第28節 長野×富山 長野・髙木理己監督の会見コメント
- 2023/09/23
- 22:41
●長野・髙木理己監督
8月末に長野に来て3週間ほど経ったが、ある人からこういう話を聞かせてもらった。
松本のサポーターは試合の応援で着たユニフォームのまま帰路に就き、そのまま駅前で食事をするなどして、みんなでその日の試合を振り返りながら帰る光景がある。一方の長野のサポーターはオレンジ色のユニフォームをスタジアムで脱いで帰ると。
それで、きょう選手を送り出す際には、サポーターのみなさんが試合後も堂々とオレンジ色のユニフォームを着て、きょうの試合なら(ハットトリックをした)山中選手の10番の入ったユニフォームを堂々と着て、そのままの格好で街中の居酒屋さんやレストランで楽しんでもらえるようにしよう。恥ずかしいから脱いで帰ろうと思わせてはいけない。もしそうなったら悔しいよなと。
サポーターがユニフォーム姿のまま堂々と街に繰り出してきょうの試合を語れるようにしたいなと。いつも声をからして応援してくれる人たちがそうするために何かを変えられるのは俺らしかいないよなと。恥ずかしくないような試合をしよう。前回のホームゲーム・愛媛戦のような勝点1ではなく、勝点3を取ろうと。そう呼び掛けた。
それだけの価値のあるゲームをし、僕は一番の特等席で見せてもらった。そういうゲームだった。
Q:出場停止もあって急造のスリーバックだった。
池ヶ谷はあのポジションができる。自分が監督だった鳥取時代にも何度も助けてもらった。問題なくやれるだろうと思っていた。杉井についても彼のビルドアップの力、左足オープンで構えるところを考えるとワイドでプレーする時よりも違った良さがでるのではないかとみていた。2人について「急造」だとは捉えていなかった。船橋の右CB起用については、考えを温めていた。推進力といった彼の良さはCBでも十分に発揮できると考えていた。この3人なら勝点3を十分に持ってこられると思っていた。
ただ、池ヶ谷の集中力が90分続いたのは私にとってうれしい誤算だった。自分が付き合ってきた池ヶ谷は集中力が続かず、試合が続くとどこかで抜けるところがあった。だが、きょうのプレーを見て、鳥取から移籍後にYS横浜や長野で長くピッチに立ち続けている理由が分かった。彼の成長を感じている。わたしがこの場で言及したことが、彼にとって良いプレッシャーになればよいと思っている(笑)。
Q:クロス対応、シュートブロックの練習の成果が表れたのではないか。
それ以前に、プレーをやめないことが重要だった。ボールは移動しているので、目で追うだけではなくポジションを変えなければ守れない。わずかな時間でもボールの移動中にポジションは変えられる。
後半にピンチでの相手オフサイドがあったが、あの場面で足を止めてしまった選手は一人もいなかったはず。オフサイドの場面でも足を止めずにボールをかき出したあの姿勢がきょうの90分を象徴していると思う。得点のシーンについても、くさびが入って小西が倒されても、山中の足は動いていた。プレーをやめない。やめなければ良いことがあるということを彼らは今、実体験していると思う。
Q:今季初得点を含むハットトリックを達成した山中選手について。
彼のシュート技術は高い。ボックス付近で最も点が取れそうなところを練習でも見せてくれている。点を取るのは不思議ではない。もう1つ目を向けなければいけないのは、彼の前線におけるプレッシングだ。チームに得点プラスアルファのものを持ってきてくれる。チームが足を止めず、ラインを下げずにやれている要因の1つでもある。きょうは素晴らしかったと思う。ほかの選手も彼を見習って競争に加わってほしい。ほかの選手に物差しを示してくれた。
Q:山中選手はプロ2年目の今季から10番を背負っている。どんな10番に成長してほしいか。
僕らの期待を上回っていってほしい。私はJ3でしか監督経験がない。クラブにも選手たちにも、私の知り得ない世界に行ってもらいたい。自分も知らないステージに足を踏み入れたいし、彼らにもそうなってほしい。私の思うような10番像なんかぶち壊して羽ばたいていってもらいたい。
Q:監督就任後のホーム初白星を2位の富山から勝ち取った。
冒頭でも述べたが、見てくれた人たちがどういう思いを持って帰ったかが大事。みなさんが清々しい朝を迎えられるような力になればよいなと思っている。少しでも多くの人が「パルセイロのサポーターで良かったな」と思って帰路に就いたならうれしい。
しいて言うなら、監督として100試合目だったので、それがこのような試合になってよかったなと思う。良いものを見せてもらった。選手に感謝している。
Q:残り10試合で、2位とは勝点9差となった。
とにかく目の前の1試合を噛みついていってその結果どうなるか。他力もないと目標とするところはつかめない。しかし、他力を考えても、きょうのようなフットボールはできない。自分たちがコントロールできるものに集中して勝点3を持ってきたい。とにかく全力で戦って、その先になにがあるかは分からない状況だ。目の前の試合、勝点3、ボールに噛みつく、食らい付く、少しでも相手ゴールに近づけていく。それに尽きると思っている。
8月末に長野に来て3週間ほど経ったが、ある人からこういう話を聞かせてもらった。
