第1節 愛媛×富山 マッチレポート■大野が殊勲の2得点。逆転で白星スタート
- 2022/03/14
- 10:04
【第1節 愛媛1―2富山 ▽得点者:後半6分・佐々木(愛)、同20分、同39分・いずれも大野(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
後半途中から出場したFW大野耀平の2得点でカターレが逆転勝ちを収め、シーズン初戦を白星で飾った。
カターレはスタメンのうち5人が新加入。大卒ルーキーのMF松本雄真が[3-5-2]のシャドウ、同じくDF神山京右が右ウイングバックに入った。カターレで新人が開幕戦に先発出場するのは2015年のFW中西倫也、20年の末木裕也に続いてのもの。
対する愛媛は新加入が11人のうち8人を占め、J3出場歴があったのはC大阪U-23でプレー経験があるDF森下怜哉だけ。メンバー表に掲載されるJ3での出場試合数/得点数の欄にゼロがきれいに並び、初の降格と新戦力もJ1、J2でプレーした選手が中心だったことを物語っていた。
そんな愛媛にカターレはJ3の厳しさを示したかたちだ。愛媛の石丸清隆監督は試合後、「1対1の局面で、逃げているとまでは言わないまでも、向き合ってないというか、きれいに交わそうというプレーが多かったように思う。そこで押し込まれて逆転にまで持っていかれた。J3のパワーサッカーやフィジカルの強さに向き合っていけないと勝ちは拾っていけないだろう。修正して次につなげていきたい」と率直に語った。
前半13分にカターレは神山の右からのフィードをゴール左で収めた松本が折り返し、椎名伸志が右足ボレーで狙うが愛媛GK徳重健太の好セーブに阻まれた。
その後は愛媛ペースで進む。[4-2-3-1]からボールを奪うと間髪入れずに攻撃をスピードアップして鋭くゴールに迫った。ボールをコントロールする個々の技術も高く、カターレはよくしのいだが自陣でプレーする時間が長くなった。
愛媛は同31分に右FKからできたゴール前の混戦から森下が立て続けに2本のシュートを放つ。同35分には自陣での素早いリスタートからロングボールで裏を突き、FW松田力とカターレGK西部洋平が交錯してこぼれたボールをMF近藤貴司が流し込みにかかる。カターレDF大畑隆也にスライディングで防がれ、さらにこぼれ球をMF佐々木匠が狙ったが上に外れた。
カターレは前半15分にDF林堂眞が相手選手と頭同士をぶつけて止血をしながらのプレーをしいられ、前半終了間際には神山が負傷で退くアクシデントに見舞われたが前半を0-0で折り返す。新加入選手に戦術が浸透しており、3バック左のDF鎌田翔雅が再三にわたり敵陣まで飛び出していって相手にプレッシャーをかけ、同右の大畑は神山を追い越して攻撃参加しチャンスメークに貢献した。
後半に入り6分に愛媛が先制点を奪取。左からゴール正面までカットインした前仙台の佐々木が右足を振り切って右上に突き刺した。ペナルティーエリアに4人が走り込んでおり、下がりながらの対応になったカターレは佐々木への寄せが少しだけ遅れた。能力の高い選手を多数抱える前年J2クラブとの対戦ではわずかな時間とスペースが失点につながりかねない。敗れた愛媛と同様にカターレもまた今後の戦いに向けての教訓を得た。
1点を追うカターレは昨季と同じように選手交代とともに[3-4-3]へフォーメーションを変更して反撃し、この策が当たった。
今季のチーム初得点となった同点ゴールは後半20分。裏に走ったFW高橋駿太へのロングパスを起点に攻め、一旦は相手にボールを奪われて逆速攻を食らいそうになったが、相手選手を4人で囲い込んでボールを取り返し、松本からミドルパスをもらった大野が決めた。
勢いづいたカターレは同24分にCKの二次攻撃からFW川西翔太がMF安藤由翔の浮き球のパスで裏に抜けて決定機を創出。GKの至近距離から川西と大畑が立て続けにシュートを放つが決め切れない。同34分には安藤の左クロスに走り込んだ川西のヘディングシュートがクロスバーに当たる。この流れのまま同39分、川西の左クロスを大野が頭で押し込んで勝ち越し点が挙がった。
大野は開幕に向けて全体練習が終わったあと川西らとシュート練習を積んできた。川西が岐阜で行っていたという試合で起こりそうなプレーを想定して対応力を養う練習法を採り入れており、「動き出してボールをもらいシュートを打つ1点目のようなかたちは自主練習でもよくやっていた、それが生きたのは自信になる」と話す。川西が加わった効果がこういった面でもさっそく現れ、カターレが好スタートを切った。
