第27節 熊本×富山 マッチレポート■嵐の90分。2点差追い付き望みつなぐ
- 2021/11/15
- 01:12
【第27節 熊本2―2富山 ▽得点者:前半5分・上村、同45+2分・OG(以上熊)、後半19分・大野、同34分・大野(以上富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
昇格をかけ必勝を期して臨んだ大一番は波乱万丈の展開になった。いきなり開始早々に失点すると熊本のパスワークとアグレッシブな守備に前半通して圧倒された。しかしハーフタイムの選手交代をきっかけに盛り返してFW大野耀平の2ゴールで追い付く。
その後は目まぐるしく攻守が入れ替わり互いにカウンターを打ち合って勝ち越しを狙う大激戦に。7分のアディショナルタイムにも双方が得点チャンスをつくり合って全員が力の限り戦い抜いた。
終了の笛が鳴り、カターレの多くの選手がピッチに膝を落とし、自陣ペナルティーアーク付近にあお向けに倒れ込んだMF椎名伸志はなかなか起き上がることができなかった。
精魂を注いでもぎ取った勝点1によってJ2復帰への望みがつながり、次節はホームで戦う。今季のクライマックスはまだ先にある。
3試合連続無得点の熊本が開始5分で先取点を挙げた。浮き球のパスを右サイドで収めたFW高橋利樹からのマイナス方向のパスが、受けようとしたFW岡本知剛とカターレのDF林堂眞がもつれたことでフリーのMF上村周平へ転がり、彼がミドルレンジから鮮やかに決めた。
無得点が続いていた熊本は打開策として前節・岩手戦でミドルシュートを積極的に狙っていた。この意識付けがついに実ったかたちだ。前半終了間際の2点目もミドルシュートが功を奏した。MF河原創のシュートがカターレの選手に当たってドライブ気味にクロスバーを直撃。ボールは真上に高く弾かれ、押し込もうとした上村と競り合ったカターレの選手の体にぶつかってゴールインした。
熊本の前半のパフォーマンスは圧巻だった。素早いパス回しにカターレの守りはついていくのが精いっぱいで、自陣深くでの対応をしいられた。攻め返そうとしても相手の守備へのスピーディーな切り替えと囲い込みによって敵陣に入ることさえできなかった。
カターレ前半唯一のチャンスは42分。FW高橋駿太のスルーパスでMF安藤由翔が左から抜けてマイナスのクロスを送り、走り込んできたMF末木裕也が合わせたが熊本GK佐藤優也に正面で処理された。
2点を追うカターレは加入後初めて途中出場となったFWマテウス・レイリアと、6月26日の第13節・今治戦以来今季2度目の出場となるFW松岡大智をハーフタイムに投入。これが当たって2人のボールキープを起点に攻撃のリズムが生まれ始める。後半18分にさらに大野を入れると、直後に自陣でボールを奪った椎名からの裏へのボールに呼応して大野が抜け出しPKを獲得。自ら決めて1点差とした。
同22分に安藤の裏を狙ったグラウンダーのクロスに2人が飛び込んで決定機を創出。さらにD鹿山拓真のミドルシュートや、CK混戦からの大野のシュートでゴールを脅かすと、34分に相手バックパスを大野がかっさらって落ち着いて決め切り2-2の同点に追い付いた。
終盤になっても双方がセカンドボールを巡って激しく身体をぶつけ合い、ボールを回収しては互いにカウンターアタックを繰り出す。だが、疲れもあってかどちらも精度を欠いて決勝点は生まれなかった。
カターレは後半アディショナルタムの7分間に熊本のクロスから2度ピンチがあったがGK西部洋平が好セーブでチームを救った。対熊本2009年以来17試合ぶりの勝利はならず、今季は2分けで決着した。
【J3上位今後の対戦相手】
▽第28節以降~(残り3節)
1宮崎50富熊*(13)
2熊本48横宮岐(17)
3岩手46讃富沼(12)
