【第27節vs熊本プレビュー】今季の天王山。勝利つかめ!
- 2021/11/12
- 16:10
残り4節で首位・熊本との直接対決を迎える。昇格するために必ず勝ち取らなければならない大一番があるとすればここだろう。相手に不足はない。これまでの鍛錬の成果を存分に示したい。
前節の岐阜戦に0-1で競り負けて、熊本、2位・宮崎との勝点差が6に広がり、今節の重要性がさらに高まった。これからは1試合消化するごとに挽回の余地も小さくなる。状況を好転させるには勝利がほしい。だが、3連敗中とはいえ焦りは禁物だ。一方の熊本も3位・岩手との勝点差が4しかなく、「勝ちたい」という気持ちが強いのではないか。ホームゲームというシチュエーションも加わり、彼らにかかる重圧も小さくはない。つけ入る隙はある。カターレは熱く、冷静に戦ってしたたかに勝点3をつかみたい。
キャプテンのGK西部洋平は「昇格の可能性がなくなったわけではなく、チームのみんなが今週もしっかり前を向いて取り組めている。勝たなければいけない状況だが、熊本は気持ちだけでなんとかできる相手ではない。どう戦うのか、サッカーにフォーカスして備えている」と話す。強敵の存在がチームの底力、選手の集中力を引き出してくれるはずだ。
熊本はアウェイでの前節・岩手戦を0-0で引き分け、宮崎に勝点で並ばれたものの首位をキープした。しかし、彼らもまた4季ぶりのJ2復帰へ生みの苦しみに直面している。6月13日の第11節・カターレ戦(1△1)から続けてきた負けなしが前々節(第25節)に0-1で鹿児島に敗れて12試合(8勝4分)でストップ。連勝が7で止まった第24節・讃岐戦(0△0)から無得点が3試合続いており、得点力・決定力を欠いている。
3試合連続ノーゴールはJ3降格後初めて。就任2年目の大木武監督のもと今季はそれまでの21試合で無得点は2試合だけだった。リーグ最少失点(17点)の堅守で勝点を拾ってはいるが、思ってみなかった壁にぶつかっている。
これは2試合連続無得点のカターレにも当てはまる。カターレもそれまでの22試合で無得点は2試合だけだった。各チームの研究と対策が進んだリーグ終盤を勝ち抜く難しさが、双方の現状から改めて浮かび上がる。攻撃のストロングポイントを徹底して消しにくる対戦相手からどのようにしてゴールを奪うのか。熊本にとっては4試合ぶり、カターレにとっては3試合ぶりになるゴールをどちらが先に、いつ挙げるかがゲームの流れと勝敗を大きく左右することになりそうだ。
熊本は前半戦からスタメンをほぼ固定して戦っている。フォーメーションはカターレと同じ[3-1-4-2]だが、ボール保持力の高さを前提に攻撃時はツーシャドウが外に開き、4トップで崩しにかかるのが特長。前回のカターレ戦で後半から出場して攻撃の起点になった34歳のFW伊東俊が翌節から先発に定着してチームに勢いをもたらした。前回対戦で右サイドからの左足クロスが脅威だったシャドウのFW杉山直宏は今回も要注意。右センターバックの32歳DF黒木晃平が攻撃の影のキーマンで、右サイドでの攻防がポイントのひとつになりそう。
国士舘大から加入して2年目のFW高橋利樹がチーム最多の7得点を挙げている。堅守の最後の砦となっている35歳のGK佐藤優也からカターレはゴールを奪わなければならない。
石﨑信弘監督は「熊本はシステムをはじめ独特なやり方をしてくる。それに対してどう対応するかがポイントになるだろう」と話す。6月の前回対戦では相手にボールを持たれて自陣で我慢をしいられる時間が長かった。今回も同様の苦しい時間を覚悟しなければならない。だが、当時に比べカターレの守備力は上がっている。熊本の主要な得点パターンであるクロスへの対応をはじめ日々高めてきた力と技を発揮したい。
熊本と前節対戦した岩手はスピーディーかつ鋭い攻撃を繰り出し相手ゴールを脅かすことで熊本に主導権を渡さなかった。カターレも守備と同等に攻撃の精度がカギになる。
【J3上位今後の対戦相手】
▽第27節以降~(残り4節)
1熊本47富横宮岐
2宮崎47岐富熊*
3岩手43横讃富沼
4富山41熊宮岩鹿
