【第6節vs岐阜プレビュー】強敵相手に真価を問う
- 2021/04/24
- 23:56
ホームに勝点10で並んでいる2位の岐阜を迎える。昇格争いのライバルになるであろう強敵との一戦だ。
岐阜は4月1日に選手の新型コロナウイルス感染が判明して15日までチームの活動を停止。順延された2試合のうち第4節・鳥取戦を21日に行い、中3日で今節を迎える。ぶっつけで臨んだ鳥取戦を1-0で制して3連勝を飾っており、条件はカターレより不利ではあるが侮れない。「岐阜はまだ1失点しかしていない。それも3-0からの1失点のみ。そのような相手とどれぐらい戦えるかによって今のチーム力がはっきりするだろう」と石﨑信弘監督は話している。
岐阜を今季から指揮するのは2010年途中から14年までカターレの監督を務めた安間貴義氏。その後はFC東京で一貫してトップチームのコーチを務め、マッシモ・フィッカデンティ監督や長谷川健太監督らを支えた。今回の就任に当たり、この間に得たものを尋ねると、「勝負にこだわる監督のもとで多くを学んだ。結果を出していくというところで以前との違いを示していきたい」と語った。カターレ時代と同じく、チームづくりの構想を「汗をかきアグレッシブに、いずれ美しく」と表現している。
岐阜の戦力は昨年以上だ。FW川西翔太ら主力が残留し、新戦力としてMF本田拓也やMF吉濱遼平、元カターレのDF舩津徹也らが加入。3月に入ってMF柏木陽介も加わっている。
フォーメーションは本田をアンカーに据えて川西がトップに入る[3-1-4-2]。早めに縦に送って前線のパワーとテクニックを生かすシンプルな攻めを中心に据えている。守備を重視してリスクを負わない戦いとみる向きもあるようだ。
しかし、ここまではイレギュラーな展開が多く、ほかの引き出しを使うタイミングがなかっただけかもしれない。第2節・藤枝戦と第3節・讃岐戦は前半のうちに先制点を奪い、一方的に追加点を重ねている。先の鳥取戦は選手のコンディションに不安があった。決めつけてかかることはできない。
鳥取戦では前半を無失点でしのぎ、川西らを後半から入れて勝負をかける作戦が当たった。吉濱が直接狙ったFKが壁に当たってコースが変わりゴールインし、これが決勝点になった。今節も同じプランで臨む可能性はある。
カターレは石﨑監督がJリーグ通算300勝まであと1勝に迫っている。1999年の大分から始まり、カターレまで9つのJクラブでトップチームの監督を務めて今節が697試合目(299勝144分253敗)。「今節で達成したいですね」と水を向けると、「欲をかいたらろくなことがないから、そんなことは言わんよ」と笑みを浮かべていた。
開幕5試合を終えて総得点9はリーグ1位。また、全試合で得点しているのはカターレのみ。失点も7と多いのが課題ではあるが、たとえ先制点を許してもシフトアップして取り返すだけのパワーが今季は感じられる。岐阜の堅守を破ってゴールを奪えるか注目したい。互いにセットプレーを強みにしており、こちらの攻防も楽しみだ。
★前節・讃岐戦で椎名伸志選手が決めたチーム2点目はカターレのJ通算500点目でした。
ゴール数 選手名 開催日 大会・節 対戦相手 スタジアム
1 渡辺 誠 2009-03-15 J2 - 2 愛媛 富山
50 朝日 大輔 2010-03-20 J2 - 3 大分 富山
100 福田 俊介 2011-07-23 J2 - 22 水戸 富山
150 黒部 光昭 2012-09-14 J2 - 33 千葉 富山
200 白崎 凌兵 2013-10-27 J2 - 38 水戸 富山
250 中西 倫也 2015-07-05 J3 - 19 藤枝 エコパ
300 大島 康樹 2016-09-17 J3 - 22 YS横浜 ニッパツ
350 代 健司 2018-03-17 J3 - 2 藤枝 富山
400 高橋 駿太 2019-06-15 J3 - 12 藤枝 藤枝サ
450 武 颯 2020-07-25 J3 - 6 福島 とうスタ
