第20節 富山×鳥取 マッチレポート■痛かった前半の2失点。今季ホーム初黒星
- 2021/09/27
- 11:41
【第20節 富山0―2鳥取 ▽得点者:前半2分・永島、同45+2分・世瀬(以上鳥)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
前半の2失点が痛かった。ただ、いずれも鳥取のシュートが見事で、その選手の目の前にボールがこぼれる運のなさも重なっている。一方のカターレは何度かあった得点チャンスをモノにできなかった。懸命なハードワークも実らず、「きょうは富山の日ではなかった」という表現がふさわしいかもしれない。
開始から1分26秒で鳥取が先制点を挙げた。今季まだ前半に得点を挙げたことがないという鳥取の特異なデータと、金鍾成監督のもと攻撃の構築がかなり進んでいる状況には大きなギャップがあり、気持ちの悪さは感じていたがまさかいきなり食らうとは…。カターレはいつも以上にゲームの入りを意識していただけに、DF柳下大樹は試合後に「サッカーは難しいなと改めて思った」と口にしている。
得点までの一連の流れを振り返ると、中盤でのパスカットから左サイドバック魚里直哉がFW石川大地に送った縦パスが起点になっている。右へ展開して石川がワンタッチでクロスを送ると、FW大久保優やDF陣とGK西部洋平が交錯してパンチングが不十分になり、こぼれ球を拾ったMF永島悠史がボールを浮かせてゴールに沈めた。
その後はカターレが猛然とハイプレスを仕掛けて押し気味に進めた。前半7分にMF安藤由翔の左からのクロスをMF音泉翔眞が折り返してFW吉平翼がヘディングで決めにかかるが、鳥取GK田尻健の好セーブに阻まれた。同27分には敵陣でボールを奪いFWマテウスがペナルティーエリアへ仕掛けDFと交錯して倒れる場面があった。
ただ、鳥取も容易にはボールを失わず、時折中盤を打開してゴールに迫った。一方のカターレはボールを奪うために労力を費やしたのもあってか攻撃に転じてからの精度を欠き、なかなかシュートまで持ち込めない。前半のシュート数は鳥取が5本、カターレが1本だった。
前半のアディショナルタイムに鳥取が2点目を奪取。カターレ陣中央で得たFKからMF世瀬啓人が直接狙う。ボールが壁に当たって跳ね返ってきたところを再び狙い、グラウンダーでゴール右隅を射抜いた。
この失点を受けてカターレの石﨑信弘監督は守りの要であるMF姫野宥弥に代わってハーフタイムにFW高橋駿太を投入。「0-1ならそこまでリスクを負うつもりはなかったが、0-2になったので後半の立ち上がりに点がほしかった」と言う。その効果はあって、後半6分に左FKになだれ込むかたちで柳下が決定機を迎えたが決め切れない。同15分には音泉のクロスに柳下が大外から飛び込んだがヘディングシュートが上に外れた。直後にも速攻から髙橋が抜け出して右からペナルティーエリアに進入したがシュートがジャストミートしなかった。
5月16日の第8節・沼津戦以来の出場となるMF戸高弘貴を投入するなどさらにカードを切ってゴールを目指す。しかし、守りを固める鳥取をコンビネーションで崩そうと試みるもののラストパスの精度を欠き、後半もシュートは5本にとどまった。第12節・長野戦以来となる今季2度目の無得点。今季6勝3分だったホームでの負けなしがストップした。
復調した鳥取とカターレの力量は拮抗していた。「最下位に負けた」という痛みを引きずるより、これをバネにして立ち上がりをはじめとするゲーム運びの緻密さや攻撃の精度を上げていかねばならない。次節・福島戦から中2日の10月6日夜に先週中止になった第19節・八戸戦が組み込まれた。アウェイ2連戦を総力で乗り切りたい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
前半の2失点が痛かった。ただ、いずれも鳥取のシュートが見事で、その選手の目の前にボールがこぼれる運のなさも重なっている。一方のカターレは何度かあった得点チャンスをモノにできなかった。懸命なハードワークも実らず、「きょうは富山の日ではなかった」という表現がふさわしいかもしれない。
開始から1分26秒で鳥取が先制点を挙げた。今季まだ前半に得点を挙げたことがないという鳥取の特異なデータと、金鍾成監督のもと攻撃の構築がかなり進んでいる状況には大きなギャップがあり、気持ちの悪さは感じていたがまさかいきなり食らうとは…。カターレはいつも以上にゲームの入りを意識していただけに、DF柳下大樹は試合後に「サッカーは難しいなと改めて思った」と口にしている。
得点までの一連の流れを振り返ると、中盤でのパスカットから左サイドバック魚里直哉がFW石川大地に送った縦パスが起点になっている。右へ展開して石川がワンタッチでクロスを送ると、FW大久保優やDF陣とGK西部洋平が交錯してパンチングが不十分になり、こぼれ球を拾ったMF永島悠史がボールを浮かせてゴールに沈めた。
その後はカターレが猛然とハイプレスを仕掛けて押し気味に進めた。前半7分にMF安藤由翔の左からのクロスをMF音泉翔眞が折り返してFW吉平翼がヘディングで決めにかかるが、鳥取GK田尻健の好セーブに阻まれた。同27分には敵陣でボールを奪いFWマテウスがペナルティーエリアへ仕掛けDFと交錯して倒れる場面があった。
ただ、鳥取も容易にはボールを失わず、時折中盤を打開してゴールに迫った。一方のカターレはボールを奪うために労力を費やしたのもあってか攻撃に転じてからの精度を欠き、なかなかシュートまで持ち込めない。前半のシュート数は鳥取が5本、カターレが1本だった。
前半のアディショナルタイムに鳥取が2点目を奪取。カターレ陣中央で得たFKからMF世瀬啓人が直接狙う。ボールが壁に当たって跳ね返ってきたところを再び狙い、グラウンダーでゴール右隅を射抜いた。
この失点を受けてカターレの石﨑信弘監督は守りの要であるMF姫野宥弥に代わってハーフタイムにFW高橋駿太を投入。「0-1ならそこまでリスクを負うつもりはなかったが、0-2になったので後半の立ち上がりに点がほしかった」と言う。その効果はあって、後半6分に左FKになだれ込むかたちで柳下が決定機を迎えたが決め切れない。同15分には音泉のクロスに柳下が大外から飛び込んだがヘディングシュートが上に外れた。直後にも速攻から髙橋が抜け出して右からペナルティーエリアに進入したがシュートがジャストミートしなかった。
5月16日の第8節・沼津戦以来の出場となるMF戸高弘貴を投入するなどさらにカードを切ってゴールを目指す。しかし、守りを固める鳥取をコンビネーションで崩そうと試みるもののラストパスの精度を欠き、後半もシュートは5本にとどまった。第12節・長野戦以来となる今季2度目の無得点。今季6勝3分だったホームでの負けなしがストップした。
復調した鳥取とカターレの力量は拮抗していた。「最下位に負けた」という痛みを引きずるより、これをバネにして立ち上がりをはじめとするゲーム運びの緻密さや攻撃の精度を上げていかねばならない。次節・福島戦から中2日の10月6日夜に先週中止になった第19節・八戸戦が組み込まれた。アウェイ2連戦を総力で乗り切りたい。
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