第13節 富山×今治 マッチレポート■懸命に追いすがり勝点1を加算
- 2021/06/27
- 09:35
【第13節 富山1―1今治 ▽得点者:前半36分・原田(今)、後半31分・田中佑(富)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
ラストプレーとなった右CKにニアからDF林堂眞が合わせたが流れたボールがゴールラインを割ってタイムアップとなった。カターレ、今治のどちらにも勝機があったが勝点1を分け合った。今治の元日本代表MF橋本英郎は「勝てる試合だったが、負ける可能性もあった。互いにある程度のチャンスはあったので決め切れるかどうかが大事だった」と振り返った。
今治は首位の岐阜を破った前節と同じスタメンで臨んだ。ベンチメンバーも変えずに富山に乗り込んできたところに、勢いに乗じて今季初の2連勝を果たそうという意欲がうかがえた。
フォーメーションは[4-1-4-1]。インサイドハーフのうちFW東家聡樹が高めに位置して攻撃時は自由に動き回り、もう1人の橋本がバランスをとって下がると[4-2-3-1]や[4-4-2]のようにもみえる。布啓一郎監督が就任して約1カ月。最適なかたちを探る中で、橋本の経験値、戦術眼を生かす狙いがあるのだろう。
一方のカターレはFW吉平翼が4試合ぶりにスタメンに復帰し、前節はトップで起用されたMF花井聖がシャドウに下がる布陣でスタートした。
序盤はカターレの出足が良く、10分までに立て続けに3本のシュートを放った。しかし、今治がしっかり守備ブロックを形成するようになると攻撃途中でボールを失うことが多くなり、ゴールに迫るシーンをつくれなかった。布監督は、カターレのビルドアップに対する前線3人の守り方をポイントとして挙げ、「徐々にうまくアンカーを消しながら3バックにプレッシャーをかけられるようになった。ロングボールを蹴らせず外にパスを出させてそこで奪う回数が増えてきた」と振り返っている。
飲水タイム後は今治ペースで進んだ。カターレにそれほど大きなピンチがあったわけではないが、36分にFKから先制点を許した。
敵陣左でボールを奪い返しにいったところを外されてカウンターを浴び、これを止めようとしてゴール右でFKを与えてしまった。今治のDF上原拓郎が左足から弧を描くキックを入れ、ファーにDFオスカル・リントンが飛びそのさらに外から飛び込んだDF原田亘が頭で決めた。
ハーフタイムを挟んで攻勢を強めたいカターレは運動量を上げて懸命にボールを奪いにかかる。後半15分に左CKをFW大野耀平がニアで合わせて同点ゴールが決まりかけたが、今治GK修行智仁のビッグセーブに阻まれた。
同16分にFW高橋駿太、同24分にはMF末木裕也とMF田中佑昌を投入して反撃態勢がようやく固まり、同31分に同点ゴールが生まれた。花井が左からクロスを供給し、逆サイドに入ってきた田中佑がヘディングで押し込んだ。
カターレは同36分に花井の右からのシュート性のクロスに大野とMF安藤由翔が詰める惜しいシーンがあった。一方の今治も途中出場でC大阪から新加入のMF島村拓弥が1対1からドリブルで仕掛けてクロスを上げ切り2度の好機をつくるが勝ち越し点は決まらなかった。
前々節の熊本戦から始まったリーグ前半戦を締めくくる難敵相手のシリーズはこれで2分1敗となった。残るはあと2戦で、次節は5位の岩手、次々節は長野や今治と同様に巻き返しを期している鹿児島とぶつかる。今度は勝ち切る力を示したい。
※ハイライト映像(J公式サイト)
ラストプレーとなった右CKにニアからDF林堂眞が合わせたが流れたボールがゴールラインを割ってタイムアップとなった。カターレ、今治のどちらにも勝機があったが勝点1を分け合った。今治の元日本代表MF橋本英郎は「勝てる試合だったが、負ける可能性もあった。互いにある程度のチャンスはあったので決め切れるかどうかが大事だった」と振り返った。
今治は首位の岐阜を破った前節と同じスタメンで臨んだ。ベンチメンバーも変えずに富山に乗り込んできたところに、勢いに乗じて今季初の2連勝を果たそうという意欲がうかがえた。
フォーメーションは[4-1-4-1]。インサイドハーフのうちFW東家聡樹が高めに位置して攻撃時は自由に動き回り、もう1人の橋本がバランスをとって下がると[4-2-3-1]や[4-4-2]のようにもみえる。布啓一郎監督が就任して約1カ月。最適なかたちを探る中で、橋本の経験値、戦術眼を生かす狙いがあるのだろう。
一方のカターレはFW吉平翼が4試合ぶりにスタメンに復帰し、前節はトップで起用されたMF花井聖がシャドウに下がる布陣でスタートした。
序盤はカターレの出足が良く、10分までに立て続けに3本のシュートを放った。しかし、今治がしっかり守備ブロックを形成するようになると攻撃途中でボールを失うことが多くなり、ゴールに迫るシーンをつくれなかった。布監督は、カターレのビルドアップに対する前線3人の守り方をポイントとして挙げ、「徐々にうまくアンカーを消しながら3バックにプレッシャーをかけられるようになった。ロングボールを蹴らせず外にパスを出させてそこで奪う回数が増えてきた」と振り返っている。
飲水タイム後は今治ペースで進んだ。カターレにそれほど大きなピンチがあったわけではないが、36分にFKから先制点を許した。
敵陣左でボールを奪い返しにいったところを外されてカウンターを浴び、これを止めようとしてゴール右でFKを与えてしまった。今治のDF上原拓郎が左足から弧を描くキックを入れ、ファーにDFオスカル・リントンが飛びそのさらに外から飛び込んだDF原田亘が頭で決めた。
ハーフタイムを挟んで攻勢を強めたいカターレは運動量を上げて懸命にボールを奪いにかかる。後半15分に左CKをFW大野耀平がニアで合わせて同点ゴールが決まりかけたが、今治GK修行智仁のビッグセーブに阻まれた。
同16分にFW高橋駿太、同24分にはMF末木裕也とMF田中佑昌を投入して反撃態勢がようやく固まり、同31分に同点ゴールが生まれた。花井が左からクロスを供給し、逆サイドに入ってきた田中佑がヘディングで押し込んだ。
カターレは同36分に花井の右からのシュート性のクロスに大野とMF安藤由翔が詰める惜しいシーンがあった。一方の今治も途中出場でC大阪から新加入のMF島村拓弥が1対1からドリブルで仕掛けてクロスを上げ切り2度の好機をつくるが勝ち越し点は決まらなかった。
前々節の熊本戦から始まったリーグ前半戦を締めくくる難敵相手のシリーズはこれで2分1敗となった。残るはあと2戦で、次節は5位の岩手、次々節は長野や今治と同様に巻き返しを期している鹿児島とぶつかる。今度は勝ち切る力を示したい。
- 関連記事
-
- 第14節 富山×岩手 試合後の選手コメント★追記あり
- 【第14節vs岩手プレビュー】再浮上かけて上位対決
- 第13節 富山×今治 マッチレポート■懸命に追いすがり勝点1を加算
- 第13節 富山×今治 今治・布啓一郎監督の会見コメント
- 第13節 富山×今治 富山・石﨑信弘監督の会見コメント