第25節 富山×相模原 マッチレポート■上昇チームに競り負け
- 2023/09/03
- 05:14
【第25節 富山1―2相模原 ▽得点者:前半45+3分・橋本(相)、後半40分・安藤(相)、同41分・マテウス(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
苦しみ抜いてようやくチーム状態が上向いてきた19位の相模原が、2位のカターレも撃破して今季初の3連勝を飾った。
互いにアグレッシブにゴールを目指し、どっちに転んでもおかしくないゲーム展開だった。しかし、後半戦に入って足踏みしているカターレはFW高橋駿太のシュートが2度も枠に当たってゴールに嫌われた。彼我の勢いの差が反映されたかのように明暗が分かれた。
カターレは「これまで自分たちが勝点を稼いでこられた理由は何だったのか」(小田切道治監督)と問い、原点回帰で連敗ストップを目指した。ロングボールを使ってツートップが裏を狙い、相手陣でボールを回収する泥臭い戦いで主導権を握る。クロスやセットプレーからゴールに迫った。
相模原はこれに耐えながら徐々に流れを引き戻し、ボールをつないで攻め込む機会をつくっていく。32分にMF岩上祐三のロングスローを起点に左クロスからDF水口湧斗が狙い、34分にはFW瀬沼優司が右から持ち込んでチャンスをつくった。
37分にはカターレの高橋駿がロングフィードのこぼれ球を前向きに拾って放ったミドルシュートが左ポストを叩いた。詰めていたFW大野耀平よりも一歩先に相模原のDF山下諒時がこぼれ球をクリアした。
スコアが動いたのは前半のアディショナルタイム。相模原は[3-4-3]の右ウイングバック加藤大育がシャドウの牧山晃政との連係でペナルティーエリア右へ進入し、クロスのこぼれ球を左ウイングバック橋本陸が中央やや左からゴール右隅へ正確に流し込んでリードを奪った。
後半も立ち上がりはカターレが攻め込む。同7分に左CKからDF神山京右がヘディングシュートを放ったが、相模原の21歳GK東ジョンの好セーブに阻まれた。その後は「次の1点」を目指して交互に攻め合い、相模原が2度の得点機をつくるが決め切れない。カターレは同22分にMF椎名伸志の右クロスに合わせた高橋駿のヘディングシュートがクロスバーに当たり、大野がこぼれ球に詰めたが左に外れた。
同38分に相模原が瀬沼へのロングフィードを起点にFW安藤翼、MF増田隼司とつないでPKを獲得。これを安藤が中央に蹴り込んでリードを広げる。
しかし、カターレも直後にMF安光将作のクロスをMFアルトゥール・シルバが胸で落とし、FWマテウス・レイリアがグラウンダーのミドルシュートを決めて追いすがった。
相模原は同43分、スローインの際に「遅延行為」としてこの日2枚目の警告を受けた加藤が退場。アディショナルタイムは7分と掲示され、カターレはDF今瀬淳也を前線に上げるなどして攻めたが同点ゴールは生まれず3連敗となった。
前半戦は2勝止まりだった相模原はこれが後半戦4勝目。戸田和幸監督が「『前半戦で苦しんできたのは今のためだ』と伝えている。『僕たちは今から勝っていく。上がっていく』と全員が信じている状態で試合に向かえている」と手応えを口にする。混戦のJ3をさらにかき回す台風の目になるかもしれない。
カターレと勝点3差だった4位・岐阜が鹿児島に敗れ、首位・愛媛は長野と引き分けた。同1差の3位・沼津は翌日に奈良と対戦するため、カターレはこの日も昇格圏内からの陥落を免れた。心配しているサポーターは少なくないだろうが、昇格争いの上位に踏みとどまっているのは事実で、前半戦の頑張りが効いている。相模原のように敗北を糧にして力を付けたい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
苦しみ抜いてようやくチーム状態が上向いてきた19位の相模原が、2位のカターレも撃破して今季初の3連勝を飾った。
互いにアグレッシブにゴールを目指し、どっちに転んでもおかしくないゲーム展開だった。しかし、後半戦に入って足踏みしているカターレはFW高橋駿太のシュートが2度も枠に当たってゴールに嫌われた。彼我の勢いの差が反映されたかのように明暗が分かれた。
カターレは「これまで自分たちが勝点を稼いでこられた理由は何だったのか」(小田切道治監督)と問い、原点回帰で連敗ストップを目指した。ロングボールを使ってツートップが裏を狙い、相手陣でボールを回収する泥臭い戦いで主導権を握る。クロスやセットプレーからゴールに迫った。
相模原はこれに耐えながら徐々に流れを引き戻し、ボールをつないで攻め込む機会をつくっていく。32分にMF岩上祐三のロングスローを起点に左クロスからDF水口湧斗が狙い、34分にはFW瀬沼優司が右から持ち込んでチャンスをつくった。
37分にはカターレの高橋駿がロングフィードのこぼれ球を前向きに拾って放ったミドルシュートが左ポストを叩いた。詰めていたFW大野耀平よりも一歩先に相模原のDF山下諒時がこぼれ球をクリアした。
スコアが動いたのは前半のアディショナルタイム。相模原は[3-4-3]の右ウイングバック加藤大育がシャドウの牧山晃政との連係でペナルティーエリア右へ進入し、クロスのこぼれ球を左ウイングバック橋本陸が中央やや左からゴール右隅へ正確に流し込んでリードを奪った。
後半も立ち上がりはカターレが攻め込む。同7分に左CKからDF神山京右がヘディングシュートを放ったが、相模原の21歳GK東ジョンの好セーブに阻まれた。その後は「次の1点」を目指して交互に攻め合い、相模原が2度の得点機をつくるが決め切れない。カターレは同22分にMF椎名伸志の右クロスに合わせた高橋駿のヘディングシュートがクロスバーに当たり、大野がこぼれ球に詰めたが左に外れた。
同38分に相模原が瀬沼へのロングフィードを起点にFW安藤翼、MF増田隼司とつないでPKを獲得。これを安藤が中央に蹴り込んでリードを広げる。
しかし、カターレも直後にMF安光将作のクロスをMFアルトゥール・シルバが胸で落とし、FWマテウス・レイリアがグラウンダーのミドルシュートを決めて追いすがった。
相模原は同43分、スローインの際に「遅延行為」としてこの日2枚目の警告を受けた加藤が退場。アディショナルタイムは7分と掲示され、カターレはDF今瀬淳也を前線に上げるなどして攻めたが同点ゴールは生まれず3連敗となった。
前半戦は2勝止まりだった相模原はこれが後半戦4勝目。戸田和幸監督が「『前半戦で苦しんできたのは今のためだ』と伝えている。『僕たちは今から勝っていく。上がっていく』と全員が信じている状態で試合に向かえている」と手応えを口にする。混戦のJ3をさらにかき回す台風の目になるかもしれない。
カターレと勝点3差だった4位・岐阜が鹿児島に敗れ、首位・愛媛は長野と引き分けた。同1差の3位・沼津は翌日に奈良と対戦するため、カターレはこの日も昇格圏内からの陥落を免れた。心配しているサポーターは少なくないだろうが、昇格争いの上位に踏みとどまっているのは事実で、前半戦の頑張りが効いている。相模原のように敗北を糧にして力を付けたい。
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