【県選手権決勝vs富山新庄プレビュー】プロの意地と貫禄示せるか
- 2022/05/07
- 19:51
天皇杯出場をかけた第27回県選手権大会の決勝で北信越リーグ1部の富山新庄クラブと対戦する。新庄との決勝は2年連続6度目。PK戦の末に敗れた2015年、延長で辛勝した16年以降はプロの貫禄を示して大勝しているが、JFL昇格を目指す新庄はさらにパワーアップした。今季は元カターレのMF佐々木一輝やMF窪田良、MFルーカス・ダウベルマン、DF松原優吉が新たに加わっており、打倒古巣に燃えている。
カターレはアウェイでの前節・鹿児島戦(1●4)から中2日での公式戦となる。石﨑信弘監督は昨年、県選手権もリーグ戦と同じ主力メンバーを起用したが、今回は選手の入れ替えがあるとみられる。連戦なのに加え、新型コロナウイルスに選手が感染した影響で2日の練習が急きょ取りやめになるなどトレーニングスケジュールが変則的になっており、直前まで出場選手の選考と調整が行われる見込みだ。
監督は「天皇杯は何があるか分からない。受け身になってはいけない。(これまで出場機会が少ない)選手はこのチャンスを生かして積極的にチャレンジしてほしい」と話している。
富山新庄は働きながらプレーする県内アマのトップクラブとしてJFL昇格を目標に掲げ、年々力を付けている。昨年は北信越リーグで4位に入り、同クラブ単独による県選抜が北信越国体を勝ち抜いて10年ぶりに国体出場権を獲得した。
選手にはここでの活躍を足掛かりにプロへの道を切り拓こうと夢みて県外からやって来た選手が少なくない。一方でカターレOBら元プロ選手がセカンドキャリアを形成していくモデルの構築にも取り組んでおり、今季加入した佐々木一、窪田、松原は元カターレの飯田健巳さんが経営する企業で保険営業などの仕事を学びながら、チームに経験を還元している。
元カターレアカデミーの指導者で就任3年目の高橋勇菊監督は「今季はレベルの高い元カターレの選手が数多く加わり、技術と経験の伝達にとどまらず、言葉と行動で若い選手たちを引っ張ってくれている。『その高いレベルにチームの基準を合わせていこう』とみんなに呼び掛けている」と言う。
今季のコンセプトはハイプレッシャー&ハイインテンシティー。前から積極的にプレスをかけ、推進力をもってゴールに迫るサッカーを目指し、トレーニングの強度を高めて鍛えてきたという。高橋監督は「試合を通じてプロの力を肌で感じることで自分たちのサッカーが通用するかどうか確認できる。これまで取り組んできたものを発揮したい。だが負けてよいわけではなく、なんとかして勝つ可能性をみいだしたい」と語った。
4月30日の準決勝では、北信越リーグ2部に今季昇格したエヌスタイルを5-0(前半0-0)で下した。[4-4-2]で丁寧にボールをつなぎながら攻撃を組み立て、相手の足が止まった後半に畳みかけて圧勝した。途中出場でボランチに入ったMF牛田敦也が左足ミドルと、クロスに合わせた右足のワンタッチシュートで2、4点目を決め、終了間際にはダウベルマンがヘディングで5点目を挙げている。4月10日に開幕したリーグでは2戦2分で勝ち切れていないが徐々に調子を上げているようだ。
佐々木一の決定力、カターレでキャプテンも務めた窪田の統率力、松原の高さとロングスロー、ダウベルマンの屈強さと闘争心は今季のカターレにあっても屈指のレベルだ。経験値もカターレの若手選手をゆうに上回っている。松原は「天皇杯に出場できれば新庄クラブの知名度を県内外で高めることができる。失点しないように進めていけば勝つチャンスはあると思う」と話している。
<カターレの過去の県選手権決勝>
・2021年 5-0(前半1-0)富山新庄
・2020年 不参加
・2019年 6-0(前半3-0)富山大
・2018年 5-0(前半2-0)富山新庄
・2017年 5-0(前半0-0)富山新庄
・2016年 1-0(延長)富山新庄
・2015年 2-2(PK3-4)富山新庄
カターレはアウェイでの前節・鹿児島戦(1●4)から中2日での公式戦となる。石﨑信弘監督は昨年、県選手権もリーグ戦と同じ主力メンバーを起用したが、今回は選手の入れ替えがあるとみられる。連戦なのに加え、新型コロナウイルスに選手が感染した影響で2日の練習が急きょ取りやめになるなどトレーニングスケジュールが変則的になっており、直前まで出場選手の選考と調整が行われる見込みだ。
監督は「天皇杯は何があるか分からない。受け身になってはいけない。(これまで出場機会が少ない)選手はこのチャンスを生かして積極的にチャレンジしてほしい」と話している。
富山新庄は働きながらプレーする県内アマのトップクラブとしてJFL昇格を目標に掲げ、年々力を付けている。昨年は北信越リーグで4位に入り、同クラブ単独による県選抜が北信越国体を勝ち抜いて10年ぶりに国体出場権を獲得した。
選手にはここでの活躍を足掛かりにプロへの道を切り拓こうと夢みて県外からやって来た選手が少なくない。一方でカターレOBら元プロ選手がセカンドキャリアを形成していくモデルの構築にも取り組んでおり、今季加入した佐々木一、窪田、松原は元カターレの飯田健巳さんが経営する企業で保険営業などの仕事を学びながら、チームに経験を還元している。
元カターレアカデミーの指導者で就任3年目の高橋勇菊監督は「今季はレベルの高い元カターレの選手が数多く加わり、技術と経験の伝達にとどまらず、言葉と行動で若い選手たちを引っ張ってくれている。『その高いレベルにチームの基準を合わせていこう』とみんなに呼び掛けている」と言う。
今季のコンセプトはハイプレッシャー&ハイインテンシティー。前から積極的にプレスをかけ、推進力をもってゴールに迫るサッカーを目指し、トレーニングの強度を高めて鍛えてきたという。高橋監督は「試合を通じてプロの力を肌で感じることで自分たちのサッカーが通用するかどうか確認できる。これまで取り組んできたものを発揮したい。だが負けてよいわけではなく、なんとかして勝つ可能性をみいだしたい」と語った。
4月30日の準決勝では、北信越リーグ2部に今季昇格したエヌスタイルを5-0(前半0-0)で下した。[4-4-2]で丁寧にボールをつなぎながら攻撃を組み立て、相手の足が止まった後半に畳みかけて圧勝した。途中出場でボランチに入ったMF牛田敦也が左足ミドルと、クロスに合わせた右足のワンタッチシュートで2、4点目を決め、終了間際にはダウベルマンがヘディングで5点目を挙げている。4月10日に開幕したリーグでは2戦2分で勝ち切れていないが徐々に調子を上げているようだ。
佐々木一の決定力、カターレでキャプテンも務めた窪田の統率力、松原の高さとロングスロー、ダウベルマンの屈強さと闘争心は今季のカターレにあっても屈指のレベルだ。経験値もカターレの若手選手をゆうに上回っている。松原は「天皇杯に出場できれば新庄クラブの知名度を県内外で高めることができる。失点しないように進めていけば勝つチャンスはあると思う」と話している。
<カターレの過去の県選手権決勝>
・2021年 5-0(前半1-0)富山新庄
・2020年 不参加
・2019年 6-0(前半3-0)富山大
・2018年 5-0(前半2-0)富山新庄
・2017年 5-0(前半0-0)富山新庄
・2016年 1-0(延長)富山新庄
・2015年 2-2(PK3-4)富山新庄
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