第34節 富山×鹿児島 マッチレポート■波瀾万丈。最後まで全力
- 2022/11/21
- 10:51
【第34節 富山2―4鹿児島 ▽得点者:前半15分・広瀬(鹿)、同31分・林堂(富)、同43分・マテウス(富)、後半4分・ロメロ(鹿)、同39分・薩川(鹿)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
ホームで最後に勝ちたいカターレと、昇格の可能性をわずかに残す鹿児島が気持ちのこもったアグレッシブなプレーを立ち上がりから展開した。鹿児島がGKを襲うクロスを次々と入れ、カターレは開始6分にFW安藤由翔が相手DF2人のあいだを割って突進し右ポスト直撃のシュートを放った。
先取点は鹿児島へ。前半15分、MF五領淳樹が左足で入れた右CKにキャプテンのDF広瀬健太がきれいに頭で合わせた。ゴールインしたボールをMF木出雄斗が抱えてセンターサークルに走る。2位・藤枝との得失点差15を少しでも詰めてやるという意欲を彼らはもっていた。直後にもカウンターでゴールに迫り、早めにリードを広げて大量得点を生むシチュエーションをつくりにかかった。
しかし、ここからカターレが盛り返した。追加点を狙って前からのプレスを継続する鹿児島をパスワークでかわしてペースをつかむ。アタッキングサードでの精度をやや欠いたものの攻め込む機会を増やしていった。同31分、DF林堂眞の縦パスでMF佐々木陽次が右から抜けてFKを獲得。このFKを佐々木が蹴り、走り込んだ林堂が高い打点で合わせて同点に追い付いた。
同38分に鹿児島の木出が右からのクロスに飛び込んだ際にGK齋藤和希と交錯して負傷して退く。
同43分にカターレはMF松岡大智からのスルーパスで左サイドバック神山京右が抜けてマイナスのクロスを供給し、こぼれ球をFWマテウス・レイリアが決めて逆転に成功。しかし、4分と掲示されたアディショナルタイムに安藤にこの日2枚目のイエローカードが出されて退場となる。鹿児島のDF岡本將成ともつれて倒れた際に、上にのしかかった岡本を押しのけようとして出した足が相手の太ももに当たった。
今季のカターレは警告数が少なく、ここまで反則ポイントがリーグ最少。試合中の退場も1試合もなかった。いつ発生してもおかしくないトラブルだが、この日は好ファイトが続いていただけに惜しまれる。11人対11人の勝負をもう少し見たかった。
数的不利のカターレが失点せずにどれだけ耐えられるかが焦点となったが、ハーフタイム明け早々の4分にプランは崩壊。右サイドから五領が右足で上げたクロスを頭で折り返され、MFロメロ・フランクが同点ゴールを決めた。
前半から鹿児島はGKに近いエリアに速いクロスを入れ誰かが触ればゴールというチャンスをつくっており、カターレはGK齋藤が処理に絡むケースが多かった。しかし、この場面ではGKの飛び出しにくい位置にクロスが入り、こぼれ球への反応も相手のほうが上回った。
カターレは自陣でボールを奪うとクリアせずにパスをつないで時間をつくろうと試みたが、同16分に相手に勝ち越し点を許した。鹿児島は右サイドで得たFKをまたも五領が、今度は左足で直接決めた。ゴールマウスに向かって流し込んだボールが人垣をすり抜けて左隅に決まった。
同31分に鹿児島は岡本が退場。前半に安藤が退場になった場面で彼にも警告が出されており、松岡を止めにいったタックルが遅れて2つめの警告をもらってしまった。
再び同じ人数での攻防となったが、カターレはこれまでの疲労もあって攻勢がかからない。同39分、鹿児島の左サイドバック薩川淳貴にドリブル突破から4点目を沈められて勝負が決まった。
鹿児島は藤枝の試合結果を確認したうえで、遠路足を運んだ大勢のサポーターにあいさつしシーズンを終えた。
