【第16節vs松本プレビュー】8年ぶりの対決。敵地で勝利を
- 2022/07/08
- 19:36
勝点1差で追う3位・松本とぶつかる。2014年にJ2で対戦して以来8年ぶりの対戦だ。前半戦首位ターンを目指し、敵地で勝点3をもぎ取りたい。
4位のカターレは前節、1-1で福島と引き分けた。後半8分に6試合ぶりに失点して追い付かれたが、その後に危ない場面はあっても2点目を許さなかったのが大きい。連勝は「6」で止まったもののアウェイで勝点を加算した。今節も引き続き粘り強い守りを展開したい。
石﨑信弘監督は「勝っている今だからこそ、いろんなことにチャレンジしていかなければ。継続は停滞につながりかねない」と話す。紅白戦では新たな選手の組み合わせをいくつも試している。さらに今週は松本の堅守を破るべく攻撃練習に多くの時間を割いた。連続試合得点の継続、そして7試合ぶりの複数得点を期待しよう。
昨季の松本はJ2で最下位の22位(通算7勝13分22敗)に沈んだ。J1経験のあるクラブがJ3で戦うのは2016年の大分以来で2クラブ目。当時の大分は優勝して翌年J2に戻り、19年にJ1復帰も果たした。松本も15、19年にJ1を経験し、J3では破格の経営規模(21年度の営業収益:約19億円)を誇るだけに1シーズンでJ2に返り咲きたいところだ。
昨年6月に就任した名波浩監督が続投し、主力選手も大半が残留してチームの骨格がしっかりしている。第4節から9戦負けなし(5勝4分)を記録するなど前評判通りの安定した歩みで上位をキープしている。
隙なく守って速攻やセットプレーで加点する堅実な戦いぶりが光る。前節の八戸戦も相手に攻め込まれる場面が多かったが、後半28分のワンチャンスを生かして1-0で競り勝った。
総得点24/総失点13はカターレの23/17とそう違わない。全15試合のうち先取点を挙げているのは8試合(7勝1分)でこれも際立って多くはない(カターレ11試合=8勝1分2敗)。だが、相手に先取点を許してからの逆転勝ちが2試合あり、0-0の引き分けが3試合。逆転負けはない。取られたら取り返し、得点できないなら無失点で守って勝点を拾う。地力と勝負強さを示すデータだ。かつてカターレが対戦した反町康治監督が率いた時代とも通じるものが感じられる。
今季すでに7得点を挙げているFW横山歩夢が注目株。スピードとドリブルが持ち味で、5、6月のU-19日本代表のフランス遠征にも参加した。14年に札幌からのレンタルでカターレに所属し、J2後半戦の14試合で3得点を挙げたMF前貴之がキャプテンを務めている。前はルーキーイヤーだった札幌での12年を石﨑監督のもとでプレーしており、因縁のある対戦を楽しみにしていることだろう。
カターレも堅守と速攻、決定力を強みに勝点を重ねており、1点を争う緊迫感のある攻防が予想される。データスタジアム社の「Football LAB」によると、平均ボール支配率は松本が45.9%、カターレが43.3%でリーグ17位と18位。これまでは相手にボールを持たせながらゲームを進めることの多かった両者だが、今度はどちらの支配率が上回るのか興味深い。双方のボールを動かしながら攻める精度も問われそうだ。
松本のホームスタジアム「サンプロ アルウィン」には今季も平均7,806人が来場している。水戸在籍時に同地でのプレー経験があるDF今瀬淳也は「あの雰囲気はあそこでしか体験できないものがあり、自分たちへの応援ではなくとも選手としてモチベーションが上がる。試合が楽しみ」と言う。そのうえで、「上位対決でもあり堅いゲームになるかもしれない。松本は手ごわいが、自分たちは連勝してきた今の勢いをもって立ち上がりからアグレッシブにプレーしたい」と話した。
J2時代の対戦成績はカターレの2勝4敗。2勝は初対戦だったアウェイでの12年第6節(3-0)とホームでの14年第10節(3-2)。12年の試合ではMFソ・ヨンドクが鮮やかなミドルシュートを決め、FW西川優大が2得点を挙げた。
14年はFW白崎凌兵のシュートのクロスバーはね返りをFW中島翔哉が押し込み、現在も破られていないDF高准翼のクラブ史上最年少得点(18歳8カ月8日)とFW苔口卓也のゴールが生まれ、これが同年の初勝利だった。いずれも当時のサポーターには印象深いゲームだ。新たな名勝負の誕生に期待しよう。
