第24節 富山×岩手 マッチレポート■精度と決定力に屈す
- 2023/08/27
- 08:45
【第24節 富山0―2岩手 ▽得点者:前半15分・和田(岩)、後半9分・和田(同)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
2位のカターレは後半戦に入ってここまで1勝1分2敗、12位の岩手は1勝2分1敗。どちらにとっても今後に弾みをつけたい8月最終戦だった。
カターレは負けた前節・福島戦から先発を3人入れ替えて今季初めて大野耀平と高橋駿太がツートップに並んだ。一方の岩手は引き分けた前節・愛媛戦と同じ11人でスタートした。
午後6時半の開始に合わせて雷鳴が近づき大粒の雨が降り、風も強まる。天候と同様に落ち着かない雰囲気の序盤だったが、15分に岩手が幸先よく先取点を挙げた。自陣左でセカンドボールを収めて素早くつなぎ、押し上げていたカターレの最終ラインを突破。FWオタボー・ケネスのスルーパスで抜けたFWドウグラス・オリヴェイラが左サイド深くまで持ち込んで低いクロスを入れ、ニアに走り込んだMF和田昌士がGKの目の前で触って決めた。
ケネスにパスを出したのも和田だが、彼は2人とは別ルートで中央から進入。ボールに目をやりながら帰陣を急ぐカターレの4人のあいだを縫うようにポイントへ駆け込んで難しいシュートを決め切った。一昨年、シーズン途中の移籍でクラブをJ2昇格に導いたエースの底力とセンスをまざまざと見せつけられた。
その後はカターレが攻めたが、岩手も余裕をもって4-4-2のブロックで対応。岩手は先週の愛媛戦で先制しながら一時逆転を許しており、トップ下の和田を左サイドに移して攻守のバランスを調整するなど守備への高い意識がうかがえた。
雨脚が弱まり花火も無事に打ち上げられて後半へ。カターレは攻勢を強めたいところだったが、9分に岩手に追加点を決められてしまった。ゴールキックのセカンドボールから攻め込んだ岩手は、ゴール左を狙って裏へ走ったFW宮市剛の動きに合わせてボランチの李栄直がタイミング良く浮き球を送り、宮市が頭で落としたボールを今度も和田がワンタッチで蹴り込んだ。1点目、2点目とも3人のコンビネーションできれいに決め切っている。チームとして狙っていたかたちでもあるそうで、試合後の松原良香監督は饒舌だった。
カターレはFW吉平翼とMF末木裕也を投入して打開を図る。吉平のアグレッシブさとスピードが効いて攻撃は活性化したが、岩手にカウンターで切り返されてピンチに陥る頻度が高く反撃態勢が固まらない。なんとかしのいで3点目は与えなかったが、決定的なチャンスもつくれなかった。最もゴールに迫ったのは後半40分。MF松岡大智からのサイドチェンジを受けたDF野口竜彦が左から入れたグラウンダーのクロスに吉平が勢いよく飛び込んだがわずかに合わなかった。
岩手は背水の陣で臨んだ今節を快勝し、昨季J2で戦った地力と選手個々のレベルの高さを改めて示した。カターレとの勝点差が7に縮まり、今後の動向から目が離せない。
一方のカターレは2試合連続して無得点に終わり、今季2度目の2連敗を喫した。昇格のカギとなる攻撃力アップに向けて、メンバー編成も含めて試行錯誤が続いている。貯金が減っても焦りは禁物。鍛錬を継続して勝ち抜くための力を付けていきたい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
2位のカターレは後半戦に入ってここまで1勝1分2敗、12位の岩手は1勝2分1敗。どちらにとっても今後に弾みをつけたい8月最終戦だった。
カターレは負けた前節・福島戦から先発を3人入れ替えて今季初めて大野耀平と高橋駿太がツートップに並んだ。一方の岩手は引き分けた前節・愛媛戦と同じ11人でスタートした。
午後6時半の開始に合わせて雷鳴が近づき大粒の雨が降り、風も強まる。天候と同様に落ち着かない雰囲気の序盤だったが、15分に岩手が幸先よく先取点を挙げた。自陣左でセカンドボールを収めて素早くつなぎ、押し上げていたカターレの最終ラインを突破。FWオタボー・ケネスのスルーパスで抜けたFWドウグラス・オリヴェイラが左サイド深くまで持ち込んで低いクロスを入れ、ニアに走り込んだMF和田昌士がGKの目の前で触って決めた。
ケネスにパスを出したのも和田だが、彼は2人とは別ルートで中央から進入。ボールに目をやりながら帰陣を急ぐカターレの4人のあいだを縫うようにポイントへ駆け込んで難しいシュートを決め切った。一昨年、シーズン途中の移籍でクラブをJ2昇格に導いたエースの底力とセンスをまざまざと見せつけられた。
その後はカターレが攻めたが、岩手も余裕をもって4-4-2のブロックで対応。岩手は先週の愛媛戦で先制しながら一時逆転を許しており、トップ下の和田を左サイドに移して攻守のバランスを調整するなど守備への高い意識がうかがえた。
雨脚が弱まり花火も無事に打ち上げられて後半へ。カターレは攻勢を強めたいところだったが、9分に岩手に追加点を決められてしまった。ゴールキックのセカンドボールから攻め込んだ岩手は、ゴール左を狙って裏へ走ったFW宮市剛の動きに合わせてボランチの李栄直がタイミング良く浮き球を送り、宮市が頭で落としたボールを今度も和田がワンタッチで蹴り込んだ。1点目、2点目とも3人のコンビネーションできれいに決め切っている。チームとして狙っていたかたちでもあるそうで、試合後の松原良香監督は饒舌だった。
カターレはFW吉平翼とMF末木裕也を投入して打開を図る。吉平のアグレッシブさとスピードが効いて攻撃は活性化したが、岩手にカウンターで切り返されてピンチに陥る頻度が高く反撃態勢が固まらない。なんとかしのいで3点目は与えなかったが、決定的なチャンスもつくれなかった。最もゴールに迫ったのは後半40分。MF松岡大智からのサイドチェンジを受けたDF野口竜彦が左から入れたグラウンダーのクロスに吉平が勢いよく飛び込んだがわずかに合わなかった。
岩手は背水の陣で臨んだ今節を快勝し、昨季J2で戦った地力と選手個々のレベルの高さを改めて示した。カターレとの勝点差が7に縮まり、今後の動向から目が離せない。
一方のカターレは2試合連続して無得点に終わり、今季2度目の2連敗を喫した。昇格のカギとなる攻撃力アップに向けて、メンバー編成も含めて試行錯誤が続いている。貯金が減っても焦りは禁物。鍛錬を継続して勝ち抜くための力を付けていきたい。
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