【第28節vs山口プレビュー】誇りをかけて
- 2015/09/11
- 17:34
首位を走るレノファ山口との3度目の対戦。第1、第2クールとも敗れたカターレが意地をみせる最後のチャンスだ。山口は今節が行われるホームの維新百年記念公園陸上競技場で今季12戦全勝。この不敗神話に終止符を打ち、存在感を示したい。
監督交代後の練習ではボールを触る機会の多いメニューが増えた。岸野靖之監督のもとでは11対11で戦術の意識づけを行う時間が比較的長かった。現在は同じゲーム形式でも人数やコートの大きさを変えてのミニゲームが増え、タッチ数を制限してのポゼッショントレーニングも多い。パスを回して主導権を握るサッカーを目指す方針や攻守の切り替えを重視する姿勢が表れている。
ボールに関与する機会を増やすことで時間当たりの運動量を上げ、“密度”を高めた分だけ練習時間は約1時間半と短縮。次のメニューに移るスピーディーさも求めながら取り組んでいる。
澤入重雄監督の初陣だった前節・長野戦はスコアレスドローに終わった。チームで共有した反省点は、後ろでパスを回すケースが多く、前方への意識が不足していたこと。「前を向いてボールを奪うことはできていた。そこからもうひとつ早く苔口や朝日に入れて良い場面を増やしたい。対戦相手にとって怖い所へ、(ボールを失う)リスクを恐れずに入れよう」(澤入監督)というのが今週のトレーニングテーマだった。積極的な仕掛けがチャンスの増加につながるか注目したい。
山口は9戦負けなし(8勝1分)で迎えた前節・秋田戦を1-3で落とした。先月30日の天皇杯1回戦でも長野に0-1で敗れており、今季初めて公式戦2連敗を喫した。上野展裕監督は試合後、選手の「体の重さ、切り替えや反応の遅さ」を指摘している。天皇杯を含め8月にアウェイゲームが続いた影響があったのかもしれない。ホームに戻る今節は立て直してくるはずだ。
昇格初年で首位を独走しているという結果だけでなく、パス&ムーブという表現がふさわしい攻撃的で魅力的なスタイルがサプライズを与えている。第1クールが10勝2敗、第2クールも10勝1分1敗で勢いに陰りはない。総得点71はカターレ(24点)の約3倍にのぼり、FW岸田和人は1人で25点を挙げている。その驚異的な得点力を「Football LAB」はデータで分析しているが、そこでも示されているように、前線の流動性と連動性、カウンターアタックの速さと精度が最大の武器といえる。カターレは前線からのプレスとブロックディフェンスを臨機応変に使い分けながら最少失点でしのがなければならない。
カターレは前回対戦した第18節(6月28日)で2-5の大敗を喫した。前半17分までに2点を先取しながら、セットプレーとGKのミスなどで前半のうちにあっさりと3点を献上し、後半はカウンターで2点を追加された。力比べになる以前に自滅した試合であり、選手もサポーターも不完全燃焼だったはず。今回は終盤までもつれる拮抗した勝負を期待したい。相手は手ごわいが、まだ負けを認めるわけにはいかないだろう。誇りを取り戻す勝利をもぎ取ってほしい。
監督交代後の練習ではボールを触る機会の多いメニューが増えた。岸野靖之監督のもとでは11対11で戦術の意識づけを行う時間が比較的長かった。現在は同じゲーム形式でも人数やコートの大きさを変えてのミニゲームが増え、タッチ数を制限してのポゼッショントレーニングも多い。パスを回して主導権を握るサッカーを目指す方針や攻守の切り替えを重視する姿勢が表れている。
ボールに関与する機会を増やすことで時間当たりの運動量を上げ、“密度”を高めた分だけ練習時間は約1時間半と短縮。次のメニューに移るスピーディーさも求めながら取り組んでいる。
澤入重雄監督の初陣だった前節・長野戦はスコアレスドローに終わった。チームで共有した反省点は、後ろでパスを回すケースが多く、前方への意識が不足していたこと。「前を向いてボールを奪うことはできていた。そこからもうひとつ早く苔口や朝日に入れて良い場面を増やしたい。対戦相手にとって怖い所へ、(ボールを失う)リスクを恐れずに入れよう」(澤入監督)というのが今週のトレーニングテーマだった。積極的な仕掛けがチャンスの増加につながるか注目したい。
山口は9戦負けなし(8勝1分)で迎えた前節・秋田戦を1-3で落とした。先月30日の天皇杯1回戦でも長野に0-1で敗れており、今季初めて公式戦2連敗を喫した。上野展裕監督は試合後、選手の「体の重さ、切り替えや反応の遅さ」を指摘している。天皇杯を含め8月にアウェイゲームが続いた影響があったのかもしれない。ホームに戻る今節は立て直してくるはずだ。
昇格初年で首位を独走しているという結果だけでなく、パス&ムーブという表現がふさわしい攻撃的で魅力的なスタイルがサプライズを与えている。第1クールが10勝2敗、第2クールも10勝1分1敗で勢いに陰りはない。総得点71はカターレ(24点)の約3倍にのぼり、FW岸田和人は1人で25点を挙げている。その驚異的な得点力を「Football LAB」はデータで分析しているが、そこでも示されているように、前線の流動性と連動性、カウンターアタックの速さと精度が最大の武器といえる。カターレは前線からのプレスとブロックディフェンスを臨機応変に使い分けながら最少失点でしのがなければならない。
カターレは前回対戦した第18節(6月28日)で2-5の大敗を喫した。前半17分までに2点を先取しながら、セットプレーとGKのミスなどで前半のうちにあっさりと3点を献上し、後半はカウンターで2点を追加された。力比べになる以前に自滅した試合であり、選手もサポーターも不完全燃焼だったはず。今回は終盤までもつれる拮抗した勝負を期待したい。相手は手ごわいが、まだ負けを認めるわけにはいかないだろう。誇りを取り戻す勝利をもぎ取ってほしい。
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- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:第28節○2-1山口