■小田切監督が就任。会見詳報
- 2022/09/23
- 15:47
カターレ富山は9月19日、シーズン途中での石﨑信弘監督の退任と、小田切道治ヘッドコーチの監督就任を発表した。
9月21日に開かれた小田切監督の就任会見の内容を詳報する。
●左伴繁雄社長あいさつと経緯説明
今季はJ2復帰という目標を掲げて戦ってきたが、前節を終えて昇格圏内の2位から勝点8差の5位であり、残り9試合で非常に厳しい状況となっている。ファン・サポーター、スポンサーのみなさんに心配をおかけしていることを申し訳なく思う。
この成績に重きを置いて判断し、石﨑監督が退任し、ヘッドコーチの小田切が監督に就くことになった。J2復帰のために会社として多くの血をだしながら、以前J2にいた時と同等以上のチーム人件費を割り当て、赤字を覚悟で出発した。ここに至ってまだ昇格圏内が遠い位置にいることを重くみた。フロント職員もJ2復帰のために、これまでにない高い目標に向けて毎日黙々とハードワークしてくれている。わたしと同様に監督もまたトップとして全権と責任を担っており、石﨑監督に退いていただけるように申し入れた。前節翌日の18日のトレーニングマッチ後に伝え、双方合意のうえで契約を解除させていただいた。
石﨑監督が2年弱で築いた90分戦える強靭なフィジカル・走力は財産であり、感謝すると同時にその指導力に敬意を表したい。また、今季は6連勝というクラブレコードを樹立し、同じくホームで10戦負けなしの記録が継続中だ。今季の目標がJ2復帰ではなかったら、このタイミングでの監督交代が適切なのか判断を悩むところであったと思う。残り9試合となり、新しい体制で、これまでの課題を改善しながら残り試合で2位以内に入っていくには、ぎりぎりのタイミングでもあったので決断した。
社長に就き、富山のみなさんとお付き合いする中で、その地元愛の強さを感じ、地元出身の選手、指導者を育てていかなければいけないという思いを強く抱いている。小田切については富山県出身者で初のJリーグ監督になるであろう候補者であり、その時がくればそれなり環境と盤石の体制を整えて船出させなければいけないと考えていたが、本人には火中の栗を拾う覚悟があり、彼の熱にかけてバトンを渡す決断をした。
まだシーズン中であり、戦術に関連したことはお話しできないが、彼はしっかりした処方箋を持っている。きょう午前の練習を見て変化に気づかれた記者の方もおられると思う。選手をずっと見てきて、コーチングスタッフとのコミュニケーションもよくできている。なにしろ熱のある男なので、そこを残り9試合で爆発させてもらたい。
「この期に及んで」との声はあるだろうが、選手も監督・スタッフも、わたしもフロント職員も、J2復帰を誰もあきらめてはいない。選手には「残り試合に全精力を傾けて戦っていこう」という話をわたしからも、小田切からも伝えている。この気持ちをメディアを通じてもファン・サポーターに届けていただき、1人でも多くの方にスタジアムに来ていただき、あるいはアウェイの地に来ていただいて一緒に戦っていただけたらと思う。
●小田切道治監督あいさつ
残り9試合でこの話をいただき、中途半端な気持ちではいけないと思った。(練習再開となる)きょうの朝、覚悟を決めてクラブハウスに来た。
誰ひとりあきらめることなく、残り9試合を1試合1試合、目の前のゲームに勝つこと。そこだけをミーティングで強調して練習に入った。初めてのことであり、自分自身がどこまでできるのか、どういう色を出していけるのかは分からないが、誰にも負けない熱いハートは持っている。まずはアウェイでの讃岐戦に勝利し、良いかたちでホームに戻り、そのまま勝ち続ける。それができるように頑張っていく。
<質疑応答>
Q:監督を引き受けるに当たっての気持ちは。
このような結果に至ったのは、いつも石﨑監督のそばにいた自分の責任が相当に大きいいと感じ、(監督就任を)二つ返事で引き受けるには至らなかった。しかし、富山で育ち、カターレができた時の喜び、自分が選手として関わって昇格した時の喜び、降格した時の悔しさをクラブにいてすべて見てきた中で、なんとか自分がカターレ富山をJ2に復帰させるんだという気持ちがあり決断した。
