第28節 長野×富山 マッチレポート■前半劣勢。反撃及ばす
- 2023/09/24
- 10:52
【第28節 長野3―1富山 ▽得点者:前半4分・山中、同22分・山中、後半14分・山中(以上長)、同34分・シルバ(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
双方とも気合十分で臨んだ一戦は立ち上がりから動いた。開始4分、長野はDF船橋勇貴のロングスローで右サイドの裏に抜けた右ウイングバック音泉翔眞がマイナス方向へグラウンダーのクロスを入れる。ぽっかりと空いていたスペースを横切ったボールを逆サイドから詰めていたMF森川裕基が体を投げ出して折り返し、MF山中麗央が決めた。
カターレは直後に選手全員が集まって声を掛け合い反撃に転じようとしたが、勢いづいた長野の前線からの猛ラッシュに押された。22分に長野はDF下堂竜聖からボールを奪った山中が自ら持ち込んで左の角度のない位置から決め切りリードを広げた。
カターレは長野のハイプレスを交わそうとチャレンジした。長野の集散は素早く、ボールホルダーがオレンジの選手に囲まれてしまうシーンは多かったものの、徐々にチャンスをつくるようになり、30分過ぎに右サイドからのクロスで2度の得点機を創出した。後半の立ち上がりもカターレが攻め込み、同9分に右からのクロスをゴール前で収めた左SH野口竜彦が狙うが相手GKの好セーブに阻まれる。この時間帯にゴールがほしかった。直後の同14分に逆に相手に3点目を許してしまい勝点が遠のいた。
長野の得点者はまたも山中。ゴールシーンにはこの日の長野の前向きなエネルギーと充実ぶりが凝縮されていた。スローイングを起点にした敵陣左での密集でボールを絡め取り、MF三田尚希がゴール前のMF小西陽向にスルーパスを通す。密集から足を止めずにゴール前に走った山中がこぼれ球を蹴り込んだ。試合後、髙木理己監督は選手たちを称え、「プレーをやめてはいけない。やめなければ良いことがある。それを彼らは実体験したのではないか」と語った。山中はホームグロウンでプロ2年目の24歳。背番号10を託されたホープの今季初得点を含むハットトリックにスタジアムがおおいに沸いた。
その後はカターレの攻勢が続き、同34分、MF末木裕也のクロスをMFアルトゥール・シルバが頭で押し込んで込んで1点を返す。アディショナルタイムにも右クロスにDF安光将作が頭で合わせてGKのはじいたボールにFW大野耀平が飛び込んだが、左ポストに当たって決まらず、1-3でタイムアップとなった。
追い掛ける展開でこれだけ迫力のある攻めを繰り出せたのは収穫だろう。大野は「後半の内容なら最低でも引き分けにもっていけた。もっと精度を高めていかなければ。自分が点をとってチームに勢いをもたらしたい」と話した。
連勝を逃し、次節は再び2位を追う立場でホームゲームを迎える。相手は首位の愛媛だ。この日の長野のように、来週はカターレが上位に一泡吹かせて意地をみせたい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
双方とも気合十分で臨んだ一戦は立ち上がりから動いた。開始4分、長野はDF船橋勇貴のロングスローで右サイドの裏に抜けた右ウイングバック音泉翔眞がマイナス方向へグラウンダーのクロスを入れる。ぽっかりと空いていたスペースを横切ったボールを逆サイドから詰めていたMF森川裕基が体を投げ出して折り返し、MF山中麗央が決めた。
カターレは直後に選手全員が集まって声を掛け合い反撃に転じようとしたが、勢いづいた長野の前線からの猛ラッシュに押された。22分に長野はDF下堂竜聖からボールを奪った山中が自ら持ち込んで左の角度のない位置から決め切りリードを広げた。
カターレは長野のハイプレスを交わそうとチャレンジした。長野の集散は素早く、ボールホルダーがオレンジの選手に囲まれてしまうシーンは多かったものの、徐々にチャンスをつくるようになり、30分過ぎに右サイドからのクロスで2度の得点機を創出した。後半の立ち上がりもカターレが攻め込み、同9分に右からのクロスをゴール前で収めた左SH野口竜彦が狙うが相手GKの好セーブに阻まれる。この時間帯にゴールがほしかった。直後の同14分に逆に相手に3点目を許してしまい勝点が遠のいた。
長野の得点者はまたも山中。ゴールシーンにはこの日の長野の前向きなエネルギーと充実ぶりが凝縮されていた。スローイングを起点にした敵陣左での密集でボールを絡め取り、MF三田尚希がゴール前のMF小西陽向にスルーパスを通す。密集から足を止めずにゴール前に走った山中がこぼれ球を蹴り込んだ。試合後、髙木理己監督は選手たちを称え、「プレーをやめてはいけない。やめなければ良いことがある。それを彼らは実体験したのではないか」と語った。山中はホームグロウンでプロ2年目の24歳。背番号10を託されたホープの今季初得点を含むハットトリックにスタジアムがおおいに沸いた。
その後はカターレの攻勢が続き、同34分、MF末木裕也のクロスをMFアルトゥール・シルバが頭で押し込んで込んで1点を返す。アディショナルタイムにも右クロスにDF安光将作が頭で合わせてGKのはじいたボールにFW大野耀平が飛び込んだが、左ポストに当たって決まらず、1-3でタイムアップとなった。
追い掛ける展開でこれだけ迫力のある攻めを繰り出せたのは収穫だろう。大野は「後半の内容なら最低でも引き分けにもっていけた。もっと精度を高めていかなければ。自分が点をとってチームに勢いをもたらしたい」と話した。
連勝を逃し、次節は再び2位を追う立場でホームゲームを迎える。相手は首位の愛媛だ。この日の長野のように、来週はカターレが上位に一泡吹かせて意地をみせたい。
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