第27節 富山×長野 マッチレポート■スコアレスドローに終わる
- 2015/09/07
- 12:29
【第27節 富山0―0長野 ▽得点者:なし】
カターレ、長野とも集中して戦い抜いたがスコアレスドローで勝点3に手が届かなかった。ともにJ2昇格を目指しながらも苦しみ、監督が交代したばかり。残り試合が少なくなり、希望をつなぐために勝利がほしかった。悪い内容の試合ではなかったが、両サポーターはもの足りなさを感じただろう。2位・町田との勝点差がそれぞれ広がった。
長野からも多くのサポーターが駆けつけ、2,973人が冷たい雨に打たれながらゲームを見守った。両クラブとも厳しい局面を迎えているが、想いを寄せてくれる人たちに報いるために最後まであきらめずに力を尽くさなければならない。まだ11試合が残されている。
カターレは苔口卓也のワントップ、トップ下にMF朝日大輔を配し、國吉貴博をボランチに起用する[4-2-3-1]のフォーメーションで臨んだ。澤入重雄監督のもと中心に据えた攻撃パターンはDFラインから中盤にかけてテンポよくパスを回しながら前線が裏に飛び出してビッグチャンスをつくるというもの。練習試合を見た限りでは安間貴義監督のもとで昨季までやってきた攻め方に近いイメージがあり、選手たちも指示に対してスムーズに適応しているようだった。
しかし、実戦において、しかも強敵を相手に回していきなり成果がでるほど甘くはない。「全体的に選手の距離感が遠かった」(MF北井佑季)、「DFとボランチがもう少し近い距離でプレーしようと練習してきたが、実戦だとびびってしまうのか思い通りにはいかないところがあった」(DF吉井直人)、「後ろで回すことが多く、前にボールを入れる回数は少なかった」(朝日)。反省を次戦に生かすことが重要になる。
それでも苔口を走らせる攻めから好機はつくっていた。前半21分に裏へのロングボールから苔口が抜けかけ、長野のGKがペナルティーエリアを飛び出してファールで辛くも止める場面があった。同27分にはDF日高拓磨のクロスがゴール前にこぼれ、同38分にはDF内田錬平のサイドチェンジを受けたMF木本敬介が左からシュートを放った。
守備面は2連勝を果たした前節までと同様に安定。前半は長野の攻めを単発に抑え、危なかったのはアディショナルタイムにゴール右からMF有永一生にシュートを打たれた場面ぐらいだった。
後半に入り、最初に決定機をつくったのはカターレ。同19分、MF森泰次郎からのロングパスを苔口が右のゴールライン際で粘って収め、マイナスのクロスを走り込んできた朝日へ。しかし、シュートがGKの正面を突いた。
両チームの選手が球際で頑張り、攻守が目まぐるしく入れ替わる展開がしばらく続いたが、25分を過ぎて長野が主導権を掌握した。カターレは前へ急ぐ気持ちがまさってしまったのか前線に選手が張り付き中盤が薄くなった。後方でのパス回しにプレッシャーをかけられ、ロングボールを蹴ってはセカンドボールも拾えず攻撃権を失った。試合終了まで押し込まれ続け、同37分にはFW宇野沢祐次のドリブルでの仕掛けから最後はエリア内でこぼれ球を拾ったFW佐藤悠希に決定機を与えたがシュートミスに救われた。
守備ブロックで粘り強く対応し無失点で乗り切ったことは評価できる。一方の長野は優勢だった終盤もゴールを脅かしたのは先に記したシーンぐらいだった。ボールを回しながら丁寧に崩そうとしていたが、半面でゴールをこじ開けようという積極性、果敢さをやや欠いた印象。カターレが苦しめられた5月のアウェイ2戦ほどの勢いは終始感じられなかった。チーム状態が万全とはいえない両者の対戦がスコアレスドローに終わったのは妥当なのかもしれない。J3での隣県ダービーは1勝1分1敗で決着した。
カターレ、長野とも集中して戦い抜いたがスコアレスドローで勝点3に手が届かなかった。ともにJ2昇格を目指しながらも苦しみ、監督が交代したばかり。残り試合が少なくなり、希望をつなぐために勝利がほしかった。悪い内容の試合ではなかったが、両サポーターはもの足りなさを感じただろう。2位・町田との勝点差がそれぞれ広がった。
長野からも多くのサポーターが駆けつけ、2,973人が冷たい雨に打たれながらゲームを見守った。両クラブとも厳しい局面を迎えているが、想いを寄せてくれる人たちに報いるために最後まであきらめずに力を尽くさなければならない。まだ11試合が残されている。
カターレは苔口卓也のワントップ、トップ下にMF朝日大輔を配し、國吉貴博をボランチに起用する[4-2-3-1]のフォーメーションで臨んだ。澤入重雄監督のもと中心に据えた攻撃パターンはDFラインから中盤にかけてテンポよくパスを回しながら前線が裏に飛び出してビッグチャンスをつくるというもの。練習試合を見た限りでは安間貴義監督のもとで昨季までやってきた攻め方に近いイメージがあり、選手たちも指示に対してスムーズに適応しているようだった。
しかし、実戦において、しかも強敵を相手に回していきなり成果がでるほど甘くはない。「全体的に選手の距離感が遠かった」(MF北井佑季)、「DFとボランチがもう少し近い距離でプレーしようと練習してきたが、実戦だとびびってしまうのか思い通りにはいかないところがあった」(DF吉井直人)、「後ろで回すことが多く、前にボールを入れる回数は少なかった」(朝日)。反省を次戦に生かすことが重要になる。
それでも苔口を走らせる攻めから好機はつくっていた。前半21分に裏へのロングボールから苔口が抜けかけ、長野のGKがペナルティーエリアを飛び出してファールで辛くも止める場面があった。同27分にはDF日高拓磨のクロスがゴール前にこぼれ、同38分にはDF内田錬平のサイドチェンジを受けたMF木本敬介が左からシュートを放った。
守備面は2連勝を果たした前節までと同様に安定。前半は長野の攻めを単発に抑え、危なかったのはアディショナルタイムにゴール右からMF有永一生にシュートを打たれた場面ぐらいだった。
後半に入り、最初に決定機をつくったのはカターレ。同19分、MF森泰次郎からのロングパスを苔口が右のゴールライン際で粘って収め、マイナスのクロスを走り込んできた朝日へ。しかし、シュートがGKの正面を突いた。
両チームの選手が球際で頑張り、攻守が目まぐるしく入れ替わる展開がしばらく続いたが、25分を過ぎて長野が主導権を掌握した。カターレは前へ急ぐ気持ちがまさってしまったのか前線に選手が張り付き中盤が薄くなった。後方でのパス回しにプレッシャーをかけられ、ロングボールを蹴ってはセカンドボールも拾えず攻撃権を失った。試合終了まで押し込まれ続け、同37分にはFW宇野沢祐次のドリブルでの仕掛けから最後はエリア内でこぼれ球を拾ったFW佐藤悠希に決定機を与えたがシュートミスに救われた。
守備ブロックで粘り強く対応し無失点で乗り切ったことは評価できる。一方の長野は優勢だった終盤もゴールを脅かしたのは先に記したシーンぐらいだった。ボールを回しながら丁寧に崩そうとしていたが、半面でゴールをこじ開けようという積極性、果敢さをやや欠いた印象。カターレが苦しめられた5月のアウェイ2戦ほどの勢いは終始感じられなかった。チーム状態が万全とはいえない両者の対戦がスコアレスドローに終わったのは妥当なのかもしれない。J3での隣県ダービーは1勝1分1敗で決着した。
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- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
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