4位のカターレは前節、1-1で福島と引き分けた。後半8分に6試合ぶりに失点して追い付かれたが、その後に危ない場面はあっても2点目を許さなかったのが大きい。連勝は「6」で止まったもののアウェイで勝点を加算した。今節も引き続き粘り強い守りを展開したい。
石﨑信弘監督は「勝っている今だからこそ、いろんなことにチャレンジしていかなければ。継続は停滞につながりかねない」と話す。紅白戦では新たな選手の組み合わせをいくつも試している。さらに今週は松本の堅守を破るべく攻撃練習に多くの時間を割いた。連続試合得点の継続、そして7試合ぶりの複数得点を期待しよう。
昨季の松本はJ2で最下位の22位(通算7勝13分22敗)に沈んだ。J1経験のあるクラブがJ3で戦うのは2016年の大分以来で2クラブ目。当時の大分は優勝して翌年J2に戻り、19年にJ1復帰も果たした。松本も15、19年にJ1を経験し、J3では破格の経営規模(21年度の営業収益:約19億円)を誇るだけに1シーズンでJ2に返り咲きたいところだ。
昨年6月に就任した名波浩監督が続投し、主力選手も大半が残留してチームの骨格がしっかりしている。第4節から9戦負けなし(5勝4分)を記録するなど前評判通りの安定した歩みで上位をキープしている。
隙なく守って速攻やセットプレーで加点する堅実な戦いぶりが光る。前節の八戸戦も相手に攻め込まれる場面が多かったが、後半28分のワンチャンスを生かして1-0で競り勝った。
総得点24/総失点13はカターレの23/17とそう違わない。全15試合のうち先取点を挙げているのは8試合(7勝1分)でこれも際立って多くはない(カターレ11試合=8勝1分2敗)。だが、相手に先取点を許してからの逆転勝ちが2試合あり、0-0の引き分けが3試合。逆転負けはない。取られたら取り返し、得点できないなら無失点で守って勝点を拾う。地力と勝負強さを示すデータだ。かつてカターレが対戦した反町康治監督が率いた時代とも通じるものが感じられる。
今季すでに7得点を挙げているFW横山歩夢が注目株。スピードとドリブルが持ち味で、5、6月のU-19日本代表のフランス遠征にも参加した。14年に札幌からのレンタルでカターレに所属し、J2後半戦の14試合で3得点を挙げたMF前貴之がキャプテンを務めている。前はルーキーイヤーだった札幌での12年を石﨑監督のもとでプレーしており、因縁のある対戦を楽しみにしていることだろう。
カターレも堅守と速攻、決定力を強みに勝点を重ねており、1点を争う緊迫感のある攻防が予想される。データスタジアム社の「Football LAB」によると、平均ボール支配率は松本が45.9%、カターレが43.3%でリーグ17位と18位。これまでは相手にボールを持たせながらゲームを進めることの多かった両者だが、今度はどちらの支配率が上回るのか興味深い。双方のボールを動かしながら攻める精度も問われそうだ。
松本のホームスタジアム「サンプロ アルウィン」には今季も平均7,806人が来場している。水戸在籍時に同地でのプレー経験があるDF今瀬淳也は「あの雰囲気はあそこでしか体験できないものがあり、自分たちへの応援ではなくとも選手としてモチベーションが上がる。試合が楽しみ」と言う。そのうえで、「上位対決でもあり堅いゲームになるかもしれない。松本は手ごわいが、自分たちは連勝してきた今の勢いをもって立ち上がりからアグレッシブにプレーしたい」と話した。
J2時代の対戦成績はカターレの2勝4敗。2勝は初対戦だったアウェイでの12年第6節(3-0)とホームでの14年第10節(3-2)。12年の試合ではMFソ・ヨンドクが鮮やかなミドルシュートを決め、FW西川優大が2得点を挙げた。
14年はFW白崎凌兵のシュートのクロスバーはね返りをFW中島翔哉が押し込み、現在も破られていないDF高准翼のクラブ史上最年少得点(18歳8カ月8日)とFW苔口卓也のゴールが生まれ、これが同年の初勝利だった。いずれも当時のサポーターには印象深いゲームだ。新たな名勝負の誕生に期待しよう。
- 関連記事
-
- 第16節 松本×富山 富山・石﨑信弘監督の会見コメント
- 第16節 松本×富山 試合後の選手コメント
- 【第16節vs松本プレビュー】8年ぶりの対決。敵地で勝利を
- ■追い付かれ7連勝ならず
- 【第15節vs福島プレビュー】進撃継続へ7月初戦に挑む