【第4節vs福島プレビュー】悔しさバネに難敵を迎え撃つ
- 2021/04/02
- 21:21
アウェイでの前節・宮崎戦で今季初黒星を喫して4年前と同じく1週で首位を明け渡した。スタートダッシュを加速させるために今節は勝点3がほしい。
石﨑信弘監督は「昇格を争うなら連敗をしてはいけない」と繰り返し口にしている。過去に勝点1差で昇格を逃した経験が3度もあり(99年と00年大分、03年川崎)、勝点をコツコツと積み上げる大切さが身に染みているからだ。ただ、負けようと思って連敗するわけもなく、彼我の力関係や好不調の巡り合わせ、試合中の運・不運もあるため「どうすれば連敗しないか」という問いに1つの答えはない。負けを引きずらずに持てる力を発揮する、良い部分は継続して課題を修正する、といったところが必要条件だろう。
今節に向けて監督は「連敗はいけないよ」と選手たちに奮起を促しつつ、前節の内容は全体像として悪くなかったと総括して準備を進めている。このためトレーニングは課題の修正よりも、攻撃のベースアップ、ブラッシュアップを狙ってメニューが組まれた。これまで通りのやり方で自分たちの力をしっかり発揮しよう、という考えで臨む。
石﨑監督に前節について聞いた。2失点については「不用意なファウルと、シュートが味方に当たってコースや回転が変わるアンラッキー」が主因とみる。どちらも自陣でのボールロストから相手の攻撃が始まっているが、「(攻撃は)『チャレンジしろ』と言っており、(ボールをつなごうとして失う)あのようなケースはある程度は出てくる」と話した。
後半は選手を入れ替えるとともにフォーメーションを[3-1-4-2]から[3-4-2-1]に変更。FWを2人から3人に増やし、距離感を縮めてプレーさせるのが狙いだったという。「もう1、2点が入っていてもおかしくないチャンスはつくれていた。今季初めて追う展開になり、フォーメーションを変えたり、これまで出場機会のなかった選手を起用したりといろいろ試せたのが収穫」としている。
反省点として挙げたのは相手のカウンターを浴びて3点目を失いそうになるピンチが何度かあったこと。「逆転する策を立てても3点目を失うと難しくなる」と話し、リスク管理など追う展開での守備意識について改めて選手に説いたそうだ。
敗北も次の勝利に生かすことができれば、単なる勝点ゼロではなくなる。今季初の「負けた次の試合」として今節のパフォーマンスに期待しよう。
対戦する福島も前節の鹿児島戦(0●2)が今季初の敗戦だった。カターレと同じく「連敗しない」という決意のもと乗り込んでくるはずだ。
その鹿児島戦では高い位置からボールを奪いにいき、鋭くゴールを目指すというアグレッシブな攻守をみせて前半から熱のこもった攻防を展開していた。後半の立ち上がりに隙を突かれてロングカウンターから先制点を許したが、それさえなければ終盤まで勝負はもつれていただろう。
今季就任した元湘南コーチの時崎悠監督は地元出身で自身もDFとして福島でプレーし、監督として東北リーグからJFL昇格に導いた功労者。昨季はヘッドコーチを務め、2年務めた松田岳夫監督を継いで8季ぶりにチームを率いる。
昨季の中心選手だったMF池田昌生とMF田村亮介が抜けた一方で前熊本のベテランGK山本海人らが加入。カターレでプレーしたMF池髙暢希、DF佐藤和樹、GK服部一輝も加わっている。昨季のスタメンで新加入は山本ら4人。うち2人は大卒ルーキーで、立命館大卒のMF田中康介は[3-4-2-1]の左ウイングバックに入り動きが目立っていた。ワントップには昨季リーグ4位タイの13得点を挙げたイスマイラが入り、彼のスピードを生かした速攻が脅威だ。
過去の対戦成績はカターレの5勝4分4敗でほぼ互角。昨季は1分1敗でいずれの試合でも終盤に得点を許して勝点を失っている。今節も接戦を覚悟しなければならないだろう。
