第30節 富山×藤枝 マッチレポート■苦しんだが逃げ切る
- 2015/09/24
- 11:17
【第30節 富山1―0藤枝 ▽得点者:前半19分・北井(富)】
苦しみながらも前半19分の先制点を守り抜き魚津桃山での初勝利を挙げた。連続負けなしは6試合に伸び、第2節以降では最高の5位に浮上した。
カターレは前節の福島戦と同様に立ち上がりには勢いがあった。4分にMF國吉貴博がGK正面のミドルシュートを放ち、7分にはMF三上陽輔が相手陣で奪い返してつなぎ、ボランチで先発したMF大西容平が狙った。
これも前節を再現するかのように10分過ぎに藤枝にCKを与えたが今回は失点せずに対応。すると19分に4試合ぶりとなる先制点が挙がった。自陣からMF朝日大輔がミドルパスで左サイドに走ったMF北井佑季に合わせて速攻へ。北井はそのままドリブルで縦に持ち込んだ。山口戦で決勝点を挙げた時と同じ得意のかたちで左足を振り抜くと、グラウンダーのシュートがファーポストに向かいゴール内で弾んだ。
しかし、追加点を奪って突き放す理想の展開はかなわなかった。「ベンチとしては畳みかけていきたいと考えていたのだが…」と澤入重雄監督は会見で首をかしげた。引いて守りを固めるように指示したわけではなく、リードした余裕と攻勢にでた相手との関係の中で意図せず押し込まれたようだ。前からボールを奪いにくる藤枝のプレッシャーを交わせず、相手陣にボールを運べなくなったのが痛かった。この状態が終了まで続き、追加点のチャンスよりも、自陣ゴール前でのピンチにハラハラどきどきするゲームだった。
だが、そんな苦しい状況での耐久力がついてきたのが今のカターレ。「それでもコントロールしながらできたかなとは思う。相手にボールを持たれる時間が続いてストレスはたまったが、中央を閉めてクロスにしっかり対応するという共通意識をもてていたから耐えられた」と大西は話す。GK飯田健巳は「相手はどんどん攻めてくるわけで、ゴール前で強く寄せること、時間をつくって確認し合うことを続けながら守った」と言う。うまくいかないことに慌てるのではなく、「最後の局面ではやらせない」という気持ちで熱く冷静に戦えているようだ。「相手を引き込んでいる状況はカウンターが決まりやすい」というプラス思考の言葉も選手からよく聞くようになった。悪いなりに結果につなげるすべを身に付け始めていると捉えたい。
藤枝は後半、サイドからのクロスや、MF富井英司のロングスローなどを中心にゴールに迫った。同26分にカウンターからMF枝本雄一郎がシュートを放ち、31分には富井の左へのサイドチェンジを枝本が落としMF笹垣拓也が好機を迎えたが、いずれもGK飯田が阻止。エースのFW大石治寿にペナルティーエリア内でボールが渡る場面もあったが、DF吉井直人と平出涼がきっちり対応した。一方で追加点の好機は北井がドリブルで左サイドをえぐり、クリアを拾ったDF田中寛己を経由して中央から朝日が狙った同25分のシーンぐらい。ただし、前節の福島戦よりはシュートまで持ち込む場面は多かった。
町田が五輪予代表候補を多数招集したJ-22を退けて勝利を収めたため、2位との勝点差は17で変わらず。残り試合数は8。中3日の次節は今季まだカターレが勝っていない4位の相模原とアウェイで対戦する。

サポーターの呼び掛けでコレオグラフィーを実施!
2013年のG大阪戦向けに作成したカラーボードを使用
苦しみながらも前半19分の先制点を守り抜き魚津桃山での初勝利を挙げた。連続負けなしは6試合に伸び、第2節以降では最高の5位に浮上した。
カターレは前節の福島戦と同様に立ち上がりには勢いがあった。4分にMF國吉貴博がGK正面のミドルシュートを放ち、7分にはMF三上陽輔が相手陣で奪い返してつなぎ、ボランチで先発したMF大西容平が狙った。
これも前節を再現するかのように10分過ぎに藤枝にCKを与えたが今回は失点せずに対応。すると19分に4試合ぶりとなる先制点が挙がった。自陣からMF朝日大輔がミドルパスで左サイドに走ったMF北井佑季に合わせて速攻へ。北井はそのままドリブルで縦に持ち込んだ。山口戦で決勝点を挙げた時と同じ得意のかたちで左足を振り抜くと、グラウンダーのシュートがファーポストに向かいゴール内で弾んだ。
しかし、追加点を奪って突き放す理想の展開はかなわなかった。「ベンチとしては畳みかけていきたいと考えていたのだが…」と澤入重雄監督は会見で首をかしげた。引いて守りを固めるように指示したわけではなく、リードした余裕と攻勢にでた相手との関係の中で意図せず押し込まれたようだ。前からボールを奪いにくる藤枝のプレッシャーを交わせず、相手陣にボールを運べなくなったのが痛かった。この状態が終了まで続き、追加点のチャンスよりも、自陣ゴール前でのピンチにハラハラどきどきするゲームだった。
だが、そんな苦しい状況での耐久力がついてきたのが今のカターレ。「それでもコントロールしながらできたかなとは思う。相手にボールを持たれる時間が続いてストレスはたまったが、中央を閉めてクロスにしっかり対応するという共通意識をもてていたから耐えられた」と大西は話す。GK飯田健巳は「相手はどんどん攻めてくるわけで、ゴール前で強く寄せること、時間をつくって確認し合うことを続けながら守った」と言う。うまくいかないことに慌てるのではなく、「最後の局面ではやらせない」という気持ちで熱く冷静に戦えているようだ。「相手を引き込んでいる状況はカウンターが決まりやすい」というプラス思考の言葉も選手からよく聞くようになった。悪いなりに結果につなげるすべを身に付け始めていると捉えたい。
藤枝は後半、サイドからのクロスや、MF富井英司のロングスローなどを中心にゴールに迫った。同26分にカウンターからMF枝本雄一郎がシュートを放ち、31分には富井の左へのサイドチェンジを枝本が落としMF笹垣拓也が好機を迎えたが、いずれもGK飯田が阻止。エースのFW大石治寿にペナルティーエリア内でボールが渡る場面もあったが、DF吉井直人と平出涼がきっちり対応した。一方で追加点の好機は北井がドリブルで左サイドをえぐり、クリアを拾ったDF田中寛己を経由して中央から朝日が狙った同25分のシーンぐらい。ただし、前節の福島戦よりはシュートまで持ち込む場面は多かった。
町田が五輪予代表候補を多数招集したJ-22を退けて勝利を収めたため、2位との勝点差は17で変わらず。残り試合数は8。中3日の次節は今季まだカターレが勝っていない4位の相模原とアウェイで対戦する。

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- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:第30節○1-0藤枝