【第13節vs今治プレビュー】再起へ一丸
- 2021/06/25
- 17:52
昇格戦線が風雲急を告げている。前節、2位だったカターレが長野に0-4で大敗し、首位の岐阜も今治に3-0で敗北。4位の宮崎、5位の熊本も引き分け、上位6クラブが勝点2差以内で競る状況になった。本来なら上位にいてもおかしくない実力を持つ長野と今治が復調して台風の目になりそうな勢いだ。
J3がこのまま昨季と同じ混沌に陥るか否かは抜け出すクラブが出てくるかどうかにかかっている。前半戦の残り3試合で、それがカターレであると示したい。
長野戦の負けを踏まえ、今週は守備の再チェックを行ったという。重点を置いたのはプレスの連動性。熊本と対戦した前々節、そして前節ともに相手が充実していたとはいえ、カターレらしいアグレッシブな守りがあまりみられず、押し込まれる時間が長かった。石﨑信弘監督も「やや慎重になり、これまでやってきたことが出せていない」と感じており、自分たちのスタイルであり、強みをゲームで発揮できるように改めて動きを確認したかたちだ。
前線でプレッシングの先陣を切るFWの大野耀平は「今節対戦する今治もボールを動かすのがうまいチームなので、長野戦をきっかけに守りを修正できたことがプラスに働くと思う。メリハリをつけてプレッシャーをかけていきたい」と話した。
21日にはブラジル籍の26歳FWマテウス レイリア ドスサントスの加入が発表された。遠藤善主強化部長によると、スピードとテクニックを兼ね備えたアタッカーで、FWだけでなく2列目でもプレーできるタイプ。現在はコロナ対策の2週間の隔離期間にあり、合流は7月上旬になる。チーム内競争はさらに激しくなりそうだ。
今治は前節の岐阜戦が今季2勝目で、第3節・鳥取戦以来8試合ぶりの白星だった。昨季から指揮してきたスペイン人のリュイス プラナグマ ラモス監督が成績不振により第8節後の5月18日に退任。代わって元市立船橋高監督で、群馬や松本を率いた布啓一郎監督が同24日に着任した。前節は布体制4試合目にしての初勝利でもある。
丁寧にボールをつないで攻めるスタイルに、布監督が少しずつ自らのエッセンスを加えているようだ。カターレのMF姫野宥弥は「プレーにおける強さが加わってきているのではないか」と印象を述べている。
前節は布体制になって出場機会を得た背番号10のMF有間潤が爆発した。[4-4-2]の左サイドハーフに入り、チームの全得点に絡む2ゴール・1アシスト。得点はいずれも鮮やかにミドルシュートで決めている。初めてJ3でプレーした昨季は13試合1得点にとどまったが、ソニー仙台のJFL初優勝(15年)に貢献するなどJFL5シーズンで67得点の実績は伊達じゃない。前節の勢いをそのまま持ち込まれると厄介だ。
キャプテン楠美圭史とベテラン橋本英郎で組むボランチの安定感が光る。星稜高の選手権優勝メンバーのサイドバック原田亘と、サイドハーフ山田貴文で構成する右サイドも強力。原田はロングスローも武器。
3位・カターレと12位・今治の勝点差は11と開いているが本来のチーム力は拮抗している。中身の詰まった好ゲームになりそうだ。
J3がこのまま昨季と同じ混沌に陥るか否かは抜け出すクラブが出てくるかどうかにかかっている。前半戦の残り3試合で、それがカターレであると示したい。
長野戦の負けを踏まえ、今週は守備の再チェックを行ったという。重点を置いたのはプレスの連動性。熊本と対戦した前々節、そして前節ともに相手が充実していたとはいえ、カターレらしいアグレッシブな守りがあまりみられず、押し込まれる時間が長かった。石﨑信弘監督も「やや慎重になり、これまでやってきたことが出せていない」と感じており、自分たちのスタイルであり、強みをゲームで発揮できるように改めて動きを確認したかたちだ。
前線でプレッシングの先陣を切るFWの大野耀平は「今節対戦する今治もボールを動かすのがうまいチームなので、長野戦をきっかけに守りを修正できたことがプラスに働くと思う。メリハリをつけてプレッシャーをかけていきたい」と話した。
21日にはブラジル籍の26歳FWマテウス レイリア ドスサントスの加入が発表された。遠藤善主強化部長によると、スピードとテクニックを兼ね備えたアタッカーで、FWだけでなく2列目でもプレーできるタイプ。現在はコロナ対策の2週間の隔離期間にあり、合流は7月上旬になる。チーム内競争はさらに激しくなりそうだ。
今治は前節の岐阜戦が今季2勝目で、第3節・鳥取戦以来8試合ぶりの白星だった。昨季から指揮してきたスペイン人のリュイス プラナグマ ラモス監督が成績不振により第8節後の5月18日に退任。代わって元市立船橋高監督で、群馬や松本を率いた布啓一郎監督が同24日に着任した。前節は布体制4試合目にしての初勝利でもある。
丁寧にボールをつないで攻めるスタイルに、布監督が少しずつ自らのエッセンスを加えているようだ。カターレのMF姫野宥弥は「プレーにおける強さが加わってきているのではないか」と印象を述べている。
前節は布体制になって出場機会を得た背番号10のMF有間潤が爆発した。[4-4-2]の左サイドハーフに入り、チームの全得点に絡む2ゴール・1アシスト。得点はいずれも鮮やかにミドルシュートで決めている。初めてJ3でプレーした昨季は13試合1得点にとどまったが、ソニー仙台のJFL初優勝(15年)に貢献するなどJFL5シーズンで67得点の実績は伊達じゃない。前節の勢いをそのまま持ち込まれると厄介だ。
キャプテン楠美圭史とベテラン橋本英郎で組むボランチの安定感が光る。星稜高の選手権優勝メンバーのサイドバック原田亘と、サイドハーフ山田貴文で構成する右サイドも強力。原田はロングスローも武器。
3位・カターレと12位・今治の勝点差は11と開いているが本来のチーム力は拮抗している。中身の詰まった好ゲームになりそうだ。
- 関連記事