Q:チームの何を変えていかなければならないと考えているか。
経験のある選手も多い。変化に対してどう行動するか。その点は変えていかなくちゃいけないと思う。
Q:継続すべきところはどこか。
90分ハードワークして走り切るところ。そしてボールを奪いにいく守備。これは石﨑監督が築き上げたものであり、最大限に出していきたい。そこにプラスアルファして自分が何を提示していくかを考えて今週の試合に向けてやっていく。
Q:きょうのミーティングでは何を選手に伝えたのか。
継続していく部分については「こういうところを継続しよう」「その中で改善するべきなのはこういうところだよ」と映像を見せてきょうの練習に取り組んだ。もちろん一度伝えただけでできるものではない。「『チャレンジしない』はなしにしよう」、「チャレンジしてのミスはOKだよ。トライしてほしい」と伝えていた。
Q:練習初日の選手の様子をどう感じたか。
出だしはいつもより暗かった。自分も緊張していた。選手も緊張しているようだったので、雰囲気を変えたかった。自分もワイワイしながらやるのが好きなので、徐々に選手に伝えながらやったつもり。結果的に選手が声を出し、自分たちで良い雰囲気をつくってくれた。
Q:監督交代によって選手が浮足立つ可能性はあるのでは。試合まで時間がないがどうアプローチしていくつもりか。
この一戦の大事さを伝えながら進める。自分がしっかりしたものを提示し、それが選手が行動できる納得性のあるものならおのずとそこに向いてくれると思っている。そうやって目の前の試合に集中していきたい。
残り3日間。相手の攻撃、守備への対応方法の確認、コンディションづくりをして試合を迎えたい。
Q:残り9試合で2位と勝点8という状況をどうみているか。昇格のために必要な勝点はいくつだと考えるか。
大変厳しいとは思っている。崖っぷちと言える状況だと思う。
明確な数字を示すのは難しい。先を見るのではなく、目の前の一戦で勝点3を取ることにこだわっていきたい。
Q:目指す監督像は。
誰のようにという監督像はないが、厳しさ、柔らかさ、包容力のある人間、監督を目指していきたい。表現が的確かどうか分からないが、選手をどうすれば気持ち良くプレーさせてあげられるか。選手のことを考えながらグラウンドに立ち、指導していきたい。
Q:Jリーグで監督ができるS級ライセンスを2020年6月に取得した。
最初はJリーグの監督というところまで目はいっていなかったが、現役を退いて指導者をやっていくうちに、そこを目指したいと思うようになり取得させてもらった。受講中にさまざまな方との関わりがあり、自分のサッカー観だけではなく、いろんな人のサッカー観を学べた。監督という仕事に対し、自分がどう振舞うか、どうマネジメントしていくかがすごく大事だと学べて財産になっている。
札幌で1週間研修させてもらった時にはペトロビッチ監督と食事をしながら話す機会があり、そのサッカー観や人間性に触れて勉強になった。
Q:選手としてカターレがJリーグ昇格を決めたJFLの08年シーズンを選手として経験している。
最初は2つのチームが融合したのもあり、ぎくしゃくはしていた(苦笑)。仲が悪かったわけではないですよ。遠慮がちな部分があったのだと思う。そこからキャプテンの浜野を中心にミーティングを繰り返しながら良い方向へ進み、昇格につながった。
カターレで初めての試合の光景は今も目に浮かぶ。緊張するかもしれないと思っていたが、入場して振り向いたら1万人の観客でスタンドが埋まっていて、「富山の力はすごい。できたばかりのクラブにこれだけの観客が入るなんて」と思った。「みなさんの前で変なプレーはできないな」「やってやるぞ」と思ったのを覚えている。
Q:その当時の熱気を再現したいという気持ちがあるのでは。
もちろん。それはあります。
Q:残り試合で昇格を実現するために必要なものは何だろう。左伴社長は清水の社長時代に9連勝でJ1昇格を決めた経験がある。
(小田切監督)
