第14節 富山×岩手 マッチレポート■勝利を呼んだ待望の一撃
- 2021/07/04
- 19:46
【第14節 富山1―0岩手 ▽得点者:後半12分・林堂(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
DF林堂眞のFK直接弾で4試合ぶりの勝利をつかんだ。彼が加入した昨季から、必ずいつか決めるだろうと待ちわびていたが、その時がついにきた。先制点というかたちで4試合ぶりの白星に直結し、チームを再び活気づける値千金のゴールとなった。
立ち上がりは岩手にペースを握られた。想定していたとはいえFWブレンネルの重戦車のようなパワーがやはり脅威となった。後方からのボールを彼が優れたフィジカルとボディーバランスで収めてスペースに展開し攻撃の起点になった。岩手が得意とするセットプレーを与えないように注意してゲームに入ったが、相手の圧力がまさって開始10分でFK2本、CK1本のチャンスをつくられた。
カターレは岩手の[5-2-3]のコンパクトな守りに手こずっていたが、攻め急がずに徐々に流れを引き寄せた。ツーシャドウの花井聖と椎名伸志が中盤のパスワークを助け、丁寧にボールを動かしながら押し込んでいった。
33分に右CKからファーに流れたボールをポスト近くからFW吉平翼が右足で合わせたが岩手GK土井康平が防ぐ。前半アディショナルタイムには右からのクロスを受けた吉平がファーから決めにかかるが再び相手の体を張った守りに阻まれた。
後半も最初は岩手が攻め込み、右ウイングバック有永一生のクロスや、FWモレラトのカットインからの左足シュートでゴールを狙う。しかし、同12分にカターレが相手陣中央で得たFKを林堂が決めてリードを奪う。その後は一方的に押し込んで追加点を目指し、次々とセットプレーを獲得するなどして攻め続けた。
ただ、岩手もそのままでは終わらなかった。3分のアディショナルタイムに入ってからルーズボールを収めたブレンネルのスルーパスでMF嫁阪翔太が裏に抜けてGKと1対1に。カターレは守護神の西部洋平が素早く寄せてボールを押さえる好プレーでチームを救った。
カターレは2位に浮上し、7月10日にアウェイである前半戦最終の次節・鹿児島戦に勝つと首位でリーグを折り返す可能性がある。
一方の岩手は7日に地元で天皇杯3回戦・清水戦を行う。J3勢で勝ち残っている岩手と八戸の健闘が期待される。
また今節は今年5月にJリーグの主審を女性で初めて務めた国際主審の山下良美氏が主審を担当した。2019年の女子ワールドカップに審判団として参加し、男子のAFCカップで笛を吹いた経験もある。Jリーグは今節が4試合目。彼女を見て審判員を志す女性アスリートが増えるかもしれない。パイオニアとしての凛々しい姿が印象に残った。
※ハイライト映像(J公式サイト)
DF林堂眞のFK直接弾で4試合ぶりの勝利をつかんだ。彼が加入した昨季から、必ずいつか決めるだろうと待ちわびていたが、その時がついにきた。先制点というかたちで4試合ぶりの白星に直結し、チームを再び活気づける値千金のゴールとなった。
立ち上がりは岩手にペースを握られた。想定していたとはいえFWブレンネルの重戦車のようなパワーがやはり脅威となった。後方からのボールを彼が優れたフィジカルとボディーバランスで収めてスペースに展開し攻撃の起点になった。岩手が得意とするセットプレーを与えないように注意してゲームに入ったが、相手の圧力がまさって開始10分でFK2本、CK1本のチャンスをつくられた。
カターレは岩手の[5-2-3]のコンパクトな守りに手こずっていたが、攻め急がずに徐々に流れを引き寄せた。ツーシャドウの花井聖と椎名伸志が中盤のパスワークを助け、丁寧にボールを動かしながら押し込んでいった。
33分に右CKからファーに流れたボールをポスト近くからFW吉平翼が右足で合わせたが岩手GK土井康平が防ぐ。前半アディショナルタイムには右からのクロスを受けた吉平がファーから決めにかかるが再び相手の体を張った守りに阻まれた。
後半も最初は岩手が攻め込み、右ウイングバック有永一生のクロスや、FWモレラトのカットインからの左足シュートでゴールを狙う。しかし、同12分にカターレが相手陣中央で得たFKを林堂が決めてリードを奪う。その後は一方的に押し込んで追加点を目指し、次々とセットプレーを獲得するなどして攻め続けた。
ただ、岩手もそのままでは終わらなかった。3分のアディショナルタイムに入ってからルーズボールを収めたブレンネルのスルーパスでMF嫁阪翔太が裏に抜けてGKと1対1に。カターレは守護神の西部洋平が素早く寄せてボールを押さえる好プレーでチームを救った。
カターレは2位に浮上し、7月10日にアウェイである前半戦最終の次節・鹿児島戦に勝つと首位でリーグを折り返す可能性がある。
一方の岩手は7日に地元で天皇杯3回戦・清水戦を行う。J3勢で勝ち残っている岩手と八戸の健闘が期待される。
また今節は今年5月にJリーグの主審を女性で初めて務めた国際主審の山下良美氏が主審を担当した。2019年の女子ワールドカップに審判団として参加し、男子のAFCカップで笛を吹いた経験もある。Jリーグは今節が4試合目。彼女を見て審判員を志す女性アスリートが増えるかもしれない。パイオニアとしての凛々しい姿が印象に残った。
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