第33節 町田×富山 マッチレポート■内容は良化も結果は完敗
- 2015/10/12
- 03:54
【第33節 町田2―0富山 ▽得点者:後半3分・鈴木孝(町)、同30分・李(町)】
昇格を目指す2位の町田に一矢報いたかったが無得点で敗れて果たせなかった。今季の対町田は3戦全敗に終わった。
カターレはスターティングメンバーで三上陽輔を右サイドバックに、進藤誠司を左サイドハーフに配置。新しいポジションで彼らの可能性を試し、成長を促進させるのが狙いで、来季もにらんだ起用だった。代わって國吉貴博は左サイドバックに下がり、負傷明けで6試合ぶり出場のDF日高拓磨は右サイドハーフにまわった。
立ち上がりは町田に勢いがあった。長短のパスを織り交ぜて攻め込み、次々とシュートを放つ。191㎝の大型FW戸島章を狙ったロングボールやクロスにカターレはよく対応はしていたが、こぼれ球を拾われて押し込まれ、下がるとミドルシュートでゴールを脅かされた。
5分にFW鈴木孝司が前線で収めて起点となり、MF重松健太郎が右から狙う。13分には鈴木孝司のミドルが枠を捉えたがGK江角浩司が好セーブで防いだ。
この時間をしのいだカターレは20分ごろからペースをつかむ。ツートップが中央、サイドへと走り回ってボールを引き出し、攻撃機会を増やしていった。23分にFKのサインプレーから三上が鋭いグラウンダーのミドルシュートを放ち相手GKがキャッチできずこぼれかける。26分には右サイドで内外を出し入れしながら最後は日高が大外から抜け、クロスがFW北井佑季に入ったがシュートに持ち込めなかった。
MF森泰次郎が精力的にボールホルダーにアタックするなど、中盤でのボール争奪戦を展開。マイボールにすると複数人でテンポよくパスを回しながら前進を図り、コースを見つけてロングフィードや中央へのくさびを入れる。攻守にわたり今週トレーニングしてきたアグレッシブなサッカーで自分たちの時間帯をつくった。
しかし後半3分に思わぬかたちで先制点を許し、拮抗した時間は長続きしなかった。バックパスからGK江角がフィードを狙ったが、近くにいた戸島にボールがぶつかってゴール前にこぼれ、鈴木孝司が難なく蹴り込んだ。痛恨のキックミスではあるが、ちょうど相手選手の目前に転がるアンラッキーも重なった。
その後はカターレが反撃を試み、町田がしっかり守りながら追加点をうかがう。同9分に三上のスルーパスでFW苔口卓也が裏に抜けて好機を迎えたが決め切れず追い付けなかった。
町田はDFラインを高く保ちながら、機をみてカターレの後方でのパス回しに襲い掛かり守備の圧力を緩めない。攻めあぐねるカターレを尻目に、ショートカウンターから好機をつくり、同30分に前半からミドルシュートを狙い続けていたボランチ李漢宰に鮮やかにミドルで追加点を決められた。重松のFKをGKがセーブしたが、2次攻撃で鈴木崇文がミドルシュートを左ポストに、3次攻撃で李が突き刺した。カターレの選手にクリアさせまいと素早い切り替えから体を寄せ、次々に奪い返してゴールにつなげた。
町田のリードしてからのゲーム運びには隙がなかった。前半から積極的にミドルシュートを狙っていたが、カターレのカウンターを警戒して攻撃をシュートで終わる意図もあったようだ。勝点3を得るための合理的でしたたかな戦い方を身に付けているという点で、カターレよりも上だった。「シンプルな攻めであっても徹底して迷いなくやってくる。力の差を感じた」とMF大西容平は振り返った。
今季の町田戦は3試合ともややイレギュラーな展開になってしまった。相手に退場者がでてから決勝点を献上した第4節、こちらに退場者がでて防戦一方になった第24節、そして想定外のミスから先制され流れを失った今回。町田のようなライバルとの力比べの中で、カターレの本領を見いだしたかっただけに残念だ。不運もあったのは確かだが、3戦全敗という結果が示すように力不足だったのも事実だろう。捲土重来を期してほしい。
