第17節 富山×八戸 マッチレポート■後半に底力。切り札の2発で逆転勝ち
- 2022/07/16
- 16:54
【第17節 富山2―1八戸 ▽得点者:前半42分・山田(八)、後半21分・大野(富)、同33分・大野(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
前節と同じ1点を追う苦しい展開となったが底力をみせて逆転勝ちを収めた。6月のベストゴール賞を獲得したばかりのFW大野耀平が途中出場で2得点を挙げてヒーローに。この日唯一のJリーグの試合でその名はさらに高まったはずだ。
ホームでの連勝をクラブ新記録の「6」に伸ばし、勢いに乗って次節からの後半戦に突入する。
試合後の会見で石﨑信弘監督は前半の出来の悪さに苦言を呈した。多くのシーンでプレーが消極的に感じたという。ただ、相手の八戸側もカターレ対策を練っていた。今季14試合に先発しているFW萱沼優聖をベンチに置き、スピードタイプの島田拓海と佐藤碧をツートップに起用。カターレのハイプレスを回避しつつ、これまでよりも早めに前線に入れて攻めた。敵陣でスローインを得ると、右ならMF相田勇樹、左ならMF山田尚幸がロングスローを入れ、ゴール前に待ち構える身長186㎝のDF藤井航大らがカターレの守りに圧力をかけた。
これによって双方が縦にボールを送り合って落ち着かないまま時計が進む。それぞれシュートチャンスはつくっていたが最後の精度を欠いた。
しかし、このまま折り返すかと思われた前半41分、八戸がベテラン山田の鮮やかなミドルシュートで均衡を破った。左スローインからの流れで佐藤碧がペナルティーエリア左から強いシュートを放ち、そのこぼれ球を中央からゴール右上に蹴り込んだ。山田の得点は秋田在籍時の2019年6月23日のJ3第13節・熊本戦以来で4点目。
カターレは前半終了直前の右CKで決定的なシーンをつくるもファーに飛び込んだDF鎌田翔雅のシュートが上に外れた。
石﨑監督は反撃に転じるためハーフタイムにMF末木裕也とFW松岡大智を投入した。これまではFW高橋駿太を入れるとともにフォーメーションを[3-5-2]から[3-4-3]にするのが点を取りたい時のお決まりのパターンだったが今回は違った。[3-5-2]のままアンカーの末木を中心に中盤からしっかり組み立てて崩す狙いがあったという。
入りからプレッシャーを強め連続攻撃を仕掛ける。MF安藤由翔がカットインからさらにゴール前に出ていくダイナミックな動きが目を引いた。後半8分、12分にカウンターを食らってヒヤリとする場面があったが、これをしのいだのが大きかった。
同13分に大野が投入されたあたりから相手の足が止まり始め、高い位置でボールを回せるようになる。シャドウに入った松岡が持ち味とするドリブルを生かしたサイド突破やボールキープで起点となった。
同21分、スローインを受けて右から松岡が入れたクロスを大野がヘディングで流し込み同点。同33分、相手ゴールキックをセンターライン付近で拾ったDF今瀬淳也がボールを運び、MF川西翔太からのスルーパスを大野がワンタッチで決めて逆転に成功した。どちらもリスタートからの素早い攻めから生まれたゴールだった。八戸の山田は「サイドに振られて走らされた。繰り返されることできつくなり注意力が散漫になったところを突かれた」と振り返る。相手の守りの隙を逃さなかった。
八戸は冷涼な地元との暑さの違いもあってか終盤にやや運動量が落ちた。これで昨季から続いているアウェイでの勝ちなしが14試合に伸びてJ3過去最長になった。
※ハイライト映像(J公式サイト)
前節と同じ1点を追う苦しい展開となったが底力をみせて逆転勝ちを収めた。6月のベストゴール賞を獲得したばかりのFW大野耀平が途中出場で2得点を挙げてヒーローに。この日唯一のJリーグの試合でその名はさらに高まったはずだ。
ホームでの連勝をクラブ新記録の「6」に伸ばし、勢いに乗って次節からの後半戦に突入する。
試合後の会見で石﨑信弘監督は前半の出来の悪さに苦言を呈した。多くのシーンでプレーが消極的に感じたという。ただ、相手の八戸側もカターレ対策を練っていた。今季14試合に先発しているFW萱沼優聖をベンチに置き、スピードタイプの島田拓海と佐藤碧をツートップに起用。カターレのハイプレスを回避しつつ、これまでよりも早めに前線に入れて攻めた。敵陣でスローインを得ると、右ならMF相田勇樹、左ならMF山田尚幸がロングスローを入れ、ゴール前に待ち構える身長186㎝のDF藤井航大らがカターレの守りに圧力をかけた。
これによって双方が縦にボールを送り合って落ち着かないまま時計が進む。それぞれシュートチャンスはつくっていたが最後の精度を欠いた。
しかし、このまま折り返すかと思われた前半41分、八戸がベテラン山田の鮮やかなミドルシュートで均衡を破った。左スローインからの流れで佐藤碧がペナルティーエリア左から強いシュートを放ち、そのこぼれ球を中央からゴール右上に蹴り込んだ。山田の得点は秋田在籍時の2019年6月23日のJ3第13節・熊本戦以来で4点目。
カターレは前半終了直前の右CKで決定的なシーンをつくるもファーに飛び込んだDF鎌田翔雅のシュートが上に外れた。
石﨑監督は反撃に転じるためハーフタイムにMF末木裕也とFW松岡大智を投入した。これまではFW高橋駿太を入れるとともにフォーメーションを[3-5-2]から[3-4-3]にするのが点を取りたい時のお決まりのパターンだったが今回は違った。[3-5-2]のままアンカーの末木を中心に中盤からしっかり組み立てて崩す狙いがあったという。
入りからプレッシャーを強め連続攻撃を仕掛ける。MF安藤由翔がカットインからさらにゴール前に出ていくダイナミックな動きが目を引いた。後半8分、12分にカウンターを食らってヒヤリとする場面があったが、これをしのいだのが大きかった。
同13分に大野が投入されたあたりから相手の足が止まり始め、高い位置でボールを回せるようになる。シャドウに入った松岡が持ち味とするドリブルを生かしたサイド突破やボールキープで起点となった。
同21分、スローインを受けて右から松岡が入れたクロスを大野がヘディングで流し込み同点。同33分、相手ゴールキックをセンターライン付近で拾ったDF今瀬淳也がボールを運び、MF川西翔太からのスルーパスを大野がワンタッチで決めて逆転に成功した。どちらもリスタートからの素早い攻めから生まれたゴールだった。八戸の山田は「サイドに振られて走らされた。繰り返されることできつくなり注意力が散漫になったところを突かれた」と振り返る。相手の守りの隙を逃さなかった。
八戸は冷涼な地元との暑さの違いもあってか終盤にやや運動量が落ちた。これで昨季から続いているアウェイでの勝ちなしが14試合に伸びてJ3過去最長になった。
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