一体感が重要。目標にどれだけ向かっていけるか。サッカーなのでミスは起こる。ミスをミスじゃないようにみんなでカバーする。そういう気持ちで、一体感をもって戦えたなら必ず目標は達成できると信じている。
(左伴社長)
確かに清水の時は最後9連勝してJ1に復帰した。当時とにかく毎日のように言い続けていたのは、1人でも多くの方にスタジアムに足を運んでいただくようにしようということ。先ほど小田切が言っていたように観客の力は大きい。
ホームゲームだけでなく、アウェイでもカターレのユニフォームを着たサポーターが応援してくれるのは大きい。わたしらフロント職員は1人でも多くの人に足を運んでいただけるようにお願いし続ける。
バスを降りてスタンドに多くの観客がいると選手も「よし」と気持ちが入る。1人でも多くの人に来ていただくことが、現場には追い風になる。横浜Fマリノスで年間チャンピオンになった時もゴール裏からの声援がなければ終了直前のあのゴールは生まれなかったなと思える試合は1、2試合どころじゃなかった。残りのホーム、アウェイゲームに1人でも多くの方に来ていただけるようにメッセ―ジを出し続ける。
Q:ホームでの好成績に対し、アウェイで負け越している。原因を特定するのは難しいと思うが、考えを聞かせてほしい。
(小田切監督)
はっきりした原因が分からない状況だが、移動距離が長く身体的なものもある。選手に伝えていきたいのは、これまでとは違う準備を心掛けてほしいということ。同じだと同じ結果を招きかねない。そういったところは伝えながら、移動の合間やホテルでの過ごし方をはじめ徐々に見直せたらと思っている。もちろん理由はそれだけではないと思う。何らかのきっかけも必要なのかもしれないが、それが何かは今のところ明確ではない。
(左伴社長)
カターレはバス移動が多い。上のカテゴリーの環境を知っているので、移動方法などの改善には努めてきたつもり。これは想像の域を脱しないが、ホームではスタジアムへの到着からサポーターが出迎えてくれるなど、知らず知らずのうちに心の準備ができて戦闘モードがつくりあげられる。アウェイだとホームのようにテンションを上げていくアクセントが少ない。会社としてもそういった雰囲気づくりで何らかのテコ入れができたらよいと考えている。

9月21日に開かれた小田切監督の就任会見の内容を詳報する。
●左伴繁雄社長あいさつと経緯説明
今季はJ2復帰という目標を掲げて戦ってきたが、前節を終えて昇格圏内の2位から勝点8差の5位であり、残り9試合で非常に厳しい状況となっている。ファン・サポーター、スポンサーのみなさんに心配をおかけしていることを申し訳なく思う。
この成績に重きを置いて判断し、石﨑監督が退任し、ヘッドコーチの小田切が監督に就くことになった。J2復帰のために会社として多くの血をだしながら、以前J2にいた時と同等以上のチーム人件費を割り当て、赤字を覚悟で出発した。ここに至ってまだ昇格圏内が遠い位置にいることを重くみた。フロント職員もJ2復帰のために、これまでにない高い目標に向けて毎日黙々とハードワークしてくれている。わたしと同様に監督もまたトップとして全権と責任を担っており、石﨑監督に退いていただけるように申し入れた。前節翌日の18日のトレーニングマッチ後に伝え、双方合意のうえで契約を解除させていただいた。
石﨑監督が2年弱で築いた90分戦える強靭なフィジカル・走力は財産であり、感謝すると同時にその指導力に敬意を表したい。また、今季は6連勝というクラブレコードを樹立し、同じくホームで10戦負けなしの記録が継続中だ。今季の目標がJ2復帰ではなかったら、このタイミングでの監督交代が適切なのか判断を悩むところであったと思う。残り9試合となり、新しい体制で、これまでの課題を改善しながら残り試合で2位以内に入っていくには、ぎりぎりのタイミングでもあったので決断した。
社長に就き、富山のみなさんとお付き合いする中で、その地元愛の強さを感じ、地元出身の選手、指導者を育てていかなければいけないという思いを強く抱いている。小田切については富山県出身者で初のJリーグ監督になるであろう候補者であり、その時がくればそれなり環境と盤石の体制を整えて船出させなければいけないと考えていたが、本人には火中の栗を拾う覚悟があり、彼の熱にかけてバトンを渡す決断をした。
