【第10節vs相模原プレビュー】上位追撃へ難関突破を
- 2022/05/28
- 09:24
2連勝を目指してアウェイで昨季J2の相模原と対戦する。相模原は20日に高木琢也監督が解任され、後任に薩川了洋氏が就いて初めてのゲームになる。現在15位で5戦勝ちなし(1分4敗)と苦しんでいるものの力を秘めているだけに侮れない。
相模原は昨季J2で19位。降格組4クラブでは最上位で、前年の成績に基づく格付けではトップの強豪だ。昨年6月から指揮を執る高木監督の実績を考えても昇格争いに加わるとみられていた。第3節まで2勝1敗も、4~6節に難敵の松本、愛媛、福島に3連敗。その後、4月26日以降に選手10人が新型コロナウイルスに感染して活動を一時休止した影響は小さくなかっただろう。約1カ月ぶりのリーグ戦となった5月15日の第9節・岐阜戦に敗れ、19日の第7節・YS横浜戦は0-0で引き分けたが翌日に高木監督の解任が発表された。
新たに就任した薩川監督は相模原U-18監督からの異動。トップチームの監督は2016年以来となる。10~12年は長野を率いてJFL昇格に導き、13~15年は琉球を指揮した経験豊富な指導者であり、チームの流れを変える思い切った策を打ってくる可能性は高い。起用される選手、フォーメーションとも予測は困難で、カターレサイドも先入観を持たずに備えている。
今季は第1~4節が[4-4-2]、それ以降が[3-4-3]だった。
新加入15人は前年J2でプレーした選手がほとんど。J2昇格を決めた一昨年からの在籍者はMF藤本淳吾やDF夛田凌輔ら4人のみ。今季これまでは藤本やFW船山貴之、DF水本裕貴といったベテランやボランチ中原彰吾らがチームを引っ張ってきたが、出場機会が少ないメンバーの中にもMF川上竜やMF中島賢星、MF藤沼拓夢といったJ3の各クラブでエース級だった選手がおり層が厚い。新監督がどんな選択でチームを活性化させるのか注目が集まる。
カターレはリーグの約4分の1を終えて4勝1分4敗の10位。1巡目の対戦は残り8試合で自分たちよりも上位(福島、松本、長野、宮崎)、下位(沼津、讃岐、相模原、八戸)との試合が4試合ずつ控えている。好調な首位・鹿児島や2位・福島に食らい付いていくためには下位からの取りこぼしは避けたいが、相手が相模原だけに厄介だ。先週の天皇杯1回戦で藤枝との激戦を制した勢いで難関を突破したい。
石﨑信弘監督は「前節、天皇杯と2連勝できてよかった。それでホッとしてしまうのではなく、さらに気持ちが引き締まっていくとよい。相模原がどんな戦い方をしてきても対応して、積極的にプレーしてほしい」と話している。
実はカターレ、堅実で勝負強いチームをつくる高木琢也氏の率いた熊本、長崎に計1勝3分6敗と相性が悪かった。「今度こそ」と8年ぶりの対戦を楽しみにしていたが実現しなかった。
唯一の勝利はホームで行われた2014年6月28日のJ2第20節・長崎戦。終了間際にMF朝日大輔が決勝点を挙げてシーズン2勝目を挙げた劇的なゲームだった(J’s GOALアーカイブ記事)。公式記録を確認すると長崎の控え選手にルーキーだったMF碓井鉄平の名前がある。この翌節の札幌戦に先発してプロ初出場を果たした。
ここ2年は控えに回ることが多かった碓井が練習試合で盛んに声を出して若手を引っ張る様子を見て尋ねたことがある。「長崎に入ってプロになってから、『しゃべれないとボランチは務まらないぞ』と監督だった高木さんに指導されてコーチングをより強く意識するようになった」と教えてくれた。今季はそのコーチング力を買われて第6節・藤枝戦からスタメンに定着し中盤の舵取りを担っている。直接対決での〝恩返し〟はかなわなかったが、今節もチームをまとめて勝点3をつかんでほしい。
相模原は昨季J2で19位。降格組4クラブでは最上位で、前年の成績に基づく格付けではトップの強豪だ。昨年6月から指揮を執る高木監督の実績を考えても昇格争いに加わるとみられていた。第3節まで2勝1敗も、4~6節に難敵の松本、愛媛、福島に3連敗。その後、4月26日以降に選手10人が新型コロナウイルスに感染して活動を一時休止した影響は小さくなかっただろう。約1カ月ぶりのリーグ戦となった5月15日の第9節・岐阜戦に敗れ、19日の第7節・YS横浜戦は0-0で引き分けたが翌日に高木監督の解任が発表された。
新たに就任した薩川監督は相模原U-18監督からの異動。トップチームの監督は2016年以来となる。10~12年は長野を率いてJFL昇格に導き、13~15年は琉球を指揮した経験豊富な指導者であり、チームの流れを変える思い切った策を打ってくる可能性は高い。起用される選手、フォーメーションとも予測は困難で、カターレサイドも先入観を持たずに備えている。
今季は第1~4節が[4-4-2]、それ以降が[3-4-3]だった。
新加入15人は前年J2でプレーした選手がほとんど。J2昇格を決めた一昨年からの在籍者はMF藤本淳吾やDF夛田凌輔ら4人のみ。今季これまでは藤本やFW船山貴之、DF水本裕貴といったベテランやボランチ中原彰吾らがチームを引っ張ってきたが、出場機会が少ないメンバーの中にもMF川上竜やMF中島賢星、MF藤沼拓夢といったJ3の各クラブでエース級だった選手がおり層が厚い。新監督がどんな選択でチームを活性化させるのか注目が集まる。
カターレはリーグの約4分の1を終えて4勝1分4敗の10位。1巡目の対戦は残り8試合で自分たちよりも上位(福島、松本、長野、宮崎)、下位(沼津、讃岐、相模原、八戸)との試合が4試合ずつ控えている。好調な首位・鹿児島や2位・福島に食らい付いていくためには下位からの取りこぼしは避けたいが、相手が相模原だけに厄介だ。先週の天皇杯1回戦で藤枝との激戦を制した勢いで難関を突破したい。
石﨑信弘監督は「前節、天皇杯と2連勝できてよかった。それでホッとしてしまうのではなく、さらに気持ちが引き締まっていくとよい。相模原がどんな戦い方をしてきても対応して、積極的にプレーしてほしい」と話している。
実はカターレ、堅実で勝負強いチームをつくる高木琢也氏の率いた熊本、長崎に計1勝3分6敗と相性が悪かった。「今度こそ」と8年ぶりの対戦を楽しみにしていたが実現しなかった。
唯一の勝利はホームで行われた2014年6月28日のJ2第20節・長崎戦。終了間際にMF朝日大輔が決勝点を挙げてシーズン2勝目を挙げた劇的なゲームだった(J’s GOALアーカイブ記事)。公式記録を確認すると長崎の控え選手にルーキーだったMF碓井鉄平の名前がある。この翌節の札幌戦に先発してプロ初出場を果たした。
ここ2年は控えに回ることが多かった碓井が練習試合で盛んに声を出して若手を引っ張る様子を見て尋ねたことがある。「長崎に入ってプロになってから、『しゃべれないとボランチは務まらないぞ』と監督だった高木さんに指導されてコーチングをより強く意識するようになった」と教えてくれた。今季はそのコーチング力を買われて第6節・藤枝戦からスタメンに定着し中盤の舵取りを担っている。直接対決での〝恩返し〟はかなわなかったが、今節もチームをまとめて勝点3をつかんでほしい。
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