第13節 富山×沼津 マッチレポート■終了間際に渾身の一発
- 2022/06/20
- 11:32
【第13節 富山1―0沼津 ▽得点者:後半45+3分・大野(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
後半アディショナルタイムにFW大野耀平がファインゴールを決め、劇的なかたちで3年前のクラブ記録に並ぶ5連勝を達成した。
カターレ、沼津とも守りの集中力が高く、大きなチャンス&ピンチがないままゲームが推移。スコアレスドローでの決着が近づき、双方が最後のチャンスを求めてアップダウンが激しくなっていた。沼津のクリアをMF末木裕也がヘディングで右サイドの裏のスペースに送ると、中央から流れた大野が体勢をゴール方向に変えながらバウンドしたボールの落ち際をボレーで叩き、鋭い弾道がゴールに突き刺さった。難易度の高いシュートシーンだったが、しっかりボールを見ながら右足でジャストミートしている瞬間の写真が翌20日付けの北日本新聞に掲載されている。
大野は「普段から川西選手らと難しいシチュエーションを想定したシュート練習をやってきたからこそあの場面でもしっかり足を振れたのだと思う。うれしかったし、ほっとした。(第5節・岐阜戦で)ケガをして治ってからもコンディションが上がらずしんどい時期もあったので頑張ってきてよかったなとも。いろんな思いがわいた」と話した。
今節の主審は初の女性審判員として年末のW杯カタール大会への参加が決まった山下良美氏が務めた。山下氏がカターレのホームゲームを担当するのは昨年7月の第14節・岩手戦以来。
開始から両チームとも中盤でプレッシャーをかけつつ、ボールを奪えなければ自陣でしっかりブロックをつくるメリハリを効かせた守りで相手に付け入る隙を与えなかった。
ボールポゼッションでは沼津が上回り、ピッチを幅広く使ったボール回しや右サイドバック安在達弥の遊撃的な動きでチャンスをうかがう。一方のカターレはボール奪取からの速攻や、FW川西翔太のボールキープで獲得したセットプレーで先取点を狙った。しかし双方ともシュートまで持ち込む場面は少なかった。
カターレは後半、シャドウのMFアルトゥール・シルバに代わって末木を入れ、パスワークのテンポを上げて流れを引き寄せにかかる。同18分、右で末木、川西とボールがつながり、クロスにFW吉平翼が頭で合わせてゴールに迫った。同19分に4月10日の第5節・岐阜戦以来の出場となる大野を投入し、同26分には自陣でのボール奪取からの速攻でMF安藤由翔のクロスに大野が走り込む好機があった。
その後は沼津も攻撃機会をつくりながら時間を進め、1点勝負の競り合いに持ち込む。カターレ戦における沼津の手ごわさを改めて感じさせる展開になった。しかし、カターレは第9節・YS横浜戦の後半11分の失点を最後に無失点が続いており、自信を深めているのだろう。落ち着いた対応で決定機を与えなかった。沼津の今井雅隆監督が「富山は我々よりも隙が少なかった。うちの攻めに備えるだけの強度がDF陣にあった」とし、沼津6年目のDF藤嵜智貴は「富山との相性は良いほうなので、0-0で進めていけばチャンスはあると思っていた。そこで得点を決め切ることが今回はできなかった」と振り返った。
アディショナルタイムに入り、沼津がクロスでゆさぶってシュートチャンスをつくる。さらにはブラウンノア賢信がカターレGK山田元気のフィードを至近距離でブロックし、ボールがゴールのサイドネットの外側に当たってスタジアムがどよめく場面も。直後に大野の決勝点が生まれた。
カターレの5連勝は2019年第21~25節以来で3シーズンぶり。08年のJFL後期第2~6節を含めクラブ史上3度目。連続無失点「4試合」もクラブ記録で、Jリーグ参戦1年目の09年J2第10~13節に並んだ。次節の長野戦での記録更新に期待しよう。
※ハイライト映像(J公式サイト)
後半アディショナルタイムにFW大野耀平がファインゴールを決め、劇的なかたちで3年前のクラブ記録に並ぶ5連勝を達成した。
カターレ、沼津とも守りの集中力が高く、大きなチャンス&ピンチがないままゲームが推移。スコアレスドローでの決着が近づき、双方が最後のチャンスを求めてアップダウンが激しくなっていた。沼津のクリアをMF末木裕也がヘディングで右サイドの裏のスペースに送ると、中央から流れた大野が体勢をゴール方向に変えながらバウンドしたボールの落ち際をボレーで叩き、鋭い弾道がゴールに突き刺さった。難易度の高いシュートシーンだったが、しっかりボールを見ながら右足でジャストミートしている瞬間の写真が翌20日付けの北日本新聞に掲載されている。
大野は「普段から川西選手らと難しいシチュエーションを想定したシュート練習をやってきたからこそあの場面でもしっかり足を振れたのだと思う。うれしかったし、ほっとした。(第5節・岐阜戦で)ケガをして治ってからもコンディションが上がらずしんどい時期もあったので頑張ってきてよかったなとも。いろんな思いがわいた」と話した。
今節の主審は初の女性審判員として年末のW杯カタール大会への参加が決まった山下良美氏が務めた。山下氏がカターレのホームゲームを担当するのは昨年7月の第14節・岩手戦以来。
開始から両チームとも中盤でプレッシャーをかけつつ、ボールを奪えなければ自陣でしっかりブロックをつくるメリハリを効かせた守りで相手に付け入る隙を与えなかった。
ボールポゼッションでは沼津が上回り、ピッチを幅広く使ったボール回しや右サイドバック安在達弥の遊撃的な動きでチャンスをうかがう。一方のカターレはボール奪取からの速攻や、FW川西翔太のボールキープで獲得したセットプレーで先取点を狙った。しかし双方ともシュートまで持ち込む場面は少なかった。
カターレは後半、シャドウのMFアルトゥール・シルバに代わって末木を入れ、パスワークのテンポを上げて流れを引き寄せにかかる。同18分、右で末木、川西とボールがつながり、クロスにFW吉平翼が頭で合わせてゴールに迫った。同19分に4月10日の第5節・岐阜戦以来の出場となる大野を投入し、同26分には自陣でのボール奪取からの速攻でMF安藤由翔のクロスに大野が走り込む好機があった。
その後は沼津も攻撃機会をつくりながら時間を進め、1点勝負の競り合いに持ち込む。カターレ戦における沼津の手ごわさを改めて感じさせる展開になった。しかし、カターレは第9節・YS横浜戦の後半11分の失点を最後に無失点が続いており、自信を深めているのだろう。落ち着いた対応で決定機を与えなかった。沼津の今井雅隆監督が「富山は我々よりも隙が少なかった。うちの攻めに備えるだけの強度がDF陣にあった」とし、沼津6年目のDF藤嵜智貴は「富山との相性は良いほうなので、0-0で進めていけばチャンスはあると思っていた。そこで得点を決め切ることが今回はできなかった」と振り返った。
アディショナルタイムに入り、沼津がクロスでゆさぶってシュートチャンスをつくる。さらにはブラウンノア賢信がカターレGK山田元気のフィードを至近距離でブロックし、ボールがゴールのサイドネットの外側に当たってスタジアムがどよめく場面も。直後に大野の決勝点が生まれた。
カターレの5連勝は2019年第21~25節以来で3シーズンぶり。08年のJFL後期第2~6節を含めクラブ史上3度目。連続無失点「4試合」もクラブ記録で、Jリーグ参戦1年目の09年J2第10~13節に並んだ。次節の長野戦での記録更新に期待しよう。
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