天皇杯2回戦 神戸×富山 マッチレポート■殊勲にあと一歩届かず
- 2022/06/02
- 09:30
【天皇杯2回戦 神戸3―2富山 ▽得点者:前半5分・安藤(富)、同27分・高橋(富)、後半25分・大迫(神)、同44分・佐々木(神)、同45+1分・大迫(神)】
※公式記録(大会公式サイトより)
★JFATVにハイライト映像が公開されました
金星にあと数分のところまで奮闘したが、神戸の底力に屈した。勝っていたら選手とカターレに対する評価はさらに高まったに違いない。だが、途中出場でゲームの流れを変えた日本代表のFW大迫勇也とDF酒井高徳の働きには目を見張るものがあり、神戸は勝利に値するだけのパフォーマンスを示した。
FW高橋駿太は「チームとしてやれることを出し尽くして負けた。まだまだ足りなかったということ」。GK山田元気は「(終盤までリードしていたからには)そのままいかなければならなかった。(後半25分に)1点取られた後に、もう少し自分たちが何かできたのではないかと思う。日本代表レベルの選手たちと試合ができたことは財産、経験になる。この負けをどう生かすかは自分たち次第だ」と話す。競り合ったからこそ味わえた悔しさが今後の糧になりそうだ。
ともに中2日での連戦になる両チームはカターレが前節からスタメンを8人、神戸が7人を入れ替えた。カターレはMF柴田壮介が移籍後の公式戦初出場を果たしてシャドウに入った。神戸のMFアンドレス・イニエスタは登録メンバーを外れた。
開始から神戸がずっとボールを保持したが、カターレが5分に最初のチャンスを得点に結び付けてゲームの主導権を握った。FWマテウス・レイリアと高橋が中盤でボールを奪って右へ展開、MF大山武蔵がクロスを供給し、逆サイドから中央に走り込んだMF安藤由翔が右足ワンタッチできれいに右隅に流し込んだ。
神戸は元バルセロナのFWボージャン・クルキッチとブラジル籍のFWリンコンをツートップに据えた[4-4-2]。丁寧にパスをつなぎながら前進し、守備時は自陣で構えるJ1仕様の戦い方で進めるが、これがカターレには好都合だったかもしれない。いつも通りの前からのプレスが効力を発揮し、攻めても落ち着いて後ろからパスをつないで敵陣でのプレー時間をつくっていく。攻撃機会をチャンスにつなげる集中力と精度も高かった。前半27分、MF末木裕也が中盤で奪ったボールを縦に送り、抜け出した高橋が決めてリードを2点に広げた。
神戸は左サイドのMF小田裕太郎とDF初瀬亮がスピード感のある縦への突破でカターレに脅威を与えた。だが、正確さを求めてなのか前半はパスワークのテンポがもうひとつ上がらない。同41分、左クロスにリンコンが頭で合わせたシーンが最も大きなチャンスだったが、カターレのGK山田が好セーブで阻んだ。
神戸はハーフタイムにMF汰木康也とMF佐々木大樹を左右のサイドハーフに投入。後半4分にカターレのクリアのこぼれ球がラッキーなかたちで汰木に渡りGKと1対1になったが決め切れない。DFラインの裏を狙うボールも増やしてきたが、さすがの神戸でもすべてのパスがピタリと合うわけもなく、逆にカターレが拾って攻め返し互いにアップダウンする展開が続いた。
だが同16分に大迫と酒井がピッチに入ると流れが完全に神戸に傾き、ハーフコートゲームに。同25分、ペナルティーエリア右から酒井が切り込み、クロスを受けてさらに同サイドへ深く仕掛けたボージャンのクロスを大迫が流し込んで1点を返した。
カターレの足も止まってはいなかったが、なかなか寄せ切れなくなってその後も防戦一方に。それでも神戸のシュートがGKの正面を突いたり、大きく外れたりするシーンが続いて時計が進み、勝利に手がかかったかに思えたが…。
同44分、神戸は左CKから同点ゴールを奪取。前節の札幌戦でもセットプレーのキッカーとして勝利に貢献した汰木からのボールを佐々木が頭で決めた。アディショナルタイムは4分の掲示。盛り上がりをみせる神戸のゴール裏サポーターの前で攻防が続き、左サイド初瀬からのクロスに合わせた大迫のヘディングシュートが、飛びついたGK山田の手が届かないゴール右上に吸い込まれて激戦に終止符が打たれた。
※公式記録(大会公式サイトより)
