【第9節vs鳥取プレビュー】手負いの虎にひるまず進め
- 2021/05/28
- 20:24
監督交代後のリーグ初戦となる鳥取とアウェイでぶつかる。挑戦を退けて首位をキープできるかが焦点だ。石﨑信弘監督のJリーグ通算700試合目を白星で飾れるか。
5月26日にコロナの影響で順延になっていた第6節・福島×岩手が行われ、結果次第でカターレを追い抜く可能性があった岩手が敗れた。これでJ3は第8節までの日程をすべて終了し、カターレが首位に立った。第2節と第6節を終えた時点でも暫定首位に浮上したが、いずれも翌節で勝点を落としてその座を明け渡した。今度こそ勝ち切りたい。
昨季5位だった鳥取は就任3年目の髙木理己監督のもとカターレと同じく悲願のJ2復帰を目指してスタート。だが第7節まで2勝1分4敗と勝点が伸び悩み、5月4日に髙木監督が退任し、代わって昨季まで鹿児島の監督を務めた金鐘成氏が同10日に就任した。第8節に試合がなかったため23日の天皇杯1回戦が金体制の初戦となり、四国リーグのFC徳島を4-1で下している。
金監督といえば、2016~18年に琉球を指揮し、攻撃サッカーでJ3優勝・J2初昇格を成し遂げた手腕が印象に残る。今季の鳥取は髙木体制の過去2年の戦いからも昇格争いの有力候補の1つとみられていただけに、金監督がどのようにチームを活気づかせ、力を引き出していくのか興味深い。
思い起こせば3年前の18年はこれと正反対の立場で、安達亮監督が就任して初のリーグ戦となったカターレが第11節(5月19日)で森岡隆三監督率いる鳥取とアウェイで対戦し、3-2で勝利を収めた。準備期間は短かったが、安達監督は「ボールを受けて前を向け」「DFとGKのあいだに低いクロスを入れろ」といった絞りに絞ったいくつかの助言でチームを蘇生に向かわせた。
当時の安達監督と同様に、金監督も今節で最大の効果を発揮する処方箋を考えているはず。また、対戦相手が首位であることも鳥取の選手の闘志をかき立てているだろう。カターレにとって一筋縄ではいかない難しい戦いになる。
カターレは前節の沼津戦に続いて先週の天皇杯1回戦が収穫の多いゲームだった。2試合とも攻撃のコンビネーションに見どころがあり、得点につながっている。石﨑監督は「先週は大学生との対戦だったし、沼津戦は相手にミスが多かった」と慎重な見方をしており、今節で改めてその上昇度が問われる。
首位に立つことがチームと選手に及ぼす影響について、監督は「順位を意識するのも大事なこと。その中で『負けない』『勝つ』という気持ちでやって順位を保てる。良い刺激になっていくだろう。(プレッシャーを感じるようになったとしても)そこを乗り越えていかないと、上位2クラブに入ってJ2に復帰することはできない」と話した。
同じ質問をFW吉平翼に投げかけると、「首位は自信になる。しかし、それにふさわしいだけの良い内容のゲームができているかと言えば、まだできていないと思っている。これからさらに成長していかなければならない」と答えた。チームの目線は高く、現状に満足している者はいない。
乾坤一擲の決戦と今節を位置付けているであろう鳥取に対し、こちらも負けない情熱と貪欲さでゴールを目指したい。
5月26日にコロナの影響で順延になっていた第6節・福島×岩手が行われ、結果次第でカターレを追い抜く可能性があった岩手が敗れた。これでJ3は第8節までの日程をすべて終了し、カターレが首位に立った。第2節と第6節を終えた時点でも暫定首位に浮上したが、いずれも翌節で勝点を落としてその座を明け渡した。今度こそ勝ち切りたい。
昨季5位だった鳥取は就任3年目の髙木理己監督のもとカターレと同じく悲願のJ2復帰を目指してスタート。だが第7節まで2勝1分4敗と勝点が伸び悩み、5月4日に髙木監督が退任し、代わって昨季まで鹿児島の監督を務めた金鐘成氏が同10日に就任した。第8節に試合がなかったため23日の天皇杯1回戦が金体制の初戦となり、四国リーグのFC徳島を4-1で下している。
金監督といえば、2016~18年に琉球を指揮し、攻撃サッカーでJ3優勝・J2初昇格を成し遂げた手腕が印象に残る。今季の鳥取は髙木体制の過去2年の戦いからも昇格争いの有力候補の1つとみられていただけに、金監督がどのようにチームを活気づかせ、力を引き出していくのか興味深い。
思い起こせば3年前の18年はこれと正反対の立場で、安達亮監督が就任して初のリーグ戦となったカターレが第11節(5月19日)で森岡隆三監督率いる鳥取とアウェイで対戦し、3-2で勝利を収めた。準備期間は短かったが、安達監督は「ボールを受けて前を向け」「DFとGKのあいだに低いクロスを入れろ」といった絞りに絞ったいくつかの助言でチームを蘇生に向かわせた。
当時の安達監督と同様に、金監督も今節で最大の効果を発揮する処方箋を考えているはず。また、対戦相手が首位であることも鳥取の選手の闘志をかき立てているだろう。カターレにとって一筋縄ではいかない難しい戦いになる。
カターレは前節の沼津戦に続いて先週の天皇杯1回戦が収穫の多いゲームだった。2試合とも攻撃のコンビネーションに見どころがあり、得点につながっている。石﨑監督は「先週は大学生との対戦だったし、沼津戦は相手にミスが多かった」と慎重な見方をしており、今節で改めてその上昇度が問われる。
首位に立つことがチームと選手に及ぼす影響について、監督は「順位を意識するのも大事なこと。その中で『負けない』『勝つ』という気持ちでやって順位を保てる。良い刺激になっていくだろう。(プレッシャーを感じるようになったとしても)そこを乗り越えていかないと、上位2クラブに入ってJ2に復帰することはできない」と話した。
同じ質問をFW吉平翼に投げかけると、「首位は自信になる。しかし、それにふさわしいだけの良い内容のゲームができているかと言えば、まだできていないと思っている。これからさらに成長していかなければならない」と答えた。チームの目線は高く、現状に満足している者はいない。
乾坤一擲の決戦と今節を位置付けているであろう鳥取に対し、こちらも負けない情熱と貪欲さでゴールを目指したい。
- 関連記事
-
- 【天皇杯2回戦vs浦和】Jリーグ公式サイトみどころ
- ■石﨑監督の700試合目を白星で飾る
- 【第9節vs鳥取プレビュー】手負いの虎にひるまず進め
- 天皇杯1回戦 富山×FC北陸 談話並びレポート
- 【天皇杯1回戦vsFC北陸プレビュー】若き挑戦者を迎え撃つ