5福島40長*横讃
6岐阜40宮八藤熊
7横浜37岩熊福藤
8鹿児36今藤長富
前節の岐阜戦に0-1で競り負けて、熊本、2位・宮崎との勝点差が6に広がり、今節の重要性がさらに高まった。これからは1試合消化するごとに挽回の余地も小さくなる。状況を好転させるには勝利がほしい。だが、3連敗中とはいえ焦りは禁物だ。一方の熊本も3位・岩手との勝点差が4しかなく、「勝ちたい」という気持ちが強いのではないか。ホームゲームというシチュエーションも加わり、彼らにかかる重圧も小さくはない。つけ入る隙はある。カターレは熱く、冷静に戦ってしたたかに勝点3をつかみたい。
キャプテンのGK西部洋平は「昇格の可能性がなくなったわけではなく、チームのみんなが今週もしっかり前を向いて取り組めている。勝たなければいけない状況だが、熊本は気持ちだけでなんとかできる相手ではない。どう戦うのか、サッカーにフォーカスして備えている」と話す。強敵の存在がチームの底力、選手の集中力を引き出してくれるはずだ。
熊本はアウェイでの前節・岩手戦を0-0で引き分け、宮崎に勝点で並ばれたものの首位をキープした。しかし、彼らもまた4季ぶりのJ2復帰へ生みの苦しみに直面している。6月13日の第11節・カターレ戦(1△1)から続けてきた負けなしが前々節(第25節)に0-1で鹿児島に敗れて12試合(8勝4分)でストップ。連勝が7で止まった第24節・讃岐戦(0△0)から無得点が3試合続いており、得点力・決定力を欠いている。
3試合連続ノーゴールはJ3降格後初めて。就任2年目の大木武監督のもと今季はそれまでの21試合で無得点は2試合だけだった。リーグ最少失点(17点)の堅守で勝点を拾ってはいるが、思ってみなかった壁にぶつかっている。
これは2試合連続無得点のカターレにも当てはまる。カターレもそれまでの22試合で無得点は2試合だけだった。各チームの研究と対策が進んだリーグ終盤を勝ち抜く難しさが、双方の現状から改めて浮かび上がる。攻撃のストロングポイントを徹底して消しにくる対戦相手からどのようにしてゴールを奪うのか。熊本にとっては4試合ぶり、カターレにとっては3試合ぶりになるゴールをどちらが先に、いつ挙げるかがゲームの流れと勝敗を大きく左右することになりそうだ。
熊本は前半戦からスタメンをほぼ固定して戦っている。フォーメーションはカターレと同じ[3-1-4-2]だが、ボール保持力の高さを前提に攻撃時はツーシャドウが外に開き、4トップで崩しにかかるのが特長。前回のカターレ戦で後半から出場して攻撃の起点になった34歳のFW伊東俊が翌節から先発に定着してチームに勢いをもたらした。前回対戦で右サイドからの左足クロスが脅威だったシャドウのFW杉山直宏は今回も要注意。右センターバックの32歳DF黒木晃平が攻撃の影のキーマンで、右サイドでの攻防がポイントのひとつになりそう。
国士舘大から加入して2年目のFW高橋利樹がチーム最多の7得点を挙げている。堅守の最後の砦となっている35歳のGK佐藤優也からカターレはゴールを奪わなければならない。
石﨑信弘監督は「熊本はシステムをはじめ独特なやり方をしてくる。それに対してどう対応するかがポイントになるだろう」と話す。6月の前回対戦では相手にボールを持たれて自陣で我慢をしいられる時間が長かった。今回も同様の苦しい時間を覚悟しなければならない。だが、当時に比べカターレの守備力は上がっている。熊本の主要な得点パターンであるクロスへの対応をはじめ日々高めてきた力と技を発揮したい。
熊本と前節対戦した岩手はスピーディーかつ鋭い攻撃を繰り出し相手ゴールを脅かすことで熊本に主導権を渡さなかった。カターレも守備と同等に攻撃の精度がカギになる。
【J3上位今後の対戦相手】
▽第27節以降~(残り4節)
1熊本47富横宮岐
2宮崎47岐富熊*
3岩手43横讃富沼
4富山41熊宮岩鹿
5福島40長*横讃
6岐阜40宮八藤熊
7横浜37岩熊福藤
8鹿児36今藤長富
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