第24節 富山×岩手 岩手・松原良香監督の会見コメント
- 2023/08/27
- 01:23
●岩手・松原良香監督
大雨の、足もとの悪い中、我々のゲームに来ていただきありがとうございました。
カターレ富山は強いチームで現在は2位。クラブとしても歴史があり、サッカーも非常に強いというイメージを抱いている。我々とすれば、まずはこの2位の富山を、追われている身でもあるはずだから、今回勝利を収めて引きずり下ろす、それぐらいの気持ちでこのゲームを迎えた。勝点差10を7に縮めようとし、その目標が達成できた。うれしく思う。
しかし、我々の目標は優勝して昇格すること。ここから反撃がスタートする。前節は首位の愛媛とやって、最後に追い付いて2-2だった。前節、今節のような自分たちで勝点をもぎ取る粘り強さはこれまでなかった。次節は殻を破って、今季まだない2連勝を果たしたい。
チーム一岩(いちがん)となって、ベテラン、若手、中堅、ここに帯同しなかった選手も含めてグルージャらしく勝てたゲームだと思う。けっしてエレガントなゲームではなかった。しかし私は就任して「グルージャを強くする」と掲げた。きょうは強く、たくましく、勝利をもぎ取ってくれたと思う。
Q:前節は先制後に2失点。今回は無失点でしのぎ追加点も奪った。1-0にした段階で何らかの指示を与えていたのか。
1週間準備してきたのでゲームになれば彼らに委ねるのがメーンなのだが、前節と大きく違ったのは雨であったこと。富山はロングボールが多く、セカンドボールを拾うし、ダイレクトボールを前線の力のあるタレントに送る。そこを止めると外に行き、サイドバックも上がってきてクロスが入ってくる。このフットボールスタイルは雨に向いているというか、雨が降っても変わらない。分析して備えてきたことが功を奏した。
「冷静かつ大胆に」をテーマにしていた。前節の愛媛戦は1点取ってから2失点してしまい、そこが足りなかった。きょうの選手たちを見ていると、自分たちが点を取りに行こうというポジショニングをしながらリスク管理もしていた。どういう状況になったらどうポジショングしてどうやってほしいか伝えているが、今回は選手たちが自信をもって、守るためではなく、追加点を取るためにプレーしてくれた。それこそが目指しているサッカーであり、素晴らしかったと思う。
Q:リード後はトップ下の和田選手が4-4のツーラインの左に回った。
雨が降ってロングボールが増え、パワーが求められるところが見られたので、球際に強い外国人の2人を前に並べるとセカンドボールがこぼれてくるのではないかと思った。
和田は立ち位置で相手選手を動かせる。彼がボールを引き取って、同サイドの新保が前に出ていくかたちを狙っていた。守るだけではなく、ボールを持つことで相手に攻撃させないといったイメージもあった。
Q:クロスに対し遠目から走ってニアで合わせた和田選手の1点目の動きについて。
クロスにワンタッチで合わせるのはうちのゲームモデルの1つ。ケネスからドウグラスに縦に渡るかたちでクロスが入る際には、最もボールから遠いウインガーはワンタッチで合わせられるように走り込むように伝えている。和田が見事にそのタイミングで入ってきた。
2点目も李が宮市に入れたボールが起点になっているが、あれはうちのストロング。(ヘディングの強い)宮市を富山のサイドバックにぶつけ、李が彼を生かした。前節の愛媛戦ではペナルティーエリアで宮市のヘディングに合わせたボールが1本もなかった。今回は宮市がしっかり仕事をして落としたところに、3人目として和田がワンタッチのタイミングで入っていった。狙い通りだった。
Q:スタメンが前節と同じだった。この11人の調和に手ごたえを感じているのでは。
これまでにほとんどの選手を起用してきた。何に苦労したかと言えば、攻撃的にやりたいにもかかわらずセンターフォワード(CF)が点を取れないこと。富山はCFが点を取っているが、うちもCFが点を取っていたら首位を走っていたのではないか。だが、この守備ができ、このクオリティーの選手たちがいるわけで、みんなで点を取るんだよと呼び掛けてきた。しっかりチーム全体として機能し始めている。チームで点を取り、チームで守る。チーム一岩のグルージャらしいかたちになってきたなと思っている。
Q:相手の攻撃がオフサイドになる場面が目立った。これも狙い通りなのか。
攻撃的にプレーするのは守備においても同じで、相手コートでできるだけプレーできるように、引いて守るのではなく、ラインをコントロールして相手を押し込みたい。そうすると相手ゴールにも近くなる。これまでは下がってしまう癖があったが、DFラインを中心にコンパクトに構えてアップダウンするというゲームモデルが遂行できるようになっている。富山にボールをつなごうという意識がみえたので、コンパクトにしてスペースを与えないようにして、前向きに寄せられるようにしながら、背後に走られても誰が見るかははっきりさせていた。