★JFATVにハイライト映像が公開されました
金星にあと数分のところまで奮闘したが、神戸の底力に屈した。勝っていたら選手とカターレに対する評価はさらに高まったに違いない。だが、途中出場でゲームの流れを変えた日本代表のFW大迫勇也とDF酒井高徳の働きには目を見張るものがあり、神戸は勝利に値するだけのパフォーマンスを示した。
FW高橋駿太は「チームとしてやれることを出し尽くして負けた。まだまだ足りなかったということ」。GK山田元気は「(終盤までリードしていたからには)そのままいかなければならなかった。(後半25分に)1点取られた後に、もう少し自分たちが何かできたのではないかと思う。日本代表レベルの選手たちと試合ができたことは財産、経験になる。この負けをどう生かすかは自分たち次第だ」と話す。競り合ったからこそ味わえた悔しさが今後の糧になりそうだ。
ともに中2日での連戦になる両チームはカターレが前節からスタメンを8人、神戸が7人を入れ替えた。カターレはMF柴田壮介が移籍後の公式戦初出場を果たしてシャドウに入った。神戸のMFアンドレス・イニエスタは登録メンバーを外れた。
開始から神戸がずっとボールを保持したが、カターレが5分に最初のチャンスを得点に結び付けてゲームの主導権を握った。FWマテウス・レイリアと高橋が中盤でボールを奪って右へ展開、MF大山武蔵がクロスを供給し、逆サイドから中央に走り込んだMF安藤由翔が右足ワンタッチできれいに右隅に流し込んだ。
神戸は元バルセロナのFWボージャン・クルキッチとブラジル籍のFWリンコンをツートップに据えた[4-4-2]。丁寧にパスをつなぎながら前進し、守備時は自陣で構えるJ1仕様の戦い方で進めるが、これがカターレには好都合だったかもしれない。いつも通りの前からのプレスが効力を発揮し、攻めても落ち着いて後ろからパスをつないで敵陣でのプレー時間をつくっていく。攻撃機会をチャンスにつなげる集中力と精度も高かった。前半27分、MF末木裕也が中盤で奪ったボールを縦に送り、抜け出した高橋が決めてリードを2点に広げた。
神戸は左サイドのMF小田裕太郎とDF初瀬亮がスピード感のある縦への突破でカターレに脅威を与えた。だが、正確さを求めてなのか前半はパスワークのテンポがもうひとつ上がらない。同41分、左クロスにリンコンが頭で合わせたシーンが最も大きなチャンスだったが、カターレのGK山田が好セーブで阻んだ。
神戸はハーフタイムにMF汰木康也とMF佐々木大樹を左右のサイドハーフに投入。後半4分にカターレのクリアのこぼれ球がラッキーなかたちで汰木に渡りGKと1対1になったが決め切れない。DFラインの裏を狙うボールも増やしてきたが、さすがの神戸でもすべてのパスがピタリと合うわけもなく、逆にカターレが拾って攻め返し互いにアップダウンする展開が続いた。
だが同16分に大迫と酒井がピッチに入ると流れが完全に神戸に傾き、ハーフコートゲームに。同25分、ペナルティーエリア右から酒井が切り込み、クロスを受けてさらに同サイドへ深く仕掛けたボージャンのクロスを大迫が流し込んで1点を返した。
カターレの足も止まってはいなかったが、なかなか寄せ切れなくなってその後も防戦一方に。それでも神戸のシュートがGKの正面を突いたり、大きく外れたりするシーンが続いて時計が進み、勝利に手がかかったかに思えたが…。
同44分、神戸は左CKから同点ゴールを奪取。前節の札幌戦でもセットプレーのキッカーとして勝利に貢献した汰木からのボールを佐々木が頭で決めた。アディショナルタイムは4分の掲示。盛り上がりをみせる神戸のゴール裏サポーターの前で攻防が続き、左サイド初瀬からのクロスに合わせた大迫のヘディングシュートが、飛びついたGK山田の手が届かないゴール右上に吸い込まれて激戦に終止符が打たれた。
- 関連記事
-
- 天皇杯2回戦vs神戸 ハイライト映像
- 【第11節vs讃岐プレビュー】今度こそ3連勝。〝大迫効果〟に期待
- 天皇杯2回戦 神戸×富山 マッチレポート■殊勲にあと一歩届かず
- 天皇杯2回戦 神戸×富山 神戸・ロティーナ監督の会見コメント
- 天皇杯2回戦 神戸×富山 試合後の選手コメント