第10節 富山×福島 マッチレポート■平尾の好守光り逃げ切る
- 2023/05/15
- 11:52
【第10節 富山1―0福島 ▽得点者:前半21分・柳下(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
前半21分にFKからDF柳下大樹が決めた先取点を守り切って今季6勝目を挙げた。
先週末の県選手権決勝・富山新庄戦でプロ初出場したばかりの19歳GK平尾駿輝がJリーグデビューし、好セーブで勝利に貢献した。
前節の相模原戦とは先発を3人変更。平尾のほか、出場停止のMF坪川潤之に代わってMF柴田壮介が今季初先発し、新庄戦では退場となったMF安光将作が左SBに入った。
福島が5-3-2の守備ブロックをつくって引き気味に入ったため、カターレも余裕をもってボールを保持して攻撃の時間をつくった。裏を狙う長めのボールを効果的に交えながら攻め込み、6分にMF松岡大智の左足クロスに左からFW吉平翼が飛び込んだのが最初のチャンス。21分に先取点を奪った。右サイドのFKに対し、福島は敵をゴールから遠ざける高いラインで守ろうとしたが、柳下がうまく裏に抜け出してMF末木裕也のキックに大外で合わせた。ボールはGKの頭上を越して対角の右隅へ。落下点までボールを追いながら半身になってヘディングを遠くまで飛ばしたファインプレーだった。
その後も押し気味に進め、34分には柳下のクロスにFW高橋駿太が頭で合わせたシュートがクロスバーを直撃した。
福島は左WBの田中康介が起点となり、インサイドハーフ柴圭汰との連係やDF鈴直樹の攻撃参加、FW長野星輝の裏への抜け出しなどで攻める。前半はカターレのアグレッシブな攻守に押されてやや元気がなかったが、ハーフタイムを境にペースをつかんだ。
後半10分を過ぎると福島のパス回しのテンポが上がってカターレは自陣から押し返せなくなった。粘り強く対応して流れの中から大きく崩されたシーンはなかったものの、福島に後半だけで9本のCKを与えてゴールを脅かされた。
そこで最後の砦となったのが平尾。同17分の左CKでニアから流し込まれそうになったシュートを好セーブして勢いに乗ると、同41分に左CKのこぼれ球を中央から田中が狙ったミドルシュートに鋭く反応して枠外に弾き出す。終了直前のアディショナルタイムにも右CKからのDF大武峻のヘディングシュートを右に飛んでセーブした。そのポテンシャルの高さを評価して高校卒業段階で招き入れた逸材が、PK戦にもつれた県選手権決勝に続いて華々しくデビューを飾った。
平尾と柳下、柴田、安光のほかにも、終盤にはDF林堂眞やMF佐々木陽次、MF伊藤拓巳らも途中出場して、新庄戦に出場した選手たちが存在感を発揮。勝点3と多くの収穫を手にして次週の天皇杯1回戦へ向かう。
※ハイライト映像(J公式サイト)
前半21分にFKからDF柳下大樹が決めた先取点を守り切って今季6勝目を挙げた。
先週末の県選手権決勝・富山新庄戦でプロ初出場したばかりの19歳GK平尾駿輝がJリーグデビューし、好セーブで勝利に貢献した。
前節の相模原戦とは先発を3人変更。平尾のほか、出場停止のMF坪川潤之に代わってMF柴田壮介が今季初先発し、新庄戦では退場となったMF安光将作が左SBに入った。
福島が5-3-2の守備ブロックをつくって引き気味に入ったため、カターレも余裕をもってボールを保持して攻撃の時間をつくった。裏を狙う長めのボールを効果的に交えながら攻め込み、6分にMF松岡大智の左足クロスに左からFW吉平翼が飛び込んだのが最初のチャンス。21分に先取点を奪った。右サイドのFKに対し、福島は敵をゴールから遠ざける高いラインで守ろうとしたが、柳下がうまく裏に抜け出してMF末木裕也のキックに大外で合わせた。ボールはGKの頭上を越して対角の右隅へ。落下点までボールを追いながら半身になってヘディングを遠くまで飛ばしたファインプレーだった。
その後も押し気味に進め、34分には柳下のクロスにFW高橋駿太が頭で合わせたシュートがクロスバーを直撃した。
福島は左WBの田中康介が起点となり、インサイドハーフ柴圭汰との連係やDF鈴直樹の攻撃参加、FW長野星輝の裏への抜け出しなどで攻める。前半はカターレのアグレッシブな攻守に押されてやや元気がなかったが、ハーフタイムを境にペースをつかんだ。
後半10分を過ぎると福島のパス回しのテンポが上がってカターレは自陣から押し返せなくなった。粘り強く対応して流れの中から大きく崩されたシーンはなかったものの、福島に後半だけで9本のCKを与えてゴールを脅かされた。
そこで最後の砦となったのが平尾。同17分の左CKでニアから流し込まれそうになったシュートを好セーブして勢いに乗ると、同41分に左CKのこぼれ球を中央から田中が狙ったミドルシュートに鋭く反応して枠外に弾き出す。終了直前のアディショナルタイムにも右CKからのDF大武峻のヘディングシュートを右に飛んでセーブした。そのポテンシャルの高さを評価して高校卒業段階で招き入れた逸材が、PK戦にもつれた県選手権決勝に続いて華々しくデビューを飾った。
平尾と柳下、柴田、安光のほかにも、終盤にはDF林堂眞やMF佐々木陽次、MF伊藤拓巳らも途中出場して、新庄戦に出場した選手たちが存在感を発揮。勝点3と多くの収穫を手にして次週の天皇杯1回戦へ向かう。
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