まだシーズン中であり、戦術に関連したことはお話しできないが、彼はしっかりした処方箋を持っている。きょう午前の練習を見て変化に気づかれた記者の方もおられると思う。選手をずっと見てきて、コーチングスタッフとのコミュニケーションもよくできている。なにしろ熱のある男なので、そこを残り9試合で爆発させてもらたい。
「この期に及んで」との声はあるだろうが、選手も監督・スタッフも、わたしもフロント職員も、J2復帰を誰もあきらめてはいない。選手には「残り試合に全精力を傾けて戦っていこう」という話をわたしからも、小田切からも伝えている。この気持ちをメディアを通じてもファン・サポーターに届けていただき、1人でも多くの方にスタジアムに来ていただき、あるいはアウェイの地に来ていただいて一緒に戦っていただけたらと思う。
●小田切道治監督あいさつ
残り9試合でこの話をいただき、中途半端な気持ちではいけないと思った。(練習再開となる)きょうの朝、覚悟を決めてクラブハウスに来た。
誰ひとりあきらめることなく、残り9試合を1試合1試合、目の前のゲームに勝つこと。そこだけをミーティングで強調して練習に入った。初めてのことであり、自分自身がどこまでできるのか、どういう色を出していけるのかは分からないが、誰にも負けない熱いハートは持っている。まずはアウェイでの讃岐戦に勝利し、良いかたちでホームに戻り、そのまま勝ち続ける。それができるように頑張っていく。
<質疑応答>
Q:監督を引き受けるに当たっての気持ちは。
このような結果に至ったのは、いつも石﨑監督のそばにいた自分の責任が相当に大きいいと感じ、(監督就任を)二つ返事で引き受けるには至らなかった。しかし、富山で育ち、カターレができた時の喜び、自分が選手として関わって昇格した時の喜び、降格した時の悔しさをクラブにいてすべて見てきた中で、なんとか自分がカターレ富山をJ2に復帰させるんだという気持ちがあり決断した。
Q:チームの何を変えていかなければならないと考えているか。
経験のある選手も多い。変化に対してどう行動するか。その点は変えていかなくちゃいけないと思う。
Q:継続すべきところはどこか。
90分ハードワークして走り切るところ。そしてボールを奪いにいく守備。これは石﨑監督が築き上げたものであり、最大限に出していきたい。そこにプラスアルファして自分が何を提示していくかを考えて今週の試合に向けてやっていく。
Q:きょうのミーティングでは何を選手に伝えたのか。
継続していく部分については「こういうところを継続しよう」「その中で改善するべきなのはこういうところだよ」と映像を見せてきょうの練習に取り組んだ。もちろん一度伝えただけでできるものではない。「『チャレンジしない』はなしにしよう」、「チャレンジしてのミスはOKだよ。トライしてほしい」と伝えていた。
Q:練習初日の選手の様子をどう感じたか。
出だしはいつもより暗かった。自分も緊張していた。選手も緊張しているようだったので、雰囲気を変えたかった。自分もワイワイしながらやるのが好きなので、徐々に選手に伝えながらやったつもり。結果的に選手が声を出し、自分たちで良い雰囲気をつくってくれた。
Q:監督交代によって選手が浮足立つ可能性はあるのでは。試合まで時間がないがどうアプローチしていくつもりか。
この一戦の大事さを伝えながら進める。自分がしっかりしたものを提示し、それが選手が行動できる納得性のあるものならおのずとそこに向いてくれると思っている。そうやって目の前の試合に集中していきたい。
残り3日間。相手の攻撃、守備への対応方法の確認、コンディションづくりをして試合を迎えたい。
Q:残り9試合で2位と勝点8という状況をどうみているか。昇格のために必要な勝点はいくつだと考えるか。
大変厳しいとは思っている。崖っぷちと言える状況だと思う。
明確な数字を示すのは難しい。先を見るのではなく、目の前の一戦で勝点3を取ることにこだわっていきたい。
Q:目指す監督像は。