松本のサポーターは試合の応援で着たユニフォームのまま帰路に就き、そのまま駅前で食事をするなどして、みんなでその日の試合を振り返りながら帰る光景がある。一方の長野のサポーターはオレンジ色のユニフォームをスタジアムで脱いで帰ると。
それで、きょう選手を送り出す際には、サポーターのみなさんが試合後も堂々とオレンジ色のユニフォームを着て、きょうの試合なら(ハットトリックをした)山中選手の10番の入ったユニフォームを堂々と着て、そのままの格好で街中の居酒屋さんやレストランで楽しんでもらえるようにしよう。恥ずかしいから脱いで帰ろうと思わせてはいけない。もしそうなったら悔しいよなと。
サポーターがユニフォーム姿のまま堂々と街に繰り出してきょうの試合を語れるようにしたいなと。いつも声をからして応援してくれる人たちがそうするために何かを変えられるのは俺らしかいないよなと。恥ずかしくないような試合をしよう。前回のホームゲーム・愛媛戦のような勝点1ではなく、勝点3を取ろうと。そう呼び掛けた。
それだけの価値のあるゲームをし、僕は一番の特等席で見せてもらった。そういうゲームだった。
Q:出場停止もあって急造のスリーバックだった。
池ヶ谷はあのポジションができる。自分が監督だった鳥取時代にも何度も助けてもらった。問題なくやれるだろうと思っていた。杉井についても彼のビルドアップの力、左足オープンで構えるところを考えるとワイドでプレーする時よりも違った良さがでるのではないかとみていた。2人について「急造」だとは捉えていなかった。船橋の右CB起用については、考えを温めていた。推進力といった彼の良さはCBでも十分に発揮できると考えていた。この3人なら勝点3を十分に持ってこられると思っていた。
ただ、池ヶ谷の集中力が90分続いたのは私にとってうれしい誤算だった。自分が付き合ってきた池ヶ谷は集中力が続かず、試合が続くとどこかで抜けるところがあった。だが、きょうのプレーを見て、鳥取から移籍後にYS横浜や長野で長くピッチに立ち続けている理由が分かった。彼の成長を感じている。わたしがこの場で言及したことが、彼にとって良いプレッシャーになればよいと思っている(笑)。
Q:クロス対応、シュートブロックの練習の成果が表れたのではないか。
それ以前に、プレーをやめないことが重要だった。ボールは移動しているので、目で追うだけではなくポジションを変えなければ守れない。わずかな時間でもボールの移動中にポジションは変えられる。
後半にピンチでの相手オフサイドがあったが、あの場面で足を止めてしまった選手は一人もいなかったはず。オフサイドの場面でも足を止めずにボールをかき出したあの姿勢がきょうの90分を象徴していると思う。得点のシーンについても、くさびが入って小西が倒されても、山中の足は動いていた。プレーをやめない。やめなければ良いことがあるということを彼らは今、実体験していると思う。
Q:今季初得点を含むハットトリックを達成した山中選手について。
彼のシュート技術は高い。ボックス付近で最も点が取れそうなところを練習でも見せてくれている。点を取るのは不思議ではない。もう1つ目を向けなければいけないのは、彼の前線におけるプレッシングだ。チームに得点プラスアルファのものを持ってきてくれる。チームが足を止めず、ラインを下げずにやれている要因の1つでもある。きょうは素晴らしかったと思う。ほかの選手も彼を見習って競争に加わってほしい。ほかの選手に物差しを示してくれた。
Q:山中選手はプロ2年目の今季から10番を背負っている。どんな10番に成長してほしいか。
僕らの期待を上回っていってほしい。私はJ3でしか監督経験がない。クラブにも選手たちにも、私の知り得ない世界に行ってもらいたい。自分も知らないステージに足を踏み入れたいし、彼らにもそうなってほしい。私の思うような10番像なんかぶち壊して羽ばたいていってもらいたい。
Q:監督就任後のホーム初白星を2位の富山から勝ち取った。
冒頭でも述べたが、見てくれた人たちがどういう思いを持って帰ったかが大事。みなさんが清々しい朝を迎えられるような力になればよいなと思っている。少しでも多くの人が「パルセイロのサポーターで良かったな」と思って帰路に就いたならうれしい。
しいて言うなら、監督として100試合目だったので、それがこのような試合になってよかったなと思う。良いものを見せてもらった。選手に感謝している。
Q:残り10試合で、2位とは勝点9差となった。
とにかく目の前の1試合を噛みついていってその結果どうなるか。他力もないと目標とするところはつかめない。しかし、他力を考えても、きょうのようなフットボールはできない。自分たちがコントロールできるものに集中して勝点3を持ってきたい。とにかく全力で戦って、その先になにがあるかは分からない状況だ。目の前の試合、勝点3、ボールに噛みつく、食らい付く、少しでも相手ゴールに近づけていく。それに尽きると思っている。
- 関連記事
-
- 【第29節vs愛媛プレビュー】再浮上かけ大勝負。首位を叩け
- 第28節 長野×富山 マッチレポート■前半劣勢。反撃及ばす
- 第28節 長野×富山 長野・髙木理己監督の会見コメント
- 第28節 長野×富山 富山・小田切道治監督の会見コメント
- 第28節 長野×富山 試合後の選手コメント