カターレ通信2023

　天皇杯の県代表を決める県選手権決勝で富山新庄クラブと対戦する。新庄との決勝は３年連続。昨年は０－０のまま15分ハーフの延長戦まで勝負がもつれ、同後半８分にFWルイス・エンリケが決勝点を挙げてプロの面目を保った。
　新庄は元カターレのMF窪田良、DF松原優吉、DFルーカス・ダウベルマン、FW佐々木一輝、FW西晃佑をはじめとする昨季の主力がほぼ全員残っておりチームの完成度が上がっている。心して臨まなければならない。

　新庄は今年から元カターレGKの飯田健巳氏が理事長に就任。同じく鶴田達也氏が監督、元カターレスタッフで前理事長の和田勝氏がヘッドコーチを務める新体制で北信越リーグ初優勝、JFL昇格を目指している。
　昨年は窪田らの加入で戦力は上がったものの同リーグ１部８クラブ中の５位だった。今季はチームの成熟を図って昨季優勝のアルティスタ浅間や福井ユナイテッドFCといった強敵に挑む。
　第３節まで終了して１勝２分。ホーム開幕戦だった４月16日の第２節では、前藤枝のFW大石治寿やMF押谷祐樹、GK杉本拓也が加わった福井と１－１で引き分けている。現時点での仕上がりは昨年以上とみてよいだろう。
　福井戦のフォーメーションは［４-２-３-１］だった。窪田がボランチ、松原とダウベルマンがセンターバックに入り守りは堅実。テクニックのあるMF牛田敦也がトップ下に入り攻撃の中心になっており、ワントップは西。カターレアカデミー育ちで桃山学院大卒のMF桶川陽永はドリブル突破を持ち味とし、切り札として投入されるケースもある。さらに新戦力として前沼津のGK野村政孝、元盛岡で地元出身のMF井上丈が加わっている。

　カターレは４日のJ３第９節・相模原戦から中２日で迎える。負傷者を除くほぼすべての選手がリーグ戦出場を果たしている層の厚さを考えても、スタメンの入れ替えがあるだろう。なんら不安はなく、新たなメンバー構成によるパフォーマンスが楽しみだ。
　新庄を下せば、５月21日に天皇杯１回戦で石川県代表（７日実施の金沢学院大vs北陸大の勝者）と対戦。これを突破すると６月７日の同２回戦でJ１の京都が待つ。
　カターレは毎年のように一連のカップ戦をチームの活性化にうまく生かしてきた。今年もまずは新庄戦をしっかりモノにして一つずつ勝ち進みたい。

・富山新庄クラブ公式　https://tymshinjoclub.com
・北信越フットボールリーグ公式　https://www.hfl.jp

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