第12節 長野×富山 マッチレポート■勢い止められず4失点
- 2021/06/21
- 12:59
【第12節 長野4―0富山 ▽得点者:前半20分・上米良、同30分・森川、後半7分・広瀬、同45+1分・藤山(以上長)】
※ハイライト映像(J公式サイト)
長野の勢いに飲み込まれ0-4で完敗。第3節・宮崎戦以来となる今季2敗目を喫して連続負けなしが7試合で止まった。
1試合に4失点以上したのは2018年7月8日の第17節・長野戦(0●5)以来。クラブ記録を更新していた連続試合得点も12(20年第33節~)で止まった(それまでの記録は19年第8~18節の11)。
立ち上がりはカターレが相手陣に入る時間のほうが長く、ペースをつかみかけていた。ボールへの寄りが速く、競り合いでも強さをみせていた。長野GK田中謙吾が声を張り上げて味方の注意を喚起し、緊張感をはらみながら時間が進んだ。
しかし、前半20分、長野の先制点によって状況が一変する。長野は中盤からのリスタートで右に展開、ゴール前へ斜めに入れたグラウンダーのパスが、カットしようとしたカターレの選手に当たってMF三田尚希の目の前にこぼれた。ペナルティーエリア右で三田がDF戸根一誓ともつれて倒れ、転がったボールにいち早く反応したFW上米良柊人が蹴り込んだ。
カターレにとってはアンラッキーな一面もある失点だったが、長野はこれで火が付いた。飲水タイムが明けても長野が押し込み、30分にCKの二次攻撃から2点目。左からのクロスをファーで競り勝ったMF森川裕基が頭で押し込んだ。
流れを変えたいカターレはFWの花井聖が中盤に下りてパス回しに加わり、ゲームを落ち着けにかかる。37分、右FKから決定機が訪れ、ゴール前でのこぼれ球を戸根がシュートしたが長野GK田中に阻まれた。ここで1点返していたらまた異なるゲーム展開もあり得ただろう。
ハーフタイムにFW高橋駿太を投入して[3-1-4-2]から[3-4-2-1]へ布陣を変更。ただ、大勢を変えるまでには至らず、後半7分にFKから長野DF広瀬健太に頭から飛び込まれて勝負を決定づける3点目を奪われた。
その後はカターレが攻め、長野がブロックをつくって守る展開に。カターレは21分にクロスを花井が頭でつなぎ、さらにMF姫野宥弥がペナルティーエリア中央から頭で押し込みにかかったが、これもGK田中の好セーブに阻まれてゴールが遠かった。
一方の長野は気力の充実もあってか最後まで各選手のプレー強度や機敏さが衰えず、追加点を狙う姿勢も失わなかった。アディショナルタイムに入ってからのCKで4点目を挙げて今季ホーム初勝利に華を添えた。
ここまで苦しい戦いが続いてきた長野だが、天皇杯の川崎戦をターニングポイントにして完全に復調した。眠れる獅子が目を覚まし、今後のJ3は混戦に拍車がかかりそうだ。
同日にはやはり今治が首位の岐阜を3-0で打ちのめした。カターレは26日の次節のホームゲームでその今治とぶつかる。ショッキングな黒星を薬にしなければならない。
GK西部洋平は「カターレには上位にいるにふさわしいだけのチーム力はある。高い水準で、練習から継続してやっていけるかにかかっている。試合に向けてそれなりに準備してきたが、悪い意味での『それなり』ではだめで、もっと良い準備しなければならないことを僕も含めて改めて思い知った。4点も取られて悔しいが、取られてしまったものはしょうがない。たかが1試合だと思って、次の試合に向けてやるべきことをやる。それぞれが持っているものを出し、当たり前のようにやるしかない」と話す。
※ハイライト映像(J公式サイト)
長野の勢いに飲み込まれ0-4で完敗。第3節・宮崎戦以来となる今季2敗目を喫して連続負けなしが7試合で止まった。
1試合に4失点以上したのは2018年7月8日の第17節・長野戦(0●5)以来。クラブ記録を更新していた連続試合得点も12(20年第33節~)で止まった(それまでの記録は19年第8~18節の11)。
立ち上がりはカターレが相手陣に入る時間のほうが長く、ペースをつかみかけていた。ボールへの寄りが速く、競り合いでも強さをみせていた。長野GK田中謙吾が声を張り上げて味方の注意を喚起し、緊張感をはらみながら時間が進んだ。
しかし、前半20分、長野の先制点によって状況が一変する。長野は中盤からのリスタートで右に展開、ゴール前へ斜めに入れたグラウンダーのパスが、カットしようとしたカターレの選手に当たってMF三田尚希の目の前にこぼれた。ペナルティーエリア右で三田がDF戸根一誓ともつれて倒れ、転がったボールにいち早く反応したFW上米良柊人が蹴り込んだ。
カターレにとってはアンラッキーな一面もある失点だったが、長野はこれで火が付いた。飲水タイムが明けても長野が押し込み、30分にCKの二次攻撃から2点目。左からのクロスをファーで競り勝ったMF森川裕基が頭で押し込んだ。
流れを変えたいカターレはFWの花井聖が中盤に下りてパス回しに加わり、ゲームを落ち着けにかかる。37分、右FKから決定機が訪れ、ゴール前でのこぼれ球を戸根がシュートしたが長野GK田中に阻まれた。ここで1点返していたらまた異なるゲーム展開もあり得ただろう。
ハーフタイムにFW高橋駿太を投入して[3-1-4-2]から[3-4-2-1]へ布陣を変更。ただ、大勢を変えるまでには至らず、後半7分にFKから長野DF広瀬健太に頭から飛び込まれて勝負を決定づける3点目を奪われた。
その後はカターレが攻め、長野がブロックをつくって守る展開に。カターレは21分にクロスを花井が頭でつなぎ、さらにMF姫野宥弥がペナルティーエリア中央から頭で押し込みにかかったが、これもGK田中の好セーブに阻まれてゴールが遠かった。
一方の長野は気力の充実もあってか最後まで各選手のプレー強度や機敏さが衰えず、追加点を狙う姿勢も失わなかった。アディショナルタイムに入ってからのCKで4点目を挙げて今季ホーム初勝利に華を添えた。
ここまで苦しい戦いが続いてきた長野だが、天皇杯の川崎戦をターニングポイントにして完全に復調した。眠れる獅子が目を覚まし、今後のJ3は混戦に拍車がかかりそうだ。
同日にはやはり今治が首位の岐阜を3-0で打ちのめした。カターレは26日の次節のホームゲームでその今治とぶつかる。ショッキングな黒星を薬にしなければならない。
GK西部洋平は「カターレには上位にいるにふさわしいだけのチーム力はある。高い水準で、練習から継続してやっていけるかにかかっている。試合に向けてそれなりに準備してきたが、悪い意味での『それなり』ではだめで、もっと良い準備しなければならないことを僕も含めて改めて思い知った。4点も取られて悔しいが、取られてしまったものはしょうがない。たかが1試合だと思って、次の試合に向けてやるべきことをやる。それぞれが持っているものを出し、当たり前のようにやるしかない」と話す。
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