4富山42宮岩鹿(6)
5福島41*横讃(7)
6岐阜40八藤熊(6)
※数字は勝点。括弧内は得失点差
※ハイライト映像(J公式サイト)
昇格をかけ必勝を期して臨んだ大一番は波乱万丈の展開になった。いきなり開始早々に失点すると熊本のパスワークとアグレッシブな守備に前半通して圧倒された。しかしハーフタイムの選手交代をきっかけに盛り返してFW大野耀平の2ゴールで追い付く。
その後は目まぐるしく攻守が入れ替わり互いにカウンターを打ち合って勝ち越しを狙う大激戦に。7分のアディショナルタイムにも双方が得点チャンスをつくり合って全員が力の限り戦い抜いた。
終了の笛が鳴り、カターレの多くの選手がピッチに膝を落とし、自陣ペナルティーアーク付近にあお向けに倒れ込んだMF椎名伸志はなかなか起き上がることができなかった。
精魂を注いでもぎ取った勝点1によってJ2復帰への望みがつながり、次節はホームで戦う。今季のクライマックスはまだ先にある。
3試合連続無得点の熊本が開始5分で先取点を挙げた。浮き球のパスを右サイドで収めたFW高橋利樹からのマイナス方向のパスが、受けようとしたFW岡本知剛とカターレのDF林堂眞がもつれたことでフリーのMF上村周平へ転がり、彼がミドルレンジから鮮やかに決めた。
無得点が続いていた熊本は打開策として前節・岩手戦でミドルシュートを積極的に狙っていた。この意識付けがついに実ったかたちだ。前半終了間際の2点目もミドルシュートが功を奏した。MF河原創のシュートがカターレの選手に当たってドライブ気味にクロスバーを直撃。ボールは真上に高く弾かれ、押し込もうとした上村と競り合ったカターレの選手の体にぶつかってゴールインした。
熊本の前半のパフォーマンスは圧巻だった。素早いパス回しにカターレの守りはついていくのが精いっぱいで、自陣深くでの対応をしいられた。攻め返そうとしても相手の守備へのスピーディーな切り替えと囲い込みによって敵陣に入ることさえできなかった。
カターレ前半唯一のチャンスは42分。FW高橋駿太のスルーパスでMF安藤由翔が左から抜けてマイナスのクロスを送り、走り込んできたMF末木裕也が合わせたが熊本GK佐藤優也に正面で処理された。
2点を追うカターレは加入後初めて途中出場となったFWマテウス・レイリアと、6月26日の第13節・今治戦以来今季2度目の出場となるFW松岡大智をハーフタイムに投入。これが当たって2人のボールキープを起点に攻撃のリズムが生まれ始める。後半18分にさらに大野を入れると、直後に自陣でボールを奪った椎名からの裏へのボールに呼応して大野が抜け出しPKを獲得。自ら決めて1点差とした。
同22分に安藤の裏を狙ったグラウンダーのクロスに2人が飛び込んで決定機を創出。さらにD鹿山拓真のミドルシュートや、CK混戦からの大野のシュートでゴールを脅かすと、34分に相手バックパスを大野がかっさらって落ち着いて決め切り2-2の同点に追い付いた。
終盤になっても双方がセカンドボールを巡って激しく身体をぶつけ合い、ボールを回収しては互いにカウンターアタックを繰り出す。だが、疲れもあってかどちらも精度を欠いて決勝点は生まれなかった。
カターレは後半アディショナルタムの7分間に熊本のクロスから2度ピンチがあったがGK西部洋平が好セーブでチームを救った。対熊本2009年以来17試合ぶりの勝利はならず、今季は2分けで決着した。
【J3上位今後の対戦相手】
▽第28節以降~(残り3節)
1宮崎50富熊*(13)
2熊本48横宮岐(17)
3岩手46讃富沼(12)
4富山42宮岩鹿(6)
5福島41*横讃(7)
6岐阜40八藤熊(6)
※数字は勝点。括弧内は得失点差
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