第3節 富山×北九州 マッチレポート■優位に進めるもCK2本に屈す
- 2022/03/28
- 09:40
【第3節 富山1―2北九州 ▽得点者:後半6分・マテウス(富)、同9分・佐藤(北)、同45+4分・藤川(北)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
後半アディショナルタイムにCKから失点して競り負けた。勝ち越しを狙って終盤は優勢だっただけに惜しまれる。
今季初勝利を挙げた北九州の天野賢一監督は試合後、「J2から降格してきたからといってJ3で簡単に勝てるとは思っていない。開幕から長野、宮崎、富山と対戦したがそれぞれのチームに色があり、J3には多様性がある。すごく面白いし、勝つのは難しい。だから非常にやりがいがある。きょうもスリリングでなかなか厳しい試合だった」と話した。
一方のカターレも「J3で勝つのは容易なことではない」と改めて痛感したのではないか。今回のようなどっちに転がってもおかしくない接戦を数多くモノにしなければJ2昇格はかなわない。敗戦を糧にして力をつけなければならない。
カターレは球際の競り合いで強さを発揮して相手をじりじりと押し込んだ。序盤は高い位置からプレッシャーをかけたが、北九州も後方でのパスワークが巧み。守備の開始位置を調整して深追いはあまりせず、相手が攻め入ってきたところでボールを奪って縦に素早く攻めた。
北九州には遠めにいる味方の動きに合わせて正確にパスを送る視野の広さと精度があったが、油断なく守って得点チャンスを与えない。前半の終わりに北九州にペースを握られ、41分、アーリークロスがゴール前のFW高澤優也に収まるピンチがあったがシュートがクロスバーをかすめて外れた。
後半も開始から圧力をかけ、6分に待望の先制点を奪う。ハーフウェーライン付近でFWマテウス・レイリアが相手のミスを誘い、こぼれたボールをMF椎名伸志がワンタッチで敵陣中央のFW川西翔太へ。右を駆け上がったマテウスがラストパスを受けて、角度の小さい位置から決め切った。
しかし直後の同9分にCKから失点した。北九州はこれがこの日1本目のCK。左からのボールをニアで高澤が競って後方に流し、MF佐藤亮が頭で押し込んだ。
今季初の先制点がふいになってもカターレは攻勢を維持して勝ち越しのチャンスを何度もつくった。同22分に椎名のスルーパスで裏に抜けたFW高橋駿太が川西に送ってGKと1対1になる決定機を迎えたが、相手GK吉丸絢梓の好守に阻まれる。同36分には左からゴールに向かったFKの軌道にFW大野耀平が頭で合わせる。わずかにゴール右へ外れた。
カターレのパワーに対して劣勢が続いた北九州は心身ともに疲れが蓄積していたはずだが、彼らも勝利をあきらめていなかった。後半39分、カターレの左CKのこぼれ球を途中出場のFW藤川虎太朗が奪ってカウンターを仕掛けると一気に7人が駆け上がってゴールに迫った。高澤の放ったシュートが外れてカターレは命拾いをしたが、似たようなシーンがアディショナルタイムにも繰り返される。カターレの左CKのこぼれ球を今度も藤川が絡んでマイボールにして5人が相手陣になだれ込んだ。
このカウンターで得たこの日2本目のCKから決勝点が生まれた。右からMF針谷岳晃が右足で入れたボールがGK齋藤和希の伸ばした両手をすり抜けてDF本村武揚に届きこぼれ球が発生。藤川がいち早く反応して蹴り込んだ。開幕2戦で先発し今節は控えだった藤川が勝利に貢献し、監督の采配も当たったかたちだ。Jリーグクラブの監督として初勝利を挙げた46歳の天野監督は「初勝利はうれしいが、それ以上にチームに結束感があることがうれしい」とコメント。カターレは勝点を逃しただけではなく、厄介なライバルを元気づけてしまったかもしれない。
※ハイライト映像(J公式サイト)
後半アディショナルタイムにCKから失点して競り負けた。勝ち越しを狙って終盤は優勢だっただけに惜しまれる。
今季初勝利を挙げた北九州の天野賢一監督は試合後、「J2から降格してきたからといってJ3で簡単に勝てるとは思っていない。開幕から長野、宮崎、富山と対戦したがそれぞれのチームに色があり、J3には多様性がある。すごく面白いし、勝つのは難しい。だから非常にやりがいがある。きょうもスリリングでなかなか厳しい試合だった」と話した。
一方のカターレも「J3で勝つのは容易なことではない」と改めて痛感したのではないか。今回のようなどっちに転がってもおかしくない接戦を数多くモノにしなければJ2昇格はかなわない。敗戦を糧にして力をつけなければならない。
カターレは球際の競り合いで強さを発揮して相手をじりじりと押し込んだ。序盤は高い位置からプレッシャーをかけたが、北九州も後方でのパスワークが巧み。守備の開始位置を調整して深追いはあまりせず、相手が攻め入ってきたところでボールを奪って縦に素早く攻めた。
北九州には遠めにいる味方の動きに合わせて正確にパスを送る視野の広さと精度があったが、油断なく守って得点チャンスを与えない。前半の終わりに北九州にペースを握られ、41分、アーリークロスがゴール前のFW高澤優也に収まるピンチがあったがシュートがクロスバーをかすめて外れた。
後半も開始から圧力をかけ、6分に待望の先制点を奪う。ハーフウェーライン付近でFWマテウス・レイリアが相手のミスを誘い、こぼれたボールをMF椎名伸志がワンタッチで敵陣中央のFW川西翔太へ。右を駆け上がったマテウスがラストパスを受けて、角度の小さい位置から決め切った。
しかし直後の同9分にCKから失点した。北九州はこれがこの日1本目のCK。左からのボールをニアで高澤が競って後方に流し、MF佐藤亮が頭で押し込んだ。
今季初の先制点がふいになってもカターレは攻勢を維持して勝ち越しのチャンスを何度もつくった。同22分に椎名のスルーパスで裏に抜けたFW高橋駿太が川西に送ってGKと1対1になる決定機を迎えたが、相手GK吉丸絢梓の好守に阻まれる。同36分には左からゴールに向かったFKの軌道にFW大野耀平が頭で合わせる。わずかにゴール右へ外れた。
カターレのパワーに対して劣勢が続いた北九州は心身ともに疲れが蓄積していたはずだが、彼らも勝利をあきらめていなかった。後半39分、カターレの左CKのこぼれ球を途中出場のFW藤川虎太朗が奪ってカウンターを仕掛けると一気に7人が駆け上がってゴールに迫った。高澤の放ったシュートが外れてカターレは命拾いをしたが、似たようなシーンがアディショナルタイムにも繰り返される。カターレの左CKのこぼれ球を今度も藤川が絡んでマイボールにして5人が相手陣になだれ込んだ。
このカウンターで得たこの日2本目のCKから決勝点が生まれた。右からMF針谷岳晃が右足で入れたボールがGK齋藤和希の伸ばした両手をすり抜けてDF本村武揚に届きこぼれ球が発生。藤川がいち早く反応して蹴り込んだ。開幕2戦で先発し今節は控えだった藤川が勝利に貢献し、監督の采配も当たったかたちだ。Jリーグクラブの監督として初勝利を挙げた46歳の天野監督は「初勝利はうれしいが、それ以上にチームに結束感があることがうれしい」とコメント。カターレは勝点を逃しただけではなく、厄介なライバルを元気づけてしまったかもしれない。
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