誰のようにという監督像はないが、厳しさ、柔らかさ、包容力のある人間、監督を目指していきたい。表現が的確かどうか分からないが、選手をどうすれば気持ち良くプレーさせてあげられるか。選手のことを考えながらグラウンドに立ち、指導していきたい。
Q:Jリーグで監督ができるS級ライセンスを2020年6月に取得した。
最初はJリーグの監督というところまで目はいっていなかったが、現役を退いて指導者をやっていくうちに、そこを目指したいと思うようになり取得させてもらった。受講中にさまざまな方との関わりがあり、自分のサッカー観だけではなく、いろんな人のサッカー観を学べた。監督という仕事に対し、自分がどう振舞うか、どうマネジメントしていくかがすごく大事だと学べて財産になっている。
札幌で1週間研修させてもらった時にはペトロビッチ監督と食事をしながら話す機会があり、そのサッカー観や人間性に触れて勉強になった。
Q:選手としてカターレがJリーグ昇格を決めたJFLの08年シーズンを選手として経験している。
最初は2つのチームが融合したのもあり、ぎくしゃくはしていた(苦笑)。仲が悪かったわけではないですよ。遠慮がちな部分があったのだと思う。そこからキャプテンの浜野を中心にミーティングを繰り返しながら良い方向へ進み、昇格につながった。
カターレで初めての試合の光景は今も目に浮かぶ。緊張するかもしれないと思っていたが、入場して振り向いたら1万人の観客でスタンドが埋まっていて、「富山の力はすごい。できたばかりのクラブにこれだけの観客が入るなんて」と思った。「みなさんの前で変なプレーはできないな」「やってやるぞ」と思ったのを覚えている。
Q:その当時の熱気を再現したいという気持ちがあるのでは。
もちろん。それはあります。
Q:残り試合で昇格を実現するために必要なものは何だろう。左伴社長は清水の社長時代に9連勝でJ1昇格を決めた経験がある。
(小田切監督)
一体感が重要。目標にどれだけ向かっていけるか。サッカーなのでミスは起こる。ミスをミスじゃないようにみんなでカバーする。そういう気持ちで、一体感をもって戦えたなら必ず目標は達成できると信じている。
(左伴社長)
確かに清水の時は最後9連勝してJ1に復帰した。当時とにかく毎日のように言い続けていたのは、1人でも多くの方にスタジアムに足を運んでいただくようにしようということ。先ほど小田切が言っていたように観客の力は大きい。
ホームゲームだけでなく、アウェイでもカターレのユニフォームを着たサポーターが応援してくれるのは大きい。わたしらフロント職員は1人でも多くの人に足を運んでいただけるようにお願いし続ける。
バスを降りてスタンドに多くの観客がいると選手も「よし」と気持ちが入る。1人でも多くの人に来ていただくことが、現場には追い風になる。横浜Fマリノスで年間チャンピオンになった時もゴール裏からの声援がなければ終了直前のあのゴールは生まれなかったなと思える試合は1、2試合どころじゃなかった。残りのホーム、アウェイゲームに1人でも多くの方に来ていただけるようにメッセ―ジを出し続ける。
Q:ホームでの好成績に対し、アウェイで負け越している。原因を特定するのは難しいと思うが、考えを聞かせてほしい。
(小田切監督)
はっきりした原因が分からない状況だが、移動距離が長く身体的なものもある。選手に伝えていきたいのは、これまでとは違う準備を心掛けてほしいということ。同じだと同じ結果を招きかねない。そういったところは伝えながら、移動の合間やホテルでの過ごし方をはじめ徐々に見直せたらと思っている。もちろん理由はそれだけではないと思う。何らかのきっかけも必要なのかもしれないが、それが何かは今のところ明確ではない。
(左伴社長)
カターレはバス移動が多い。上のカテゴリーの環境を知っているので、移動方法などの改善には努めてきたつもり。これは想像の域を脱しないが、ホームではスタジアムへの到着からサポーターが出迎えてくれるなど、知らず知らずのうちに心の準備ができて戦闘モードがつくりあげられる。アウェイだとホームのようにテンションを上げていくアクセントが少ない。会社としてもそういった雰囲気づくりで何らかのテコ入れができたらよいと考えている。

- 関連記事