500 椎名 伸志 2021-04-11 J3 - 5 讃岐 ピカスタ
岐阜は4月1日に選手の新型コロナウイルス感染が判明して15日までチームの活動を停止。順延された2試合のうち第4節・鳥取戦を21日に行い、中3日で今節を迎える。ぶっつけで臨んだ鳥取戦を1-0で制して3連勝を飾っており、条件はカターレより不利ではあるが侮れない。「岐阜はまだ1失点しかしていない。それも3-0からの1失点のみ。そのような相手とどれぐらい戦えるかによって今のチーム力がはっきりするだろう」と石﨑信弘監督は話している。
岐阜を今季から指揮するのは2010年途中から14年までカターレの監督を務めた安間貴義氏。その後はFC東京で一貫してトップチームのコーチを務め、マッシモ・フィッカデンティ監督や長谷川健太監督らを支えた。今回の就任に当たり、この間に得たものを尋ねると、「勝負にこだわる監督のもとで多くを学んだ。結果を出していくというところで以前との違いを示していきたい」と語った。カターレ時代と同じく、チームづくりの構想を「汗をかきアグレッシブに、いずれ美しく」と表現している。
岐阜の戦力は昨年以上だ。FW川西翔太ら主力が残留し、新戦力としてMF本田拓也やMF吉濱遼平、元カターレのDF舩津徹也らが加入。3月に入ってMF柏木陽介も加わっている。
フォーメーションは本田をアンカーに据えて川西がトップに入る[3-1-4-2]。早めに縦に送って前線のパワーとテクニックを生かすシンプルな攻めを中心に据えている。守備を重視してリスクを負わない戦いとみる向きもあるようだ。
しかし、ここまではイレギュラーな展開が多く、ほかの引き出しを使うタイミングがなかっただけかもしれない。第2節・藤枝戦と第3節・讃岐戦は前半のうちに先制点を奪い、一方的に追加点を重ねている。先の鳥取戦は選手のコンディションに不安があった。決めつけてかかることはできない。
鳥取戦では前半を無失点でしのぎ、川西らを後半から入れて勝負をかける作戦が当たった。吉濱が直接狙ったFKが壁に当たってコースが変わりゴールインし、これが決勝点になった。今節も同じプランで臨む可能性はある。
カターレは石﨑監督がJリーグ通算300勝まであと1勝に迫っている。1999年の大分から始まり、カターレまで9つのJクラブでトップチームの監督を務めて今節が697試合目(299勝144分253敗)。「今節で達成したいですね」と水を向けると、「欲をかいたらろくなことがないから、そんなことは言わんよ」と笑みを浮かべていた。
開幕5試合を終えて総得点9はリーグ1位。また、全試合で得点しているのはカターレのみ。失点も7と多いのが課題ではあるが、たとえ先制点を許してもシフトアップして取り返すだけのパワーが今季は感じられる。岐阜の堅守を破ってゴールを奪えるか注目したい。互いにセットプレーを強みにしており、こちらの攻防も楽しみだ。
★前節・讃岐戦で椎名伸志選手が決めたチーム2点目はカターレのJ通算500点目でした。
ゴール数 選手名 開催日 大会・節 対戦相手 スタジアム
1 渡辺 誠 2009-03-15 J2 - 2 愛媛 富山
50 朝日 大輔 2010-03-20 J2 - 3 大分 富山
100 福田 俊介 2011-07-23 J2 - 22 水戸 富山
150 黒部 光昭 2012-09-14 J2 - 33 千葉 富山
200 白崎 凌兵 2013-10-27 J2 - 38 水戸 富山
250 中西 倫也 2015-07-05 J3 - 19 藤枝 エコパ
300 大島 康樹 2016-09-17 J3 - 22 YS横浜 ニッパツ
350 代 健司 2018-03-17 J3 - 2 藤枝 富山
400 高橋 駿太 2019-06-15 J3 - 12 藤枝 藤枝サ
450 武 颯 2020-07-25 J3 - 6 福島 とうスタ
500 椎名 伸志 2021-04-11 J3 - 5 讃岐 ピカスタ
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