第23節 富山×福島 マッチレポート■辛くも逃げ切る
- 2022/09/04
- 19:19
【第23節 富山3―2福島 ▽得点者:前半6分・川西(富)、同27分・川西(富)、同29分・大山(富)、後半19分・長野(福)、同32分・森(福)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
前半の鮮やかなゴールラッシュから一転して後半は福島の猛反撃を食らったが何とかしのぎ切って勝点3を加算。ホームでの負けなしが第7節から連続9試合(8勝1分)となり、昨季の第2~18節(6勝3分)にマークしたクラブ記録に並んだ。
カターレは前節から先発を4人入れ替え、チームが「原点」と位置付ける、高い位置から積極的にボールを奪いにいくスタイルで最初から飛ばした。これが見事に的中し、開始6分にハイプレスで福島のパスミスを誘ってFW川西翔太が先取点を挙げた。福島の右センターバックがサイドチェンジを狙ったパスが短くなったところを、MF松本雄真がワンタッチで縦に送り、川西もワンタッチで蹴り込んだ。
連動したプレスでボールを奪い、攻撃では選手とボールが前へ前へと動くカターレの時間が続き、27分にも敵陣左でMF安藤由翔が相手に寄せてパスをブロックしたのが起点となり追加点を奪取。こぼれた球がちょうどペナルティーエリア左の川西に渡り、相手DFを交わしながら放ったシュートがゴール右上に決まった。
直後の29分には2失点目に絡んだ相手選手の背後を狙った安藤がDF林堂眞のロングパスで左から抜け出してクロスを供給。逆サイドから走り込んだMF大山武蔵がワンタッチで枠内に飛ばしてリードを3点に広げた。2017~19年にC大阪に在籍した大山はこれがJリーグ初得点。
福島は後半11分、切り札的な存在であるFW長野星輝とFW森晃太を投入。2人は4日前の第20節・相模原でも後半から起用され、ともに得点を挙げていた。ボールを動かしながら攻勢を強める福島に対し、カターレは後半も前からのプレスを敢行して抵抗していたが、この交代をきっかけに均衡が崩れた。前半から走り回った疲れも出始め、ドリブルが切れる森と、機動力とシュート力が光る長野の勢いを止め切れなかった。
同19分に森の縦パスをペナルティーエリア左に走り込みながら受けた長野が右足を振り切って1点を返す。同32分には再び森から長野へのパスでペナルティーエリアに攻め込み、一旦失ったボールを奪い返した森がゴール前の密集の手前からグラウンダーのミドルシュートを放って2点目。GK山田元気の正面を突いたがボールの勢いがまさって両手をすり抜けゴールラインを割った。
カターレは追加の6分を含めた残り時間を必死の守りで耐えて勝利を手にしたが、3点リードがふいになっていてもおかしくなかった。福島の服部年宏監督が「前半のうちに1点、もしくは後半10分ぐらいまでに1点取れたらひっくり返すまでの勢いが出せるんじゃないかと思っていた。1点目を取るのが遅かったのと、いくつもチャンスがあったのに決め切れなかったのが敗因」と振り返っている。
一方のカターレにもさらに追加点を奪うチャンスがあった。ショートカウンターでゴールに迫れそうな良いかたちでのボール奪取が得点シーン以外にも何度もあったが、プレッシングにかなりのパワーを費やしているぶん攻めに転じてからの精度を欠いた。90分単位で考えるとやはり福島との実力差は紙一重だった。3連戦の疲れも感じさせず最後まで勝負をあきらめなかった福島にカターレのファンからも大きな拍手が送られた。
リーグ戦は全34試合の3分の2を終えて残り11試合。これからも勝点を約束された試合はひとつもない。一つひとつ勝ち進んでいきたい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
前半の鮮やかなゴールラッシュから一転して後半は福島の猛反撃を食らったが何とかしのぎ切って勝点3を加算。ホームでの負けなしが第7節から連続9試合(8勝1分)となり、昨季の第2~18節(6勝3分)にマークしたクラブ記録に並んだ。
カターレは前節から先発を4人入れ替え、チームが「原点」と位置付ける、高い位置から積極的にボールを奪いにいくスタイルで最初から飛ばした。これが見事に的中し、開始6分にハイプレスで福島のパスミスを誘ってFW川西翔太が先取点を挙げた。福島の右センターバックがサイドチェンジを狙ったパスが短くなったところを、MF松本雄真がワンタッチで縦に送り、川西もワンタッチで蹴り込んだ。
連動したプレスでボールを奪い、攻撃では選手とボールが前へ前へと動くカターレの時間が続き、27分にも敵陣左でMF安藤由翔が相手に寄せてパスをブロックしたのが起点となり追加点を奪取。こぼれた球がちょうどペナルティーエリア左の川西に渡り、相手DFを交わしながら放ったシュートがゴール右上に決まった。
直後の29分には2失点目に絡んだ相手選手の背後を狙った安藤がDF林堂眞のロングパスで左から抜け出してクロスを供給。逆サイドから走り込んだMF大山武蔵がワンタッチで枠内に飛ばしてリードを3点に広げた。2017~19年にC大阪に在籍した大山はこれがJリーグ初得点。
福島は後半11分、切り札的な存在であるFW長野星輝とFW森晃太を投入。2人は4日前の第20節・相模原でも後半から起用され、ともに得点を挙げていた。ボールを動かしながら攻勢を強める福島に対し、カターレは後半も前からのプレスを敢行して抵抗していたが、この交代をきっかけに均衡が崩れた。前半から走り回った疲れも出始め、ドリブルが切れる森と、機動力とシュート力が光る長野の勢いを止め切れなかった。
同19分に森の縦パスをペナルティーエリア左に走り込みながら受けた長野が右足を振り切って1点を返す。同32分には再び森から長野へのパスでペナルティーエリアに攻め込み、一旦失ったボールを奪い返した森がゴール前の密集の手前からグラウンダーのミドルシュートを放って2点目。GK山田元気の正面を突いたがボールの勢いがまさって両手をすり抜けゴールラインを割った。
カターレは追加の6分を含めた残り時間を必死の守りで耐えて勝利を手にしたが、3点リードがふいになっていてもおかしくなかった。福島の服部年宏監督が「前半のうちに1点、もしくは後半10分ぐらいまでに1点取れたらひっくり返すまでの勢いが出せるんじゃないかと思っていた。1点目を取るのが遅かったのと、いくつもチャンスがあったのに決め切れなかったのが敗因」と振り返っている。
一方のカターレにもさらに追加点を奪うチャンスがあった。ショートカウンターでゴールに迫れそうな良いかたちでのボール奪取が得点シーン以外にも何度もあったが、プレッシングにかなりのパワーを費やしているぶん攻めに転じてからの精度を欠いた。90分単位で考えるとやはり福島との実力差は紙一重だった。3連戦の疲れも感じさせず最後まで勝負をあきらめなかった福島にカターレのファンからも大きな拍手が送られた。
リーグ戦は全34試合の3分の2を終えて残り11試合。これからも勝点を約束された試合はひとつもない。一つひとつ勝ち進んでいきたい。
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