石﨑信弘監督は「昇格を争うなら連敗をしてはいけない」と繰り返し口にしている。過去に勝点1差で昇格を逃した経験が3度もあり(99年と00年大分、03年川崎)、勝点をコツコツと積み上げる大切さが身に染みているからだ。ただ、負けようと思って連敗するわけもなく、彼我の力関係や好不調の巡り合わせ、試合中の運・不運もあるため「どうすれば連敗しないか」という問いに1つの答えはない。負けを引きずらずに持てる力を発揮する、良い部分は継続して課題を修正する、といったところが必要条件だろう。
今節に向けて監督は「連敗はいけないよ」と選手たちに奮起を促しつつ、前節の内容は全体像として悪くなかったと総括して準備を進めている。このためトレーニングは課題の修正よりも、攻撃のベースアップ、ブラッシュアップを狙ってメニューが組まれた。これまで通りのやり方で自分たちの力をしっかり発揮しよう、という考えで臨む。
石﨑監督に前節について聞いた。2失点については「不用意なファウルと、シュートが味方に当たってコースや回転が変わるアンラッキー」が主因とみる。どちらも自陣でのボールロストから相手の攻撃が始まっているが、「(攻撃は)『チャレンジしろ』と言っており、(ボールをつなごうとして失う)あのようなケースはある程度は出てくる」と話した。
後半は選手を入れ替えるとともにフォーメーションを[3-1-4-2]から[3-4-2-1]に変更。FWを2人から3人に増やし、距離感を縮めてプレーさせるのが狙いだったという。「もう1、2点が入っていてもおかしくないチャンスはつくれていた。今季初めて追う展開になり、フォーメーションを変えたり、これまで出場機会のなかった選手を起用したりといろいろ試せたのが収穫」としている。
反省点として挙げたのは相手のカウンターを浴びて3点目を失いそうになるピンチが何度かあったこと。「逆転する策を立てても3点目を失うと難しくなる」と話し、リスク管理など追う展開での守備意識について改めて選手に説いたそうだ。
敗北も次の勝利に生かすことができれば、単なる勝点ゼロではなくなる。今季初の「負けた次の試合」として今節のパフォーマンスに期待しよう。
対戦する福島も前節の鹿児島戦(0●2)が今季初の敗戦だった。カターレと同じく「連敗しない」という決意のもと乗り込んでくるはずだ。
その鹿児島戦では高い位置からボールを奪いにいき、鋭くゴールを目指すというアグレッシブな攻守をみせて前半から熱のこもった攻防を展開していた。後半の立ち上がりに隙を突かれてロングカウンターから先制点を許したが、それさえなければ終盤まで勝負はもつれていただろう。
今季就任した元湘南コーチの時崎悠監督は地元出身で自身もDFとして福島でプレーし、監督として東北リーグからJFL昇格に導いた功労者。昨季はヘッドコーチを務め、2年務めた松田岳夫監督を継いで8季ぶりにチームを率いる。
昨季の中心選手だったMF池田昌生とMF田村亮介が抜けた一方で前熊本のベテランGK山本海人らが加入。カターレでプレーしたMF池髙暢希、DF佐藤和樹、GK服部一輝も加わっている。昨季のスタメンで新加入は山本ら4人。うち2人は大卒ルーキーで、立命館大卒のMF田中康介は[3-4-2-1]の左ウイングバックに入り動きが目立っていた。ワントップには昨季リーグ4位タイの13得点を挙げたイスマイラが入り、彼のスピードを生かした速攻が脅威だ。
過去の対戦成績はカターレの5勝4分4敗でほぼ互角。昨季は1分1敗でいずれの試合でも終盤に得点を許して勝点を失っている。今節も接戦を覚悟しなければならないだろう。
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