昇格を目指す2位の町田に一矢報いたかったが無得点で敗れて果たせなかった。今季の対町田は3戦全敗に終わった。
カターレはスターティングメンバーで三上陽輔を右サイドバックに、進藤誠司を左サイドハーフに配置。新しいポジションで彼らの可能性を試し、成長を促進させるのが狙いで、来季もにらんだ起用だった。代わって國吉貴博は左サイドバックに下がり、負傷明けで6試合ぶり出場のDF日高拓磨は右サイドハーフにまわった。
立ち上がりは町田に勢いがあった。長短のパスを織り交ぜて攻め込み、次々とシュートを放つ。191㎝の大型FW戸島章を狙ったロングボールやクロスにカターレはよく対応はしていたが、こぼれ球を拾われて押し込まれ、下がるとミドルシュートでゴールを脅かされた。
5分にFW鈴木孝司が前線で収めて起点となり、MF重松健太郎が右から狙う。13分には鈴木孝司のミドルが枠を捉えたがGK江角浩司が好セーブで防いだ。
この時間をしのいだカターレは20分ごろからペースをつかむ。ツートップが中央、サイドへと走り回ってボールを引き出し、攻撃機会を増やしていった。23分にFKのサインプレーから三上が鋭いグラウンダーのミドルシュートを放ち相手GKがキャッチできずこぼれかける。26分には右サイドで内外を出し入れしながら最後は日高が大外から抜け、クロスがFW北井佑季に入ったがシュートに持ち込めなかった。
MF森泰次郎が精力的にボールホルダーにアタックするなど、中盤でのボール争奪戦を展開。マイボールにすると複数人でテンポよくパスを回しながら前進を図り、コースを見つけてロングフィードや中央へのくさびを入れる。攻守にわたり今週トレーニングしてきたアグレッシブなサッカーで自分たちの時間帯をつくった。
しかし後半3分に思わぬかたちで先制点を許し、拮抗した時間は長続きしなかった。バックパスからGK江角がフィードを狙ったが、近くにいた戸島にボールがぶつかってゴール前にこぼれ、鈴木孝司が難なく蹴り込んだ。痛恨のキックミスではあるが、ちょうど相手選手の目前に転がるアンラッキーも重なった。
その後はカターレが反撃を試み、町田がしっかり守りながら追加点をうかがう。同9分に三上のスルーパスでFW苔口卓也が裏に抜けて好機を迎えたが決め切れず追い付けなかった。
町田はDFラインを高く保ちながら、機をみてカターレの後方でのパス回しに襲い掛かり守備の圧力を緩めない。攻めあぐねるカターレを尻目に、ショートカウンターから好機をつくり、同30分に前半からミドルシュートを狙い続けていたボランチ李漢宰に鮮やかにミドルで追加点を決められた。重松のFKをGKがセーブしたが、2次攻撃で鈴木崇文がミドルシュートを左ポストに、3次攻撃で李が突き刺した。カターレの選手にクリアさせまいと素早い切り替えから体を寄せ、次々に奪い返してゴールにつなげた。
町田のリードしてからのゲーム運びには隙がなかった。前半から積極的にミドルシュートを狙っていたが、カターレのカウンターを警戒して攻撃をシュートで終わる意図もあったようだ。勝点3を得るための合理的でしたたかな戦い方を身に付けているという点で、カターレよりも上だった。「シンプルな攻めであっても徹底して迷いなくやってくる。力の差を感じた」とMF大西容平は振り返った。
今季の町田戦は3試合ともややイレギュラーな展開になってしまった。相手に退場者がでてから決勝点を献上した第4節、こちらに退場者がでて防戦一方になった第24節、そして想定外のミスから先制され流れを失った今回。町田のようなライバルとの力比べの中で、カターレの本領を見いだしたかっただけに残念だ。不運もあったのは確かだが、3戦全敗という結果が示すように力不足だったのも事実だろう。捲土重来を期してほしい。
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- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:第33節●0-2町田