第30節 富山×鹿児島 マッチレポート■ゴール目指し戦い抜く
- 2021/12/07
- 11:33
【第30節 富山1―1鹿児島 ▽得点者:前半5分・椎名(富)、後半4分・米澤(鹿)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
最終戦らしく互いに意欲的にゴールを目指す熱のこもった展開となった。守備重視でにらみあう上位対決が続いていたカターレも昇格が消えたこともあって本来のアグレッシブさを発揮。対戦相手が攻撃的な鹿児島だったのもある。そしてどちらも「最後は勝ちたい」という気持ちが強かった。
開始5分、カターレの鮮やかなゴールでスタートした。大きなサイドチェンジからMF音泉翔眞がペナルティーエリア右をドリブルで縦に仕掛けて強いクロスを打ち込み、MF椎名伸志がニアで合わせた。ピッチをワイドに使ってウイングバックの個人能力を生かす、今季を代表する攻撃パターンからシーズン40点目が決まった。
カターレは守りでも〝らしさ〟をみせて球際で競り勝つ場面が多く、そこから素早く攻めてチャンスをつくった。一方の鹿児島もボールを動かしながら攻める自分たちのスタイルで対抗。[4-3-3]の左ウイング米澤令衣、前々節から左サイドバックで起用されている前カターレ萱沼優聖で形成する左サイドを中心にアタックを繰り返した。
ただ、前半はどちらもややパスミスが多かった。カターレはつなぎのミスでボールを失うケースが目立ち、鹿児島は相手ゴール近くで精度を欠いて好機を広げることができない。
その中でもゴールにより迫ったのはカターレ。10分に右CKからDF林堂眞がヘディングシュートをゴール右下へ飛ばす。27分は左FKからニアでDF戸根一誓が合わせたボールに外からFWマテウス・レイリアが飛び込む。43分には中盤で競り勝ったマテウスからもらったFW高橋駿太が右から抜け出してシュートに持ち込んだ。しかし追加点は生まれず1点リードで折り返した。
後半に入ると、前半のお返しとばかりに立ち上がり4分に鹿児島が米澤の今季9点目で追い付いた。現役最後の試合になるMF酒本憲幸のトリッキーなヒールパスで右をえぐったサイドバックのフォゲッチが浮き球のクロスを入れ、米澤が頭で合わせた。
カターレは起点となったサイドチェンジへの対応から後手にまわり、フリーでクロスを上げられた。クロスボールに対応した音泉も周囲の状況がよく把握できていなかったようで米澤に死角から飛び込まれて競り負けた。練習のかいがあって後半戦はクロスからの失点が減少傾向だっただけに石﨑監督は「残念」「もったいない」と振り返った。
後半の鹿児島は同点弾をアシストしたフォゲッチを筆頭にボールホルダーを追い越すダイナミックな動きが増えて攻撃が活性化。追い付いた直後にもゴール左のこぼれ球からFW山本駿亮に得点機が巡ってきたが、GK西部洋平が好セーブで阻んだ。
カターレは自陣で粘り強く守りながら、後半から出場したFW大野耀平へシンプルにボールを送って勝ち越し点を狙う。MF末木裕也の出場停止によって久しぶりにアンカーで先発したMF姫野宥弥が足のけいれんで退いた後半26分以降は移籍後初出場となったMF中山陸と椎名がボランチに入って[3-4-3]に布陣変更。両チームが勝利を目指して攻守が目まぐるしく入れ替わる終盤に突入した。
鹿児島は同35分、契約満了が発表されたFW薗田卓馬が裏に抜け出しにかかるがシュートまで持ち込めず。直後のCKから今度はカターレがカウンターを仕掛け、戸根が持ち上がって大野へのラストパスが通ったが、相手GK大西勝俉が体を張って防いだ。
カターレは43分、中盤で競り勝ってマテウスが左からゴールに迫り、右へのラストパスに大野が走り込んだが決め切れない。4分のアディショナルタイムに入り、相手ペナルティーエリアに浮いたこぼれ球をFW松岡大智がボレーシュートを試みたが枠には飛ばず、1-1で終えた。
あお向けに倒れ込んだ林堂にDF今瀬淳也とDF田中佑昌が歩み寄り、手を差し伸べて引き起こす。今季28試合を戦い抜き、2019年に並ぶ過去最高の4位でフィニッシュ。長いリーグ戦の幕が下りた。
