第16節 松本×富山 マッチレポート■8試合ぶり黒星。今季初めて無得点に終わる
- 2022/07/11
- 11:50
【第16節 松本1―0富山 ▽得点者:前半20分・常田(松)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
前半にCKから奪われた1点を最後まで取り返せず0-1で敗れた。黒星は5月5日の第8節・鹿児島戦以来8試合ぶり。昨年の最終節から継続してきた連続試合得点のクラブ記録も「16」でストップ。4位から5位に後退し、昇格圏内の2位が少し遠のいた。
カターレ、松本とも守備が堅く、先取点を挙げたほうが勝利に大きく近づくとみられていた。その1点が松本の強みとするセットプレーから前半20分に生まれ、その後はカターレがボールを持ちながら攻めたが無得点に終わった。結果だけみると想定範囲での決着で、0-0の状況が続いていればカターレにも勝機はあっただろう。
だが、松本側に立てば狙い通りの完勝とみることもできる。この日1本目のCKでリードし、相手には決定機と呼べるほどのチャンスを与えなかった。彼ららしい隙のないゲーム運びだった。また、FW横山歩夢を中心とするカウンターアタックだけをみても選手の能力とプレー精度の高さは明らか。横山のドリブル突破など前線のスピードと個人技だけでなく、そこに合わせるパスも正確だった。カターレは攻撃途中のボールロストから一気に自ゴールを脅かされる場面が多く、反撃態勢をなかなか固められなかった。
松本との次の対戦はリーグ最終盤の第32節(11月6日)に組まれている。ホームでやり返すためにはそれまでにチーム力を1つも2つも上げなければならないだろう
カターレの立ち上がりは悪くなかった。高い位置からプレッシャーをかけ、11分にFW吉平翼がボール奪取から仕掛けてFKを得るなどペースをつかみかけていた。16分にはオフサイドではあったが、CKの二次攻撃からDF林堂眞がゴールネットを揺らすシーンもあった。
対する松本は19分、自陣からのロングカウンターでMF外山凌が抜け出してチャンスをつくり、右CKを獲得。ここから先取点を奪った。キックをニアで触り、ファーに流れたところをFW菊井悠介がグラウンダーのミドルで狙う。GKがセーブしたこぼれ球を待ち構えていたDF常田克人が押し込んだ。
これに先立って13分にも松本はロングカウンターから横山がドリブルでゴールに迫っており、これが伏線だった。失点後もカターレは松本のカウンターによって何度もピンチに陥った。それでも体を張ったギリギリの対応で追加点を許さなかったところに今のカターレらしさが表れていたが、その鋭さは予想を上回っていた。石﨑信弘監督は「攻撃にしろ、ディフェンスにしろミスが多過ぎた。相手の裏へのアクションを注意して備えてきたが、前の2人にあまりにも走られ過ぎて良い状態でのディフェンスができなかった」と振り返っている。
8試合ぶりに追い掛ける展開になったカターレはMF川西翔太がトップから中盤まで落ちて[3-4-3]のような形でボールを保持しながら攻略の糸口を探る。ハーフタイムにはFW高橋駿太とMF末木裕也を入れて攻撃的な布陣に。後半8分、敵陣でボールを3人がかりで奪い、左ウイングバック松本雄真がドリブルで仕掛けてシュートを放った。
FWマテウス・レイリアを同16分、FWルイス・エンリケを同35分に入れ、今季初めてブラジル籍FW2人がそろってピッチに立つ。同44分には8試合ぶりの復帰となる元松本のMF椎名伸志を投入して同点を目指した。
反撃ムードが高まったのは残り20分を過ぎてからだった。高橋が裏へのアクションを繰り返したのも奏功して下がり気味となった松本を攻め、同28分にペナルティーエリア左に切り込んだマテウスのパスを高橋がワンタッチシュートで狙う。仕掛けてはボールを回収する懸命な攻めが実り、アディショナルタイムにこの日一番のチャンスを創出。椎名とマテウスのキープを起点に高橋が右からクロスを送り、エンリケを経由して川西がシュートを放つ。椎名が触ってコースを変えたが相手GKビクトルに得点を阻まれた。
