口が裏に抜けて北井がクロスを押し込んだがオフサイドの判定。「狙い通りというか、それ以上にできた」(國吉)という前半のうちに追加点を奪えなかったことが惜しまれる。
鳥取の松波正信監督は「富山はもう少し長いボールが多いとイメージしていたが、少しつないできた中で、プレッシングのタイミングやポジショニングがずれた」と振り返った。守備時は[5-1-3-1]のフォーメーションでスタートしたが、カターレの最終ラインに対するプレッシャーが弱かった。途中から[5-1-2-2]あるいは[5-3-2]にもみえる布陣に移行し、パスの出どころを抑えにかかった。
前半のラストプレーで同点に追い付いたことも鳥取を元気づけた。右CKからペナルティーアーク付近へふわりと浮かんだこぼれ球をMF廣田隆治がダイレクトで狙い、左隅に叩き込んだ。そうお目にはかかれないスーパーゴールだった。「前半最後」という心理も働いたのだろう。思い切りの良さがチームに4試合ぶりの得点をもたらした。
後半は鳥取ペースで進んだが、そこで存在感を示したのが2試合連続の先発出場だったGK永井堅梧だった。同8分にMFフェルナンジーニョのドリブルからのシュートを左足でセーブ。同18分には廣田、フェルナンジーニョの連続ミドルシュートを好セーブで防いだ。
残り15分はお互いが勝ち切りを目指して積極的にゴールに向かった。鳥取は39分にフェルナンジーニョを起点にしてゴール前で混戦をつくったが決められない。一方のカターレは相手を上回るチャンスをつくったが攻め切れなかった。しかし、同41分にはカウンター攻撃でペナルティーエリアに4人が走り込む場面があった。中央突破を狙った同43分のように複数人のパス交換による攻撃も試合を通じてみられた。「今回のような崩しができればあとは点を決めるだけだと思う」と森も手ごたえを感じているようだった。
5位に浮上はしたが残り試合数を考えれば9位の琉球までが横一線に並んでいる。残り3試合を全勝し、5位あわよくば4位でのフィニッシュを期待しよう。
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- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:第35節△1-1鳥取