第33節 北九州×富山 マッチレポート■節目の試合で勝利もぎ取る
- 2022/11/14
- 09:58
【第33節 北九州1―2富山 ▽得点者:前半24分・マテウス・レイリア(富)、後半10分・上形(北)、同45+2分・林堂(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
「あきらめない姿勢を見せる」と誓ったカターレと、ホーム最終戦に燃える北九州が互いに最後までゴールを目指し、リーグ戦を締めくくるにふさわしい熱戦が展開された。勝ったのはカターレだ。苦しい時間をしのぎ、ラストチャンスと思われたFKからDF林堂眞がヘディングで決勝点を挙げた。
ともに攻守の切り替えがスピーディーで中盤での競り合いが多くなる。セカンドボールの回収が焦点となった。序盤はカターレがじりじりと前進し、守る時は低く構える北九州を押し込んだがそれも長くは続かなかった。
プレッシャーをかわして攻撃を構築する力は北九州がきょうは一枚上手だった。激しく寄せられても少し遠めの味方へパスを飛ばすなどして攻め込む機会を増やしていく。スペースに走り込む3人目にパスを合わせる連係が何度もはまってチャンスをつくり、前半17分にはペナルティーエリア右に進入したMF佐藤亮にFW前川大河が縦パスを入れて崩し、クロスにFW上形洋介が合わせたが決め切れなかった。
だが、先取点はカターレのほうに挙がった。同23分に敵陣中央で得たFKを林堂が直接狙って枠の右隅へ飛ばし、GKがセーブして右CKへ。この二次攻撃でMF松岡大智が右から左足でゴールマウスに向かって入れたクロスをFWマテウス・レイリアが頭で流し込んだ。
その後も北九州ペースは変わらなかったが、カターレも力を出し惜しみせずに高い位置からプレスをかけ続けて対抗。前半終了近くにはかなり押し込まれたがなんとか粘って1-0で折り返した。
カターレはハーフタイムを境に形勢の挽回を試みたが、後半10分に追い付かれた。北九州が右サイドを佐藤と前川の連係で崩し、角度のない位置からの前川のグラウンダーのクロスを上形がニアから押し込んだ。
ここからは北九州の押せ押せムードになり、カターレは何度も大きなピンチにさらされた。北九州は同26分に味方のクリアをつないで佐藤が右から抜けてシュートを放つがGK正面を突く。同28分にはMF藤川虎次朗がミドルシュートを放ち、カターレGK齋藤和希の好セーブに阻まれる。同32分には縦パスから3人がワンタッチでつなぎ、4人目のMF藤川虎次朗がフリーで左から狙う絶好機が訪れたがシュートが左に外れた。
カターレは残り10分を切って投入されたMF安光将作が同41分、こぼれ球を拾ってFW高橋駿太にラストパスを通して好機をつくったが、浮かせたシュートがGKに阻まれた。
第3節で対戦した時と同じく1-1で3分のアディショナルタイムに突入し、当時はCKから北九州に許した決勝点を今度はFKから奪い返して勝利をつかんだ。決めた林堂はこれが最後のチャンスだと考え、イチかバチかオフサイドぎりぎりのタイミングを狙って飛び込んだという。相手は敵をゴールから遠ざけるためペナルティーエリアのラインに一列に並ぶ守り方を選んだが、カターレがそれを上回り、GK手前に落ちるMF椎名伸志のキックに林堂が先に触ってゴールネットを揺らした。
北九州は退任する天野賢一のもと目指してきた攻撃的なサッカーをホーム最終戦で存分に披露した。決定力不足と終盤の失点といった課題も含め、今季を象徴するゲームになったようだ。次はカターレがホームで最終節を戦う。良くも悪くもこれまでの積み重ねが反映されるゲームになるだろう。昇格の望みをわずかにつないで乗り込んでくる鹿児島と好勝負を演じてシーズンを締めくくりたい。
カターレは今節をもって3位以下が確定した。J3での過去最高順位は2019年と21年の4位。現在は6位だが、まだ3位で終える可能性を残している。
※ハイライト映像(J公式サイト)
「あきらめない姿勢を見せる」と誓ったカターレと、ホーム最終戦に燃える北九州が互いに最後までゴールを目指し、リーグ戦を締めくくるにふさわしい熱戦が展開された。勝ったのはカターレだ。苦しい時間をしのぎ、ラストチャンスと思われたFKからDF林堂眞がヘディングで決勝点を挙げた。
ともに攻守の切り替えがスピーディーで中盤での競り合いが多くなる。セカンドボールの回収が焦点となった。序盤はカターレがじりじりと前進し、守る時は低く構える北九州を押し込んだがそれも長くは続かなかった。
プレッシャーをかわして攻撃を構築する力は北九州がきょうは一枚上手だった。激しく寄せられても少し遠めの味方へパスを飛ばすなどして攻め込む機会を増やしていく。スペースに走り込む3人目にパスを合わせる連係が何度もはまってチャンスをつくり、前半17分にはペナルティーエリア右に進入したMF佐藤亮にFW前川大河が縦パスを入れて崩し、クロスにFW上形洋介が合わせたが決め切れなかった。
だが、先取点はカターレのほうに挙がった。同23分に敵陣中央で得たFKを林堂が直接狙って枠の右隅へ飛ばし、GKがセーブして右CKへ。この二次攻撃でMF松岡大智が右から左足でゴールマウスに向かって入れたクロスをFWマテウス・レイリアが頭で流し込んだ。
その後も北九州ペースは変わらなかったが、カターレも力を出し惜しみせずに高い位置からプレスをかけ続けて対抗。前半終了近くにはかなり押し込まれたがなんとか粘って1-0で折り返した。
カターレはハーフタイムを境に形勢の挽回を試みたが、後半10分に追い付かれた。北九州が右サイドを佐藤と前川の連係で崩し、角度のない位置からの前川のグラウンダーのクロスを上形がニアから押し込んだ。
ここからは北九州の押せ押せムードになり、カターレは何度も大きなピンチにさらされた。北九州は同26分に味方のクリアをつないで佐藤が右から抜けてシュートを放つがGK正面を突く。同28分にはMF藤川虎次朗がミドルシュートを放ち、カターレGK齋藤和希の好セーブに阻まれる。同32分には縦パスから3人がワンタッチでつなぎ、4人目のMF藤川虎次朗がフリーで左から狙う絶好機が訪れたがシュートが左に外れた。
カターレは残り10分を切って投入されたMF安光将作が同41分、こぼれ球を拾ってFW高橋駿太にラストパスを通して好機をつくったが、浮かせたシュートがGKに阻まれた。
第3節で対戦した時と同じく1-1で3分のアディショナルタイムに突入し、当時はCKから北九州に許した決勝点を今度はFKから奪い返して勝利をつかんだ。決めた林堂はこれが最後のチャンスだと考え、イチかバチかオフサイドぎりぎりのタイミングを狙って飛び込んだという。相手は敵をゴールから遠ざけるためペナルティーエリアのラインに一列に並ぶ守り方を選んだが、カターレがそれを上回り、GK手前に落ちるMF椎名伸志のキックに林堂が先に触ってゴールネットを揺らした。
北九州は退任する天野賢一のもと目指してきた攻撃的なサッカーをホーム最終戦で存分に披露した。決定力不足と終盤の失点といった課題も含め、今季を象徴するゲームになったようだ。次はカターレがホームで最終節を戦う。良くも悪くもこれまでの積み重ねが反映されるゲームになるだろう。昇格の望みをわずかにつないで乗り込んでくる鹿児島と好勝負を演じてシーズンを締めくくりたい。
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