カターレは6位で終了。通算19勝3分12敗でJ3降格後最多の勝点60をマークし、得点数も18年の54を上回る55に伸ばした。2位・藤枝に勝点7差、3位・鹿児島と4位・松本には同6差及ばなかった。
※ハイライト映像(J公式サイト)
ホームで最後に勝ちたいカターレと、昇格の可能性をわずかに残す鹿児島が気持ちのこもったアグレッシブなプレーを立ち上がりから展開した。鹿児島がGKを襲うクロスを次々と入れ、カターレは開始6分にFW安藤由翔が相手DF2人のあいだを割って突進し右ポスト直撃のシュートを放った。
先取点は鹿児島へ。前半15分、MF五領淳樹が左足で入れた右CKにキャプテンのDF広瀬健太がきれいに頭で合わせた。ゴールインしたボールをMF木出雄斗が抱えてセンターサークルに走る。2位・藤枝との得失点差15を少しでも詰めてやるという意欲を彼らはもっていた。直後にもカウンターでゴールに迫り、早めにリードを広げて大量得点を生むシチュエーションをつくりにかかった。
しかし、ここからカターレが盛り返した。追加点を狙って前からのプレスを継続する鹿児島をパスワークでかわしてペースをつかむ。アタッキングサードでの精度をやや欠いたものの攻め込む機会を増やしていった。同31分、DF林堂眞の縦パスでMF佐々木陽次が右から抜けてFKを獲得。このFKを佐々木が蹴り、走り込んだ林堂が高い打点で合わせて同点に追い付いた。
同38分に鹿児島の木出が右からのクロスに飛び込んだ際にGK齋藤和希と交錯して負傷して退く。
同43分にカターレはMF松岡大智からのスルーパスで左サイドバック神山京右が抜けてマイナスのクロスを供給し、こぼれ球をFWマテウス・レイリアが決めて逆転に成功。しかし、4分と掲示されたアディショナルタイムに安藤にこの日2枚目のイエローカードが出されて退場となる。鹿児島のDF岡本將成ともつれて倒れた際に、上にのしかかった岡本を押しのけようとして出した足が相手の太ももに当たった。
今季のカターレは警告数が少なく、ここまで反則ポイントがリーグ最少。試合中の退場も1試合もなかった。いつ発生してもおかしくないトラブルだが、この日は好ファイトが続いていただけに惜しまれる。11人対11人の勝負をもう少し見たかった。
数的不利のカターレが失点せずにどれだけ耐えられるかが焦点となったが、ハーフタイム明け早々の4分にプランは崩壊。右サイドから五領が右足で上げたクロスを頭で折り返され、MFロメロ・フランクが同点ゴールを決めた。
前半から鹿児島はGKに近いエリアに速いクロスを入れ誰かが触ればゴールというチャンスをつくっており、カターレはGK齋藤が処理に絡むケースが多かった。しかし、この場面ではGKの飛び出しにくい位置にクロスが入り、こぼれ球への反応も相手のほうが上回った。
カターレは自陣でボールを奪うとクリアせずにパスをつないで時間をつくろうと試みたが、同16分に相手に勝ち越し点を許した。鹿児島は右サイドで得たFKをまたも五領が、今度は左足で直接決めた。ゴールマウスに向かって流し込んだボールが人垣をすり抜けて左隅に決まった。
同31分に鹿児島は岡本が退場。前半に安藤が退場になった場面で彼にも警告が出されており、松岡を止めにいったタックルが遅れて2つめの警告をもらってしまった。
再び同じ人数での攻防となったが、カターレはこれまでの疲労もあって攻勢がかからない。同39分、鹿児島の左サイドバック薩川淳貴にドリブル突破から4点目を沈められて勝負が決まった。
鹿児島は藤枝の試合結果を確認したうえで、遠路足を運んだ大勢のサポーターにあいさつしシーズンを終えた。
カターレは6位で終了。通算19勝3分12敗でJ3降格後最多の勝点60をマークし、得点数も18年の54を上回る55に伸ばした。2位・藤枝に勝点7差、3位・鹿児島と4位・松本には同6差及ばなかった。
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