※ハイライト映像(J公式サイト)
前半にCKから奪われた1点を最後まで取り返せず0-1で敗れた。黒星は5月5日の第8節・鹿児島戦以来8試合ぶり。昨年の最終節から継続してきた連続試合得点のクラブ記録も「16」でストップ。4位から5位に後退し、昇格圏内の2位が少し遠のいた。
カターレ、松本とも守備が堅く、先取点を挙げたほうが勝利に大きく近づくとみられていた。その1点が松本の強みとするセットプレーから前半20分に生まれ、その後はカターレがボールを持ちながら攻めたが無得点に終わった。結果だけみると想定範囲での決着で、0-0の状況が続いていればカターレにも勝機はあっただろう。
だが、松本側に立てば狙い通りの完勝とみることもできる。この日1本目のCKでリードし、相手には決定機と呼べるほどのチャンスを与えなかった。彼ららしい隙のないゲーム運びだった。また、FW横山歩夢を中心とするカウンターアタックだけをみても選手の能力とプレー精度の高さは明らか。横山のドリブル突破など前線のスピードと個人技だけでなく、そこに合わせるパスも正確だった。カターレは攻撃途中のボールロストから一気に自ゴールを脅かされる場面が多く、反撃態勢をなかなか固められなかった。
松本との次の対戦はリーグ最終盤の第32節(11月6日)に組まれている。ホームでやり返すためにはそれまでにチーム力を1つも2つも上げなければならないだろう
カターレの立ち上がりは悪くなかった。高い位置からプレッシャーをかけ、11分にFW吉平翼がボール奪取から仕掛けてFKを得るなどペースをつかみかけていた。16分にはオフサイドではあったが、CKの二次攻撃からDF林堂眞がゴールネットを揺らすシーンもあった。
対する松本は19分、自陣からのロングカウンターでMF外山凌が抜け出してチャンスをつくり、右CKを獲得。ここから先取点を奪った。キックをニアで触り、ファーに流れたところをFW菊井悠介がグラウンダーのミドルで狙う。GKがセーブしたこぼれ球を待ち構えていたDF常田克人が押し込んだ。
これに先立って13分にも松本はロングカウンターから横山がドリブルでゴールに迫っており、これが伏線だった。失点後もカターレは松本のカウンターによって何度もピンチに陥った。それでも体を張ったギリギリの対応で追加点を許さなかったところに今のカターレらしさが表れていたが、その鋭さは予想を上回っていた。石﨑信弘監督は「攻撃にしろ、ディフェンスにしろミスが多過ぎた。相手の裏へのアクションを注意して備えてきたが、前の2人にあまりにも走られ過ぎて良い状態でのディフェンスができなかった」と振り返っている。
8試合ぶりに追い掛ける展開になったカターレはMF川西翔太がトップから中盤まで落ちて[3-4-3]のような形でボールを保持しながら攻略の糸口を探る。ハーフタイムにはFW高橋駿太とMF末木裕也を入れて攻撃的な布陣に。後半8分、敵陣でボールを3人がかりで奪い、左ウイングバック松本雄真がドリブルで仕掛けてシュートを放った。
FWマテウス・レイリアを同16分、FWルイス・エンリケを同35分に入れ、今季初めてブラジル籍FW2人がそろってピッチに立つ。同44分には8試合ぶりの復帰となる元松本のMF椎名伸志を投入して同点を目指した。
反撃ムードが高まったのは残り20分を過ぎてからだった。高橋が裏へのアクションを繰り返したのも奏功して下がり気味となった松本を攻め、同28分にペナルティーエリア左に切り込んだマテウスのパスを高橋がワンタッチシュートで狙う。仕掛けてはボールを回収する懸命な攻めが実り、アディショナルタイムにこの日一番のチャンスを創出。椎名とマテウスのキープを起点に高橋が右からクロスを送り、エンリケを経由して川西がシュートを放つ。椎名が触ってコースを変えたが相手GKビクトルに得点を阻まれた。
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