※ハイライト映像(J公式サイト)
最終戦らしく互いに意欲的にゴールを目指す熱のこもった展開となった。守備重視でにらみあう上位対決が続いていたカターレも昇格が消えたこともあって本来のアグレッシブさを発揮。対戦相手が攻撃的な鹿児島だったのもある。そしてどちらも「最後は勝ちたい」という気持ちが強かった。
開始5分、カターレの鮮やかなゴールでスタートした。大きなサイドチェンジからMF音泉翔眞がペナルティーエリア右をドリブルで縦に仕掛けて強いクロスを打ち込み、MF椎名伸志がニアで合わせた。ピッチをワイドに使ってウイングバックの個人能力を生かす、今季を代表する攻撃パターンからシーズン40点目が決まった。
カターレは守りでも〝らしさ〟をみせて球際で競り勝つ場面が多く、そこから素早く攻めてチャンスをつくった。一方の鹿児島もボールを動かしながら攻める自分たちのスタイルで対抗。[4-3-3]の左ウイング米澤令衣、前々節から左サイドバックで起用されている前カターレ萱沼優聖で形成する左サイドを中心にアタックを繰り返した。
ただ、前半はどちらもややパスミスが多かった。カターレはつなぎのミスでボールを失うケースが目立ち、鹿児島は相手ゴール近くで精度を欠いて好機を広げることができない。
その中でもゴールにより迫ったのはカターレ。10分に右CKからDF林堂眞がヘディングシュートをゴール右下へ飛ばす。27分は左FKからニアでDF戸根一誓が合わせたボールに外からFWマテウス・レイリアが飛び込む。43分には中盤で競り勝ったマテウスからもらったFW高橋駿太が右から抜け出してシュートに持ち込んだ。しかし追加点は生まれず1点リードで折り返した。
後半に入ると、前半のお返しとばかりに立ち上がり4分に鹿児島が米澤の今季9点目で追い付いた。現役最後の試合になるMF酒本憲幸のトリッキーなヒールパスで右をえぐったサイドバックのフォゲッチが浮き球のクロスを入れ、米澤が頭で合わせた。
カターレは起点となったサイドチェンジへの対応から後手にまわり、フリーでクロスを上げられた。クロスボールに対応した音泉も周囲の状況がよく把握できていなかったようで米澤に死角から飛び込まれて競り負けた。練習のかいがあって後半戦はクロスからの失点が減少傾向だっただけに石﨑監督は「残念」「もったいない」と振り返った。
後半の鹿児島は同点弾をアシストしたフォゲッチを筆頭にボールホルダーを追い越すダイナミックな動きが増えて攻撃が活性化。追い付いた直後にもゴール左のこぼれ球からFW山本駿亮に得点機が巡ってきたが、GK西部洋平が好セーブで阻んだ。
カターレは自陣で粘り強く守りながら、後半から出場したFW大野耀平へシンプルにボールを送って勝ち越し点を狙う。MF末木裕也の出場停止によって久しぶりにアンカーで先発したMF姫野宥弥が足のけいれんで退いた後半26分以降は移籍後初出場となったMF中山陸と椎名がボランチに入って[3-4-3]に布陣変更。両チームが勝利を目指して攻守が目まぐるしく入れ替わる終盤に突入した。
鹿児島は同35分、契約満了が発表されたFW薗田卓馬が裏に抜け出しにかかるがシュートまで持ち込めず。直後のCKから今度はカターレがカウンターを仕掛け、戸根が持ち上がって大野へのラストパスが通ったが、相手GK大西勝俉が体を張って防いだ。
カターレは43分、中盤で競り勝ってマテウスが左からゴールに迫り、右へのラストパスに大野が走り込んだが決め切れない。4分のアディショナルタイムに入り、相手ペナルティーエリアに浮いたこぼれ球をFW松岡大智がボレーシュートを試みたが枠には飛ばず、1-1で終えた。
あお向けに倒れ込んだ林堂にDF今瀬淳也とDF田中佑昌が歩み寄り、手を差し伸べて引き起こす。今季28試合を戦い抜き、2019年に並ぶ過去最高の4位でフィニッシュ。長いリーグ戦の幕が下りた。
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