富山×秋田マッチレポート■ルーキーの殊勲で一歩踏み出すも道の険しさを知る
- 2015/03/16
- 02:18
【第1節 富山1-0秋田 得点者=後半33分、中西(富)】
終了まで残り15分を切ろうとしていた。カターレ富山は開始から押し気味だった。後半に入ってからは攻め続けている。だが、得点を決め切れない。少ないながらもピンチはあり、決定機もつくられていた。J2復帰を目指すなら、このような息苦しくなるような試合が続くのだろう。残り時間の戦いが今季のこれからを占うように思った。
直後にMF田中寛己が相手陣でボールを奪ってゴール前で4対3の好機をつくった。後半開始からハイプレスを続けてきたが攻守の切り替えや寄せのスピードは鈍っていない。同30分に投入されたFW村松知輝はすぐさま左サイドをドリブルで仕掛け、相手3人に囲まれながらも抜きにかかる。ファールで止められたものの果敢なアタックにスタンドが沸き、ムードが一気に高まった。そして同33分、MF大山俊輔のニアサイドを狙ったCKにルーキーのFW中西倫也が頭で合わせて待望の先制点が挙がった。
しかし、勝つのはやはり簡単ではない。終了間際に秋田が反撃し、MF半田武嗣のラストパスを受けたFWレオナルドがゴール正面から決定的なシュートを放つ。これがバーの内側に当たって弾かれ、辛くも逃げ切りに成功した。岸野靖之監督は「J1でもJ2でもJ3でも、勝つのは難しく大変だなとつくづく思った」。開幕戦を勝利で飾った意義は大きい。しかし、まだ一歩目を記したに過ぎず、道の険しさを思い知った。
カターレはDF日高拓磨がコンディション不良で欠場したため、キャンプで取り組んでいた[4-4-2]ではなく[3-4-2-1]のフォーメーションで臨んだ。1週前の練習試合で試行して好感触を得ており、秋田が[3-4-2-1]を採用するとの見立ても決断を後押ししたようだ。開始から高い位置でプレッシャーをかけてボールを回収し相手陣でプレー。前半25分にはMF北井佑季のシュートがゴール前にこぼれてMF大西容平が詰めたがGKに阻まれた。
懸念された緊張による動きの硬さは目立たなかったが、秋田の守備ブロックをなかなか崩すことができない。シュートに至る以前にボールを奪われて反撃に遭うケースが増えて同30分前後からは秋田ペースに。40分には右CKから決定機を迎え、こぼれ球をDF下田光平が至近距離から狙うがGK江角が体を張って阻止した。
ハーフタイムを挟んだ後半はカターレが再び前線からのプレスを強めて完全に主導権を掌握した。同6分に秋田の右サイド峯勇斗のクロスがレオナルドに合いかけてヒヤリとしたが、その後は次々とチャンスを創出。同16分に右サイドに大山が投入されて三上陽輔が前線に上がると攻撃に厚みが増し、同33分の得点に結実した。次節は初の開幕連勝を目指し、アウェイで鳥取と対戦する。
秋田は集中した守りを披露し、新任の間瀬秀一監督のチームづくりが順調に進んでいることがうかがえた。島川俊郎と熊谷達也のボランチコンビに安定感があり、サイドの峯、2列目の前山恭平らの突破力も印象的だった。間瀬監督は「第1節で富山と対戦できて良かった。中途半端な相手ではないので、これにより自分たちの立ち位置、やれること・やれないことがはっきりした。これがスタートになる」と話した。カターレが次に対戦する7月12日の第20節にはさらに手ごわくなっているに違いない。
終了まで残り15分を切ろうとしていた。カターレ富山は開始から押し気味だった。後半に入ってからは攻め続けている。だが、得点を決め切れない。少ないながらもピンチはあり、決定機もつくられていた。J2復帰を目指すなら、このような息苦しくなるような試合が続くのだろう。残り時間の戦いが今季のこれからを占うように思った。
直後にMF田中寛己が相手陣でボールを奪ってゴール前で4対3の好機をつくった。後半開始からハイプレスを続けてきたが攻守の切り替えや寄せのスピードは鈍っていない。同30分に投入されたFW村松知輝はすぐさま左サイドをドリブルで仕掛け、相手3人に囲まれながらも抜きにかかる。ファールで止められたものの果敢なアタックにスタンドが沸き、ムードが一気に高まった。そして同33分、MF大山俊輔のニアサイドを狙ったCKにルーキーのFW中西倫也が頭で合わせて待望の先制点が挙がった。
しかし、勝つのはやはり簡単ではない。終了間際に秋田が反撃し、MF半田武嗣のラストパスを受けたFWレオナルドがゴール正面から決定的なシュートを放つ。これがバーの内側に当たって弾かれ、辛くも逃げ切りに成功した。岸野靖之監督は「J1でもJ2でもJ3でも、勝つのは難しく大変だなとつくづく思った」。開幕戦を勝利で飾った意義は大きい。しかし、まだ一歩目を記したに過ぎず、道の険しさを思い知った。
カターレはDF日高拓磨がコンディション不良で欠場したため、キャンプで取り組んでいた[4-4-2]ではなく[3-4-2-1]のフォーメーションで臨んだ。1週前の練習試合で試行して好感触を得ており、秋田が[3-4-2-1]を採用するとの見立ても決断を後押ししたようだ。開始から高い位置でプレッシャーをかけてボールを回収し相手陣でプレー。前半25分にはMF北井佑季のシュートがゴール前にこぼれてMF大西容平が詰めたがGKに阻まれた。
懸念された緊張による動きの硬さは目立たなかったが、秋田の守備ブロックをなかなか崩すことができない。シュートに至る以前にボールを奪われて反撃に遭うケースが増えて同30分前後からは秋田ペースに。40分には右CKから決定機を迎え、こぼれ球をDF下田光平が至近距離から狙うがGK江角が体を張って阻止した。
ハーフタイムを挟んだ後半はカターレが再び前線からのプレスを強めて完全に主導権を掌握した。同6分に秋田の右サイド峯勇斗のクロスがレオナルドに合いかけてヒヤリとしたが、その後は次々とチャンスを創出。同16分に右サイドに大山が投入されて三上陽輔が前線に上がると攻撃に厚みが増し、同33分の得点に結実した。次節は初の開幕連勝を目指し、アウェイで鳥取と対戦する。
秋田は集中した守りを披露し、新任の間瀬秀一監督のチームづくりが順調に進んでいることがうかがえた。島川俊郎と熊谷達也のボランチコンビに安定感があり、サイドの峯、2列目の前山恭平らの突破力も印象的だった。間瀬監督は「第1節で富山と対戦できて良かった。中途半端な相手ではないので、これにより自分たちの立ち位置、やれること・やれないことがはっきりした。これがスタートになる」と話した。カターレが次に対戦する7月12日の第20節にはさらに手ごわくなっているに違いない。
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- テーマ:Jリーグ
- ジャンル:スポーツ
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