第4節 富山×長野 マッチレポート■13シーズンぶり3得点ドロー
- 2023/03/27
- 11:44
【第4節 富山3―3長野 ▽得点者:前半23分・大畑(富)、後半2分・山本、同6分・船橋、同15分・佐藤(以上長野)、同38分・シルバ、同42分・高橋(以上富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
冷たい雨が降り続く中、激しく点を取り合って引き分けた。カターレの「3△3」は2010年の最終戦だったJ2第38節・愛媛戦以来13年ぶり2度目。長野としても2度目で昨季第33節・今治戦以来だ。双方の選手たちの奮闘、サポーターの後押しによって、なかなかお目にかかれないスコアが刻まれた。
どちらも得点力の高さを示した半面、守りやゲーム運びの危うさを露呈した。既に大混戦の様相を呈している今季のJ3を勝ち抜くにはさらに力を付ける必要がある。次回の対戦はシーズンが終盤に入る9月23日の第28節に組まれている。
長野はいつもなら[3-6-1]の右WBに入る船橋勇真を左WBに置いた。推進力があり攻撃のキーマンである彼を、カターレの右SH松岡大智にぶつけて勢いを削ぐ狙いがあったようだ。
開始2分にロングボールのこぼれ球を拾った船橋がゴールに迫って攻防がスタート。カターレも7分に中盤でのボール奪取から左SB安光将作のスルーパスでFW吉平翼がGKと1対1になる好機をつくった。
ハードワークを徹底する富山×長野の一戦らしい球際の競り合いが続いて拮抗した展開だったが、23分にカターレがFKから先取点を挙げた。安光が左のタッチライン沿いに裏へ送ったボールをMFマテウス・レイリアが収めてFKを獲得。古巣戦のMF坪川潤之がキッカーを務め、ニアのDF大畑隆也が頭で流し込んだ。
カターレは得点後もプレスの出足を緩めず主導権を掌握。吉平、FW安藤由翔の前線での献身的なランニングが光り、長野にアンカー宮阪政樹からの組み立てを許さなかった。
しかし後半15分までに一気に3失点を喫する波乱が待っていた。
長野は開始1分半、船橋が早いタイミングでゴールマウスに向かって右足で送ったクロスをFW山本大貴が頭でわずかに触って流し込み同点に追い付く。同6分には押し上げていたカターレの最終ラインを山本がワンツーで右から突破し、下がりながら対応するDFとGKのあいだにグラウンダーのクロスを通して船橋が2点目。同15分にはFKのこぼれ球からMF佐藤祐太がミドルシュートを決めた。
カターレは選手交代を交えて流れを変えようとしたが、反撃態勢を固めることができない。同25分に長野のMF三田尚希のドリブルからPKを与えてしまった。
長野はDF秋山拓也がこのPKを上に外したのが痛い。命拾いしたカターレは同38分に右SB大山武蔵がドルブルで右からえぐってクロスを上げ、MFアルトゥール・シルバの3試合連続得点で1点差に迫る。同42分には選手交代に伴って左SBに移っていた坪川のクロスをペナルティーエリア内でシルバが収め、ラストパスをFW高橋駿太が蹴り込んで引き分けに持ち込んだ。
カターレの引き分けは昨年7月30日の第19節・いわき戦以来19試合ぶりで、小田切体制では初めて。引き分けの評価は常に分かれるところだが、今回については勝点1を拾った、もぎ取ったとみるのが妥当だろう。昨季は14勝3分8敗で、勝ち数で勝点を伸ばしたが今年はどうか。引き分けを勝ちに、負けを引き分け以上に変えていくしぶとさを次節以降もみせていきたい。
※手もとの資料でひと通り確認したところ、2014年に始まったJ3で「3△3」は今回のカターレ×長野が7試合目。双方が4得点以上挙げて引き分けになった試合はありませんでした。
※ハイライト映像(J公式サイト)
冷たい雨が降り続く中、激しく点を取り合って引き分けた。カターレの「3△3」は2010年の最終戦だったJ2第38節・愛媛戦以来13年ぶり2度目。長野としても2度目で昨季第33節・今治戦以来だ。双方の選手たちの奮闘、サポーターの後押しによって、なかなかお目にかかれないスコアが刻まれた。
どちらも得点力の高さを示した半面、守りやゲーム運びの危うさを露呈した。既に大混戦の様相を呈している今季のJ3を勝ち抜くにはさらに力を付ける必要がある。次回の対戦はシーズンが終盤に入る9月23日の第28節に組まれている。
長野はいつもなら[3-6-1]の右WBに入る船橋勇真を左WBに置いた。推進力があり攻撃のキーマンである彼を、カターレの右SH松岡大智にぶつけて勢いを削ぐ狙いがあったようだ。
開始2分にロングボールのこぼれ球を拾った船橋がゴールに迫って攻防がスタート。カターレも7分に中盤でのボール奪取から左SB安光将作のスルーパスでFW吉平翼がGKと1対1になる好機をつくった。
ハードワークを徹底する富山×長野の一戦らしい球際の競り合いが続いて拮抗した展開だったが、23分にカターレがFKから先取点を挙げた。安光が左のタッチライン沿いに裏へ送ったボールをMFマテウス・レイリアが収めてFKを獲得。古巣戦のMF坪川潤之がキッカーを務め、ニアのDF大畑隆也が頭で流し込んだ。
カターレは得点後もプレスの出足を緩めず主導権を掌握。吉平、FW安藤由翔の前線での献身的なランニングが光り、長野にアンカー宮阪政樹からの組み立てを許さなかった。
しかし後半15分までに一気に3失点を喫する波乱が待っていた。
長野は開始1分半、船橋が早いタイミングでゴールマウスに向かって右足で送ったクロスをFW山本大貴が頭でわずかに触って流し込み同点に追い付く。同6分には押し上げていたカターレの最終ラインを山本がワンツーで右から突破し、下がりながら対応するDFとGKのあいだにグラウンダーのクロスを通して船橋が2点目。同15分にはFKのこぼれ球からMF佐藤祐太がミドルシュートを決めた。
カターレは選手交代を交えて流れを変えようとしたが、反撃態勢を固めることができない。同25分に長野のMF三田尚希のドリブルからPKを与えてしまった。
長野はDF秋山拓也がこのPKを上に外したのが痛い。命拾いしたカターレは同38分に右SB大山武蔵がドルブルで右からえぐってクロスを上げ、MFアルトゥール・シルバの3試合連続得点で1点差に迫る。同42分には選手交代に伴って左SBに移っていた坪川のクロスをペナルティーエリア内でシルバが収め、ラストパスをFW高橋駿太が蹴り込んで引き分けに持ち込んだ。
カターレの引き分けは昨年7月30日の第19節・いわき戦以来19試合ぶりで、小田切体制では初めて。引き分けの評価は常に分かれるところだが、今回については勝点1を拾った、もぎ取ったとみるのが妥当だろう。昨季は14勝3分8敗で、勝ち数で勝点を伸ばしたが今年はどうか。引き分けを勝ちに、負けを引き分け以上に変えていくしぶとさを次節以降もみせていきたい。
※手もとの資料でひと通り確認したところ、2014年に始まったJ3で「3△3」は今回のカターレ×長野が7試合目。双方が4得点以上挙げて引き分けになった試合はありませんでした。
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