※ハイライト映像(J公式サイト)
後半途中から出場したFW大野耀平の2得点でカターレが逆転勝ちを収め、シーズン初戦を白星で飾った。
カターレはスタメンのうち5人が新加入。大卒ルーキーのMF松本雄真が[3-5-2]のシャドウ、同じくDF神山京右が右ウイングバックに入った。カターレで新人が開幕戦に先発出場するのは2015年のFW中西倫也、20年の末木裕也に続いてのもの。
対する愛媛は新加入が11人のうち8人を占め、J3出場歴があったのはC大阪U-23でプレー経験があるDF森下怜哉だけ。メンバー表に掲載されるJ3での出場試合数/得点数の欄にゼロがきれいに並び、初の降格と新戦力もJ1、J2でプレーした選手が中心だったことを物語っていた。
そんな愛媛にカターレはJ3の厳しさを示したかたちだ。愛媛の石丸清隆監督は試合後、「1対1の局面で、逃げているとまでは言わないまでも、向き合ってないというか、きれいに交わそうというプレーが多かったように思う。そこで押し込まれて逆転にまで持っていかれた。J3のパワーサッカーやフィジカルの強さに向き合っていけないと勝ちは拾っていけないだろう。修正して次につなげていきたい」と率直に語った。
前半13分にカターレは神山の右からのフィードをゴール左で収めた松本が折り返し、椎名伸志が右足ボレーで狙うが愛媛GK徳重健太の好セーブに阻まれた。
その後は愛媛ペースで進む。[4-2-3-1]からボールを奪うと間髪入れずに攻撃をスピードアップして鋭くゴールに迫った。ボールをコントロールする個々の技術も高く、カターレはよくしのいだが自陣でプレーする時間が長くなった。
愛媛は同31分に右FKからできたゴール前の混戦から森下が立て続けに2本のシュートを放つ。同35分には自陣での素早いリスタートからロングボールで裏を突き、FW松田力とカターレGK西部洋平が交錯してこぼれたボールをMF近藤貴司が流し込みにかかる。カターレDF大畑隆也にスライディングで防がれ、さらにこぼれ球をMF佐々木匠が狙ったが上に外れた。
カターレは前半15分にDF林堂眞が相手選手と頭同士をぶつけて止血をしながらのプレーをしいられ、前半終了間際には神山が負傷で退くアクシデントに見舞われたが前半を0-0で折り返す。新加入選手に戦術が浸透しており、3バック左のDF鎌田翔雅が再三にわたり敵陣まで飛び出していって相手にプレッシャーをかけ、同右の大畑は神山を追い越して攻撃参加しチャンスメークに貢献した。
後半に入り6分に愛媛が先制点を奪取。左からゴール正面までカットインした前仙台の佐々木が右足を振り切って右上に突き刺した。ペナルティーエリアに4人が走り込んでおり、下がりながらの対応になったカターレは佐々木への寄せが少しだけ遅れた。能力の高い選手を多数抱える前年J2クラブとの対戦ではわずかな時間とスペースが失点につながりかねない。敗れた愛媛と同様にカターレもまた今後の戦いに向けての教訓を得た。
1点を追うカターレは昨季と同じように選手交代とともに[3-4-3]へフォーメーションを変更して反撃し、この策が当たった。
今季のチーム初得点となった同点ゴールは後半20分。裏に走ったFW高橋駿太へのロングパスを起点に攻め、一旦は相手にボールを奪われて逆速攻を食らいそうになったが、相手選手を4人で囲い込んでボールを取り返し、松本からミドルパスをもらった大野が決めた。
勢いづいたカターレは同24分にCKの二次攻撃からFW川西翔太がMF安藤由翔の浮き球のパスで裏に抜けて決定機を創出。GKの至近距離から川西と大畑が立て続けにシュートを放つが決め切れない。同34分には安藤の左クロスに走り込んだ川西のヘディングシュートがクロスバーに当たる。この流れのまま同39分、川西の左クロスを大野が頭で押し込んで勝ち越し点が挙がった。
大野は開幕に向けて全体練習が終わったあと川西らとシュート練習を積んできた。川西が岐阜で行っていたという試合で起こりそうなプレーを想定して対応力を養う練習法を採り入れており、「動き出してボールをもらいシュートを打つ1点目のようなかたちは自主練習でもよくやっていた、それが生きたのは自信になる」と話す。川西が加わった効果がこういった面でもさっそく現れ、カターレが好スタートを切った。
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