大雨の、足もとの悪い中、我々のゲームに来ていただきありがとうございました。
カターレ富山は強いチームで現在は2位。クラブとしても歴史があり、サッカーも非常に強いというイメージを抱いている。我々とすれば、まずはこの2位の富山を、追われている身でもあるはずだから、今回勝利を収めて引きずり下ろす、それぐらいの気持ちでこのゲームを迎えた。勝点差10を7に縮めようとし、その目標が達成できた。うれしく思う。
しかし、我々の目標は優勝して昇格すること。ここから反撃がスタートする。前節は首位の愛媛とやって、最後に追い付いて2-2だった。前節、今節のような自分たちで勝点をもぎ取る粘り強さはこれまでなかった。次節は殻を破って、今季まだない2連勝を果たしたい。
チーム一岩(いちがん)となって、ベテラン、若手、中堅、ここに帯同しなかった選手も含めてグルージャらしく勝てたゲームだと思う。けっしてエレガントなゲームではなかった。しかし私は就任して「グルージャを強くする」と掲げた。きょうは強く、たくましく、勝利をもぎ取ってくれたと思う。
Q:前節は先制後に2失点。今回は無失点でしのぎ追加点も奪った。1-0にした段階で何らかの指示を与えていたのか。
1週間準備してきたのでゲームになれば彼らに委ねるのがメーンなのだが、前節と大きく違ったのは雨であったこと。富山はロングボールが多く、セカンドボールを拾うし、ダイレクトボールを前線の力のあるタレントに送る。そこを止めると外に行き、サイドバックも上がってきてクロスが入ってくる。このフットボールスタイルは雨に向いているというか、雨が降っても変わらない。分析して備えてきたことが功を奏した。
「冷静かつ大胆に」をテーマにしていた。前節の愛媛戦は1点取ってから2失点してしまい、そこが足りなかった。きょうの選手たちを見ていると、自分たちが点を取りに行こうというポジショニングをしながらリスク管理もしていた。どういう状況になったらどうポジショングしてどうやってほしいか伝えているが、今回は選手たちが自信をもって、守るためではなく、追加点を取るためにプレーしてくれた。それこそが目指しているサッカーであり、素晴らしかったと思う。
Q:リード後はトップ下の和田選手が4-4のツーラインの左に回った。
雨が降ってロングボールが増え、パワーが求められるところが見られたので、球際に強い外国人の2人を前に並べるとセカンドボールがこぼれてくるのではないかと思った。
和田は立ち位置で相手選手を動かせる。彼がボールを引き取って、同サイドの新保が前に出ていくかたちを狙っていた。守るだけではなく、ボールを持つことで相手に攻撃させないといったイメージもあった。
Q:クロスに対し遠目から走ってニアで合わせた和田選手の1点目の動きについて。
クロスにワンタッチで合わせるのはうちのゲームモデルの1つ。ケネスからドウグラスに縦に渡るかたちでクロスが入る際には、最もボールから遠いウインガーはワンタッチで合わせられるように走り込むように伝えている。和田が見事にそのタイミングで入ってきた。
2点目も李が宮市に入れたボールが起点になっているが、あれはうちのストロング。(ヘディングの強い)宮市を富山のサイドバックにぶつけ、李が彼を生かした。前節の愛媛戦ではペナルティーエリアで宮市のヘディングに合わせたボールが1本もなかった。今回は宮市がしっかり仕事をして落としたところに、3人目として和田がワンタッチのタイミングで入っていった。狙い通りだった。
Q:スタメンが前節と同じだった。この11人の調和に手ごたえを感じているのでは。
これまでにほとんどの選手を起用してきた。何に苦労したかと言えば、攻撃的にやりたいにもかかわらずセンターフォワード(CF)が点を取れないこと。富山はCFが点を取っているが、うちもCFが点を取っていたら首位を走っていたのではないか。だが、この守備ができ、このクオリティーの選手たちがいるわけで、みんなで点を取るんだよと呼び掛けてきた。しっかりチーム全体として機能し始めている。チームで点を取り、チームで守る。チーム一岩のグルージャらしいかたちになってきたなと思っている。
Q:相手の攻撃がオフサイドになる場面が目立った。これも狙い通りなのか。
攻撃的にプレーするのは守備においても同じで、相手コートでできるだけプレーできるように、引いて守るのではなく、ラインをコントロールして相手を押し込みたい。そうすると相手ゴールにも近くなる。これまでは下がってしまう癖があったが、DFラインを中心にコンパクトに構えてアップダウンするというゲームモデルが遂行できるようになっている。富山にボールをつなごうという意識がみえたので、コンパクトにしてスペースを与えないようにして、前向きに寄せられるようにしながら、背後に走られても誰が見るかははっきりさせていた。
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