第5節 富山×岐阜 マッチレポート■ハーフタイム前後の失点響く
- 2022/04/11
- 07:59
【第5節 富山1―3岐阜 ▽得点者:前半34分・姫野(富)、同45+1分・山内寛(岐)、後半7分・山内寛(岐)、同15分・窪田(岐)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
「前半のうちに同点にできたのが非常に大きかった。ハーフタイムには『まだまだいける』という雰囲気だった。(きょうは)効率良く得点を取れたと思う」。勝った岐阜の三浦俊也監督はこう振り返った。
カターレはハーフタイムを挟んだ約15分間で3失点。いわゆる「大事な時間帯」のひとつであるのは分かっていての失点だっただけに、心理的なダメージも大きかったようだ。DF鎌田翔雅は「前半の終わりの嫌な時間帯に嫌なかたちで失点してしまい、後半の入りが重くなった」、MF姫野宥弥は「後半の立ち上がりに失点して相手に勢いを与えてしまった」と話した。
後半に岐阜が2得点を挙げたシーンでは、彼らの個人能力の高さが光った。右CKから生まれた勝ち越し点では、元日本代表・MF柏木陽介の左足キックが守備側のストーンの背後を正確に突いた。3点目では、後半から左サイドに投入されたMF村田透馬が対峙した選手を急加速で振り切ってクロスを入れ得点機を演出した。
しのぎ切れなかったカターレは、岐阜とは対照的にその後の攻撃でもゴール前での精度や勝負強さを欠いた。後半18分はFWマテウス・レイリアが、同25分にはMF安藤由翔がクロスを入れてFW大野耀平が合わせたがわずかの差で決め切れなかった。
岐阜は新型コロナウイルス感染の影響もあってか、2週前に行われた直近の第3節・沼津戦からスタメンを6人入れ替え、柏木や元カターレのDF舩津徹也、ルーキーのMF山内彰、金沢から期限付き移籍中のMF窪田稜ら5人が今季初先発だった。舩津が同点ゴールをクロスでアシストし、窪田はカターレの左サイドをスピードで脅かした。選手層の厚さを感じざるを得ない。三浦監督は「逆境の中で選手が本当によくやってくれた。これまでの3試合で起用できなかった選手に目途がたち、使える選手が増えた」と語った。
カターレは今季最多の3失点を喫し、5試合で失点9は北九州と並んでリーグワースト。被シュート数38本はリーグで4番目に少ないにもかかわらず、セットプレーやクロスで相手にチャンスをモノにされている。これからの対戦相手はカターレの失点シーンを研究して執拗に突いてくるはずで、悪い流れをどこかで断ち切らなければならない。
この日も失点するまでのゲーム内容は悪くなかった。岐阜にボールは持たれたが、集中して守って速攻でゴールに迫り、前半34分に先取点を奪った。姫野のゴールに至る右サイドの崩しは鮮やかで、次節に向けて良いイメージをふくらませていきたい。開幕のスタメン入りを濃厚にしながらも直前のケガに泣いたMF大山武蔵が今季初出場を果たし、GK西部洋平が負傷から復帰したことも前向きな材料だ。
第5節を終えて無敗は首位・福島と2位・いわき、3位・鹿児島の3クラブ。カターレと同様に開幕から強敵との対戦が続いた昇格組のいわきが好成績を収めており、台風の目になりそう。その他のクラブは互いに星をつぶし合っており、まだ隊列は定まっていない。カターレは1勝1分3敗/15位スタートとなった。チームづくりを軌道に乗せるためにも早期に2勝目をつかみたい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
「前半のうちに同点にできたのが非常に大きかった。ハーフタイムには『まだまだいける』という雰囲気だった。(きょうは)効率良く得点を取れたと思う」。勝った岐阜の三浦俊也監督はこう振り返った。
カターレはハーフタイムを挟んだ約15分間で3失点。いわゆる「大事な時間帯」のひとつであるのは分かっていての失点だっただけに、心理的なダメージも大きかったようだ。DF鎌田翔雅は「前半の終わりの嫌な時間帯に嫌なかたちで失点してしまい、後半の入りが重くなった」、MF姫野宥弥は「後半の立ち上がりに失点して相手に勢いを与えてしまった」と話した。
後半に岐阜が2得点を挙げたシーンでは、彼らの個人能力の高さが光った。右CKから生まれた勝ち越し点では、元日本代表・MF柏木陽介の左足キックが守備側のストーンの背後を正確に突いた。3点目では、後半から左サイドに投入されたMF村田透馬が対峙した選手を急加速で振り切ってクロスを入れ得点機を演出した。
しのぎ切れなかったカターレは、岐阜とは対照的にその後の攻撃でもゴール前での精度や勝負強さを欠いた。後半18分はFWマテウス・レイリアが、同25分にはMF安藤由翔がクロスを入れてFW大野耀平が合わせたがわずかの差で決め切れなかった。
岐阜は新型コロナウイルス感染の影響もあってか、2週前に行われた直近の第3節・沼津戦からスタメンを6人入れ替え、柏木や元カターレのDF舩津徹也、ルーキーのMF山内彰、金沢から期限付き移籍中のMF窪田稜ら5人が今季初先発だった。舩津が同点ゴールをクロスでアシストし、窪田はカターレの左サイドをスピードで脅かした。選手層の厚さを感じざるを得ない。三浦監督は「逆境の中で選手が本当によくやってくれた。これまでの3試合で起用できなかった選手に目途がたち、使える選手が増えた」と語った。
カターレは今季最多の3失点を喫し、5試合で失点9は北九州と並んでリーグワースト。被シュート数38本はリーグで4番目に少ないにもかかわらず、セットプレーやクロスで相手にチャンスをモノにされている。これからの対戦相手はカターレの失点シーンを研究して執拗に突いてくるはずで、悪い流れをどこかで断ち切らなければならない。
この日も失点するまでのゲーム内容は悪くなかった。岐阜にボールは持たれたが、集中して守って速攻でゴールに迫り、前半34分に先取点を奪った。姫野のゴールに至る右サイドの崩しは鮮やかで、次節に向けて良いイメージをふくらませていきたい。開幕のスタメン入りを濃厚にしながらも直前のケガに泣いたMF大山武蔵が今季初出場を果たし、GK西部洋平が負傷から復帰したことも前向きな材料だ。
第5節を終えて無敗は首位・福島と2位・いわき、3位・鹿児島の3クラブ。カターレと同様に開幕から強敵との対戦が続いた昇格組のいわきが好成績を収めており、台風の目になりそう。その他のクラブは互いに星をつぶし合っており、まだ隊列は定まっていない。カターレは1勝1分3敗/15位スタートとなった。チームづくりを軌道に乗せるためにも早期に2勝目をつかみたい。
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