第22節 福島×富山 マッチレポート■攻守の切り替えから鮮やか2発
- 2015/07/27
- 13:46
【第22節 福島0―3富山 ▽得点者:前半4分・萱沼(富)、後半2分・森(富)、同39分・日高(富)】
カターレが3試合ぶりに勝利を収めて7位に浮上した。7月に入って連続4試合負けなし。次節は中2日で29日にホームで琉球と対戦する。
スタジアムのある福島市はこの日に梅雨明けして猛暑日となり、公式記録の試合開始15時の気温は31.7度。真夏でも日中に試合を行うJ3の過酷さを本格的に味わう一戦となった。
MF大西容平が7試合ぶりにけがから復帰し、前節は途中出場だったMF森泰次郎が13試合ぶりに先発。出場停止のDF國吉貴博に代わってDF内田錬平が右SBで起用され、日高拓磨が左SBにまわった。
開始から素早い出足で主導権を掌握して4分に先制点を奪う。福島ゴール前でクロスのこぼれ球を拾った相手から森が奪い返してFW中西倫也、日高とつないでペナルティーエリア内からシュート。GKが弾いたところに特別指定選手のFW萱沼優聖が詰めて自身J初得点を蹴り込んだ。
その後は福島が盛り返し、前回のカターレ戦からトップ下に入って当時は得点も挙げたMF鴨志田誉を中心にゴールに迫る。6分に右からのクロスに鴨志田が頭で合わせてゴールネットを揺らす。これはオフサイドだったが、攻勢は前半が終わるまで続いた。中盤でリズムをつくり、最終ラインからのフィードや大きなサイドチェンジも交えつつ両サイドの高い位置に進出してクロスを供給。この時間帯に同点弾が生まれていたら勝敗は違ったものになっていたかもしれない。
カターレは流動的に走り回る鴨志田らにかく乱され、中盤でボールを奪い切れなかった。それでも「最後はやらせないようにしよう、と全員で話してこだわってやった」(MF椎名伸志)という。その様子を岸野靖之監督は「集中していて、しっかり自分たちで解決しようとしていた」と評価する。ゴール前で体を張りなんとか無失点でしのいで折り返した。
そのかいがあって後半2分にMF森泰次郎の今季初ゴールで突き放すことに成功。先制点と同じように相手ゴール前で森がボールを奪い、今度は自身でミドルシュートを沈めた。クロスの処理に手間どる相手をみて、ルーズボールを予測して飛び込んだ好判断が得点を生んだ。
後半は守備も修正され、攻められはしても危ない場面は減った。ひやりとしたのはミドルシュートが味方に当たってコースが変わった同10分過ぎと、ワンツーでDF星雄次がペナルティーエリア内に進入してきた30分のシーンぐらい。逆に39分に日高のFKが壁から少し離れて立っていた相手選手に当たってゴールインして3点目を奪取。その後もカウンターアタックを繰り出し、そのまま3-0で押し切った。
試合後の会見で岸野監督はピッチ状態の悪さに苦言を呈した。選手とサッカーを大事にする監督の信念に基づく発言であり、誰かが公の場で言わなければならないという使命感もあったと思われる。今季はカターレがJ2で6季戦って蓄積してきた何かを見いだしたいと思って取材をしている。監督の言葉を聞き、J2を経験してきたカターレだからこそ果たせる役目があることに気づかされた。J3を引っ張っていくぐらいの気概をもち、より良いものを目指してピッチ内外で範を示さなければならない。それが自らの力にもなるだろう。
カターレが3試合ぶりに勝利を収めて7位に浮上した。7月に入って連続4試合負けなし。次節は中2日で29日にホームで琉球と対戦する。
スタジアムのある福島市はこの日に梅雨明けして猛暑日となり、公式記録の試合開始15時の気温は31.7度。真夏でも日中に試合を行うJ3の過酷さを本格的に味わう一戦となった。
MF大西容平が7試合ぶりにけがから復帰し、前節は途中出場だったMF森泰次郎が13試合ぶりに先発。出場停止のDF國吉貴博に代わってDF内田錬平が右SBで起用され、日高拓磨が左SBにまわった。
開始から素早い出足で主導権を掌握して4分に先制点を奪う。福島ゴール前でクロスのこぼれ球を拾った相手から森が奪い返してFW中西倫也、日高とつないでペナルティーエリア内からシュート。GKが弾いたところに特別指定選手のFW萱沼優聖が詰めて自身J初得点を蹴り込んだ。
その後は福島が盛り返し、前回のカターレ戦からトップ下に入って当時は得点も挙げたMF鴨志田誉を中心にゴールに迫る。6分に右からのクロスに鴨志田が頭で合わせてゴールネットを揺らす。これはオフサイドだったが、攻勢は前半が終わるまで続いた。中盤でリズムをつくり、最終ラインからのフィードや大きなサイドチェンジも交えつつ両サイドの高い位置に進出してクロスを供給。この時間帯に同点弾が生まれていたら勝敗は違ったものになっていたかもしれない。
カターレは流動的に走り回る鴨志田らにかく乱され、中盤でボールを奪い切れなかった。それでも「最後はやらせないようにしよう、と全員で話してこだわってやった」(MF椎名伸志)という。その様子を岸野靖之監督は「集中していて、しっかり自分たちで解決しようとしていた」と評価する。ゴール前で体を張りなんとか無失点でしのいで折り返した。
そのかいがあって後半2分にMF森泰次郎の今季初ゴールで突き放すことに成功。先制点と同じように相手ゴール前で森がボールを奪い、今度は自身でミドルシュートを沈めた。クロスの処理に手間どる相手をみて、ルーズボールを予測して飛び込んだ好判断が得点を生んだ。
後半は守備も修正され、攻められはしても危ない場面は減った。ひやりとしたのはミドルシュートが味方に当たってコースが変わった同10分過ぎと、ワンツーでDF星雄次がペナルティーエリア内に進入してきた30分のシーンぐらい。逆に39分に日高のFKが壁から少し離れて立っていた相手選手に当たってゴールインして3点目を奪取。その後もカウンターアタックを繰り出し、そのまま3-0で押し切った。
試合後の会見で岸野監督はピッチ状態の悪さに苦言を呈した。選手とサッカーを大事にする監督の信念に基づく発言であり、誰かが公の場で言わなければならないという使命感もあったと思われる。今季はカターレがJ2で6季戦って蓄積してきた何かを見いだしたいと思って取材をしている。監督の言葉を聞き、J2を経験してきたカターレだからこそ果たせる役目があることに気づかされた。J3を引っ張っていくぐらいの気概をもち、より良いものを目指してピッチ内外で範を示さなければならない。それが自らの力にもなるだろう。
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- ジャンル:スポーツ
- カテゴリ:第22節○3-0福島